プロローグ
公爵令嬢であるミラ・リシュリューは母が亡くなった8歳のころから家に引きこもり(監禁)していた。
父からは養子(女の子)を取られ、社交界はすべて妹に。私はただ良い娘として唯一の家族である父から愛されたくて7年間周りの言う通りに振る舞い自分の気持ちを抑えてきた。
15歳の頃、年に3回の外出時である聖女生誕祭の日に聖女に父に告げられた言葉は・・・。
「私はどうしたらいいのか、もう分かりません」
悲しみの中、彼女の心は冷え切ってしまった。
彼女はどんな道を歩んでいくのか・・・。
*処女作です。優しい目で見てください。
「ミラ様、この国を思うならどうか去っていっただけないでしょうか……」
誰もいない協会の中でそう悲しげにいうのは、この国の聖女セラフィールである。彼女は平民でありながら聖女に選ばれたこともあり民からの人望が厚く、セラ様と国内・国外ともに親しまれている存在である。この国は彼女がいて成り立っているといっても過言ではないほど優秀で非の打ち所がないのだ。
そんな彼女から見捨てられる私はなんなのだろうか。
私、ミラ・リシュリュー。 リシュリュー家の長女としてそれはもう厳しく育てられた。当時の私はそれが嬉しかった淑女になるために、立派な皇太子妃になるためには努力しかないと思っていたからだ。しかし8歳のころ母が亡くなってからは指導というよりかはただの監禁のようなものに変わった。そして驚くことに母が亡くなってすぐに父は養子をとった。それも男の子ではなく女の子である。その子には蝶よ花よと育てられた。専属メイドはもちろん護衛騎士は必ずつけて行動をしている。そして教養も無理のない程度に教えられている。忙しい父も常に構ってあげることはできないが、時々レイチェルの顔を見に行っているそうだ。まるで、私のことを無き者として扱っているそんな気がしてならなかった。
そのためか、お茶会なんてものには参加できず、私の代わりにが妹が参加していた。そのためか外出するのは年にたった3回。
1回目は、国王陛下の息子ヴァイス様の生誕祭のパーティ
2回目は、母の追悼式
そして3回目は今 久しぶりに外にでた今である。 セラ様が聖女と認められた日。どの祭典と比べても盛大に行われるパーティーはもはや貴族と協会の人だけではなく、国を挙げてのパーティーである。まさに彼女の愛され度合と彼女の功績の凄さがわかる。
「セラフィール様、私が何をしたというのですか? 原因が思い当たりません」
そう、たった3回のみでそれ以外は家に引きこもっている私が実質追放宣言される理由が全くというほどわからなかったのだ。
「……その、大変言いずらいのですが…」
チラチラとこちらの顔を伺いながらどう言うべきか迷っている顔をしている。
お優しいと噂の聖女様のことだ恐らく、私が傷ついていないか確認しているのだろう。
「…気になさらないで結構ですわ」
「勝手ながら、ミラ様のお父様に許可を頂き魔力鑑定をさせていただきました。その結果ミラ様の適正魔法は氷という結果になりました。 とても珍しい魔法ですが……」
彼女は目を伏せ、一度言葉をたった。
皮肉にも彼女の言わんとすることが理解することができた。理解してしまった。‘氷’一見すると便利な魔法であるが、その魔法は脅威であろう。適正に目覚める16歳になると無意識に氷魔法を展開し続けるだろう。この暴走を止める方法が氷にはないのだ。そして私は仮にも公爵令嬢である。魔力量は比べられない程あるのだろう。
「……なるほど、私の魔力量は多かったのですね」
「…はい、私よりも確実に。 そして16になる日にあなたの魔法の影響で国が氷漬けになってしまいます。これだけは避けなければなりません。私の力不足で申し訳ございません」
彼女なりに苦悩したのだろうか、彼女の手は震えていた。
「そしてもう一つ、あなたのお父様から伝言があります」
私はドキッとした。8歳から15歳の今まで私に無関心の父からの言葉である。気にならないはずがない。私は息をミラ様、この国を思うならどうか去っていっただけないでしょうか……」
誰もいない協会の中でそう悲しげにいうのは、この国の聖女セラフィールである。彼女は平民でありながら聖女に選ばれたこともあり民からの人望が厚く、セラ様と国内・国外ともに親しまれている存在である。この国は彼女がいて成り立っているといっても過言ではないほど優秀で非の打ち所がないのだ。
そんな彼女から見捨てられる私はなんなのだろうか。
私、ミラ・リシュリュー。 リシュリュー家の長女としてそれはもう厳しく育てられた。当時の私はそれが嬉しかった淑女になるために、立派な皇太子妃になるためには努力しかないと思っていたからだ。しかし8歳のころ母が亡くなってからは指導というよりかはただの監禁のようなものに変わった。そして驚くことに母が亡くなってすぐに父は養子をとった。それも男の子ではなく女の子である。その子には蝶よ花よと育てられた。専属メイドはもちろん護衛騎士は必ずつけて行動をしている。そして教養も無理のない程度に教えられている。忙しい父も常に構ってあげることはできないが、時々レイチェルの顔を見に行っているそうだ。まるで、私のことを無き者として扱っているそんな気がしてならなかった。
そのためか、お茶会なんてものには参加できず、私の代わりにが妹が参加していた。そのためか外出するのは年にたった3回。
1回目は、国王陛下の息子ヴァイス様の生誕祭のパーティ
2回目は、母の追悼式
そして3回目は今 久しぶりに外にでた今である。 セラ様が聖女と認められた日。どの祭典と比べても盛大に行われるパーティーはもはや貴族と協会の人だけではなく、国を挙げてのパーティーである。まさに彼女の愛され度合と彼女の功績の凄さがわかる。
「セラフィール様、私が何をしたというのですか? 原因が思い当たりません」
そう、たった3回のみでそれ以外は家に引きこもっている私が実質追放宣言される理由が全くというほどわからなかったのだ。
「……その、大変言いずらいのですが…」
チラチラとこちらの顔を伺いながらどう言うべきか迷っている顔をしている。
お優しいと噂の聖女様のことだ恐らく、私が傷ついていないか確認しているのだろう。
「…気になさらないで結構ですわ」
「勝手ながら、ミラ様のお父様に許可を頂き魔力鑑定をさせていただきました。その結果ミラ様の適正魔法は氷という結果になりました。 とても珍しい魔法ですが……」
彼女は目を伏せ、一度言葉をたった。
皮肉にも彼女の言わんとすることが理解することができた。理解してしまった。‘氷’一見すると便利な魔法であるが、その魔法は脅威であろう。適正に目覚める16歳になると無意識に氷魔法を展開し続けるだろう。この暴走を止める方法が氷にはないのだ。そして私は仮にも公爵令嬢である。魔力量は比べられない程あるのだろう。
「……なるほど、私の魔力量は多かったのですね」
「…はい、私よりも確実に。 そして16になる日にあなたの魔法の影響で国が氷漬けになってしまいます。これだけは避けなければなりません。私の力不足で申し訳ございません」
彼女なりに苦悩したのだろうか、彼女の手は震えていた。
「そしてもう一つ、あなたのお父様から伝言があります」
私はドキッとした。8歳から15歳の今まで私に無関心の父からの言葉である。気にならないはずがない。私は息を吞んでその言葉を待った。
『ミラよ、お前は危険だ。即刻、この国から離れよ。ミラ・リシュリューの名を使うことを禁ずる』とのことです。
「……分かりました。それが私にできる唯一ですから」
私は悲しげに微笑んだ。
「……泣かれないのですね…」
そうか、こういう時は泣くのか…。もはや泣くということを忘れていた。この7年間で私の心はもはやぐちゃぐちゃだ。
父からの言葉に私の心は固く凍ってしまったかのようにパキッと罅が入る音がしたような気がしたがもはやそれも気にならない。
「馬車を用意させます。明日の早朝に出発でよろしいでしょうか」
私は微笑みながら頷くしかなかった。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、感想と評価お願いします!!!