美少年の処遇
ーー優しく木漏れ日が差す森に横たわる美少年。
眼福極まるこの時間をもう数分堪能したいところではあるが、いつ目を覚ますか分からないので事を急く必要がある。
とりあえず、かまくらハウスへ移動させる。
地面に寝かせるのは少し忍びないので簡易的なベッドを作成。具体的には一畳のスペースに無数の小さい木を生やしその全てを絡ませ強度を保ちつつ平らにし、上部に草を茂らせた。高さは大体地面から50センチ程度。
その上に美少年をフワッと寝かせた。
次に……この美少年が起きたときにコミュニケーションを取る方法を考える必要がある。
自身が放つ殺気……何故か瘴気と呼ぶ人もいるみたいだが、ややこしいので暫定的に殺気が出ているものとする。これを本当にどうにかしないといけない。最重要案件だ。
シンプルに殺気をコントロールしてオン・オフを切り替えられるのが理想的なところなのだが……やり方が分からない上に殺気が出ているかどうかの判断は対象へ影響を見て初めて分かる。
この美少年が起きてからオン・オフの方法の模索して、検証して練習に付き合ってもらおうか……?
…………
ーーいやいやいやいや可哀想過ぎるっっ……。
殺気を当てては気絶させ、起こしては殺気を当てて気絶させ……鬼かっ!出来るわけがないそんな酷いこと。
では、どうする?……どうしたらいい?
こうして悩んでいる間にも美少年が目を覚ましてしまう、そうなったらレイスを認識してまた殺気が……
……ああ、そうか。
レイスを認識させないまま意思疎通を行う方法を考えればいいのか。
やってみようか……
あれを。




