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前もって説明していただけますか?

俺は板倉拓実(いたぐらたくみ)。現在21歳にして人生のどん底だ。

まだ日が登る前部屋中にあるゴミ袋には蝿がたかっており、冷えて汁を吸ってぶよぶよになったカップラーメン、コップは結露しており中の揺れる水面には目の下がくまだらけで髪もボサボサ、フケまみれな俺が映っていた。

今俺は人生のどん底、食もない、金もない、もうすぐ家も売らなければならない、そして家族にも見捨てられもう死のうか迷っている。


「死にたい...」

こんな事を考える毎日だった。

なんだかもうどうでも良くなっていた。

俺は死に場所を探すように水辺や森などを歩いて回った。

そこで見つけたのが絶世の死にスポット。死ぬのにちょうど良さそう。

誰にも迷惑をかけずに死にたい。ならここがいい。

湖と森の間の少しの隙間。そこにはちょうどいいような木もあり首を吊って死のうかなと考えた。

ロープ買ってこなくちゃ。

俺はコンビニまで歩いた。


自動ドアが開き元気に店員が挨拶してくれた。


「いらっしゃいませ。」


俺にはその笑顔が眩しくてたまらなかった。

俺をみても顔色一つ変えないえないのはさすがだろう。


俺はロープとあと念の為にガムテープをもってレジに向かった。


「全部で全部で550円になります。」


俺はポッケの中からしわくちゃになったレシートに包まれた小銭を数えた。

1,10,100,500...530円しか無い。


「あ、あのすみません、ガムテープなしにしてもらえますか?」


「分かりました。後で戻しておきます。」


「ありがとうございます。」


俺は本当に運がないらしい。


俺は買ったロープを持ってさっきの死にスポットに向かった。


コツコツと一歩ずつ慎重に。手が震える。もう怖いものなんてなにもないのに。

風が俺の切って整えずに放置していた髪をなびかせる。

「痛ッ。」


髪が目に入った。ほんとに運がない。

髪を耳にかけて、目をこすった。涙が出てくる。


「はぁ。」

やっと痛みが引いて目を開けられる状態になって来た。




そして目を開けると上半身だけの浮いている少女が居た。




「あッ、」


「えッ、」



ど、どういう状況だ。浮いていて、更に上半身だけ。しかもめっちゃピンク。在りえないくらいピンク。


「うわッ。ピンク。」


「な、なんなのよ。人様みて一発目それって。どうなってんのよ。もっと言う事ないの?なんで空中から出てきてるの?とかどうしてそんなにかわいいの?とかッ!」


「それ空中から出てきてるの?上半身だけだと思ってた。」


「どっからどうみてもこの金色の輪っかから出て来てるでしょうが!」


「いや見えない見えない。服の装飾の一つかなって。あまりにもぴったしだから。あ、もしかしてめちゃくちゃ太い、とか?」


「ふざけんなッ!なーにが太いだって、こんなにも可愛い美少女を前にして一発目からピンクって言われてその後に太い?ってどれだけデリカシー無いんだよ!」

そのピンクの少女は怒って腕をブンブン振り回している。

怒ってる?謝ったほうがいいかな?


「下半身はあるんだな。人間なんだな?」


「まぁ下半身はあるわよ。でも人間ってのは間違い。お前らみたいな雑魚雑魚生物と一緒にしないでもらえます?」


とても馬鹿にされている。てか下半身があるなら。

「下半身あるなら出てくればいいじゃん。」


「なッ、えーっとそのー、ね?」


一気に口数が減った。何かあるな?

「もしかしてほんとに太すぎて通らないとか?」


俺が一人で笑いながら言うと少女は顔を真赤にしながら


「そうよ!そうよ何かある?文句が。気づいたんなら助けなさいよ。あんたそれでも男なの?」


「え、マジで?通らないの?プププッ〜。さっきまで雑魚雑魚生物とか言ってたくせに助けてって人間よりも位の上な貴方様のようなお方がぁ!まさか!」


少女は顔を真赤にして目に涙をためながら

「ッ、、、たす、け、くだ、い。」


「え?なんて?」


「だから!助けてくださいって言ってんの!」

その少女の声が湖中に響き渡った。流石に煽りすぎたか?


「言ったんだから。早く助けなさいよ。」


「はぁ?」


「ッ。早く助けてくださいですよ。」


「はぁ〜。言葉おかしいけどまぁいいよ。俺も煽りすぎたごめんね。」

俺はそう言って女の子を引っ張った。






抜けねぇ。は?一つも動かないんだけど。


「あ、それ。それかして。」


少女が指さしたのはロープ。


「あ、まぁいいよ。」


少女はそのロープを湖にチャポンと入れた。


「え、釣り?」


「まぁそれに分類はされるのかしら。」


「諦めたの。」


「フッフッフッ。今見てなさい。それっ。」


少女は釣り上げたのはリモコンのようなものだった。

え、てかなんで釣れたの?


「よいしょ。ぽちっとな。」


少女はリモコンの黄色のボタンを押すと同時に


「ぐへッ。」

と情けない声が聞こえてきた。


少女は地面に落ちており金色の輪っかが空に浮いていた。


少女は顔を赤くしながら

「ほらみなさい!太くないでしょう!」

と勢いよく立った。


「てか顔大丈夫そう?」


「いだい。」


ほらやっぱり。

「まぁ大丈夫よ。だってあたしよ。舐めないでよね。」

そういいながら少女は鼻血を垂らしていた。


「ほら言わんこっちゃ無い。はいこれ。可愛い顔が台無しだよ。」

俺はそう言って鼻血を拭くように紙を渡した。


「っ。あ、りがとね。すこしはやるじゃな、、、、、、、、い!ってアホ!ほんとに馬鹿なんじゃないの。顔拭きなさいでしわくちゃなレシート渡すバカがどこに居るんだよ!」


「ここに?」


「あっーーもうそういうことじゃなくて。」


「今紙これしかもってなくて。大丈夫でしょ?」


「大丈夫なわけあるかい!」


「じゃあ拭かない?」


「湖で洗う!」


「そっか。」


その少女は湖の水を手ですくい丁寧に顔を洗っていった。


「あ、レシート鼻に詰める?」


「いらんわ!」


「あ、てか名前は?」


「私のな、まえ.......................」


あれ?動かなくなった。


「どうかしたの?記憶喪失とか?動かないんだけど。」


それから20分位経っただろうか。来たときは早朝だったから今は昼くらい。こんな時間に外で他の久々。


「俺吸血鬼だから日光に当たったら灰になるんだけど、。」

「ごめん嘘。もう名前とかいいから早く動いてよ。」

俺は彼女のほっぺをツンツンしながら言った。

彼女も汗をかいていた。やっぱ生きてる。

俺は彼女の手につけられていたゴムで髪をくくってあげることにした。


「はーい今から髪を括りますからね。じっとしててくださいね。」

そう言って俺は彼女のきれいなピンク色の髪を一つにくくった。

すると人形などについている人形を動かす用の巻きネジのようなものが付いていた。


「ほんとに人形とか?動かないし回してみる?」


俺はそっと巻きネジのようなものを掴んで回してみた。

カチカチカチっと音を立てて回した。


すると急に少女がこちらを振り返り

「合格!おめでとう。私の心の広さに感謝するのだな。」

といってこちらの手を握ってきた。

そして首元の巻きネジを取り外し空気中にさした。そして90度右に回す。そしたらあら不思議空気中にキラキラ光る枠のようなものができて縁は金色になっていった。


「なに、これ。」


「良かったな。試練クリアだ!よし行くぞ!」


そしてその扉をくぐった先は全く知らない場所でした。

巻きネジ、ぜひ調べてみてください!ああこれかってなるので。

少し長くなってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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