迷宮攻略の続き
オークの討伐の翌日。
私は迷宮攻略の続きを行なった。
迷宮まで歩いていき、閉じられた扉に片手の掌を押し当て、あい言葉を唱えた。
閉じられた扉がごごご、と開いていき、迷宮内に脚を踏み入れた。
魔法鞄から取り出した転移水晶を掌にのせ、「転移!!」と叫ぶ。
1層から私の姿は無くなり、30層に転移した。
私が30層に転移しても、魔物は発生しなかった。
宝箱もあるか探し回ったが見当たらなかった。
31層に繋がる階段に向かった。
35層に辿り着くと知らない冒険者パーティが戦っていた。
冒険者パーティが魔物を倒し終えたタイミングで歩み寄って挨拶をした。
「やあ!朝から迷宮攻略かい……目当ての物はあったかい?」
「ああ……おはようございます。まだ進みだしたとこで……えっと……」
「私はテュフォンだ。迷宮核を調べにね」
「迷宮核?なんです、それは?」
「迷宮内での魔物製造機だよ」
「ふぅ〜ん、そんなものを調べてどうするんですか?」
「それはね……製造するんだ」
「へぇ〜……頑張ってください」
「ありがとう。君達はなんていうんだい?」
「《怒れる鯨》です」
「今日か、そのうちに呑みに行こう」
「テュフォンさんって呑めるんですか?」
「呑める歳だよ」
「そうなんですね。行きましょう、呑みに」
「じゃあまた!」
《怒れる鯨》という冒険者パーティと呑みの約束を交わし、別れて迷宮攻略を再び進めた私だった。
49層まで辿り着き、アクセサリーや武器、防具、宝石類を取れて、買取がどれだけになるか妄想していた。
罠にかからずに進んでいく。
多少はてこずる魔物とフロアボス魔物だったが10回以内の攻撃で死ぬ魔物ばかりだった。
50層に進むと砂漠の層が広がっていて、広大だ。
「砂漠か……」
帽子を被っておらず、暑いのがもろだ。
さっさとフロアボス魔物を狩って進むしかない。
地面から巨大ミミズが出てきた。
私は地面を蹴って、巨大なミミズに大斧で斬り掛かった。
「プギャャャヤヤヤ!!!」
断末魔をあげ、巨大なミミズは真っ二つになったまま動かず、ドロップ品に変わった。
「こんな弱いのがフロアボス魔物なわけない……」
ドロップ品を魔法鞄にしまい、先を進んだ私。
フロアボス魔物は、サンドリザードで飛ばないと届かない巨大さで10メートルはあった。
動きが素早く、体力を削られながら相手をした。
砂漠という層で体力と渇きを気にしながら戦うのは煩わしかった。
最後の層のフロアボス魔物は5つの頭を持つ竜で、炎や水、雷などの息を吐いて攻撃してきた。




