78
その日の朝俺が目を覚ました時、いつも隣にいるはずのアルベルトの姿がベッドの中にはすでに無かった。
珍しい事態に違和感を覚えながらも、寝台の上に起き直ると部屋の中を見渡した。厚いカーテンがきっちりと閉め切られた部屋の中は暗く、ほとんど何も見えない。
俺はわずかの時間そのままじっとして部屋の中の気配を探ってみたが、どうやら寝室には自分一人だけのようだった。
アルベルトはどこへ行ったのだろう。それに、いつこの部屋を出ていったのか。いつもなら、俺が起きるのを待っていてくれるのに、などとそんなことをぼんやり考えていた。
普段通りであるならば、そのあとはなんやかんや彼が俺にいたずらを仕掛けてきて成り行きで昼までベッドの中で過ごすか、俺がそうなる前にアルベルトの魔の手から逃れて隣室に逃げ込む事態になるか、あるいは二人揃って起き出して着替えて朝食を摂るはずなのに、その日はそのどれとも違っていた。
だから、何か急ぎの用事でもあったのかなと、俺はそんなことを考えながら今日の予定を頭の中で思い出そうと試みる。昨日、彼は何か言っていただろうか。しかし、思い出そうといくら頭を捻ってみてもそれらしいことは何一つ思い当たらなくて、俺は首を傾げてしまった。
けれど、その時はとくにそのことを重大視はしていなかった。そういうこともあるだろうと思った。
それからしばらくの間、そのままベッドの上でぼんやりしていると、剥き出しになっている上半身が自然とぶるりと震えたことでやっと行動を開始することにした。
五月に入ってもなおこの辺りでは明け方の空気は冷たい。そのため、この高地にある屋敷ではいまだに中央暖房装置が朝と夕とで稼働している。そのおかげもあって、寝室は丁度良い気温に保たれていたけれど、やはり裸では寒いものは寒い。
夜は眠くなったら眠って、朝は飽きるまでベッドで惰眠をむさぼって、暖房の利いた部屋で素っ裸でぬくぬくしている現在、軍に居た頃では考えられないような怠惰な生活ぶりをしている自己を振り返って、最近の俺はたるんでいるなとふと思った。
俺はちょっと反省してから、一人ベッドに取り残された寂しい気分を切り替えるためにわざと声に出して自分を叱咤すると、その勢いのままにベッドから這い出て窓の方へ歩み寄り、カーテンを勢いよく開け放つ。その瞬間、まぶしい日差しが目に飛び込んできて、俺はとっさに目を閉じた。
目が日差しに慣れるのを待ってから恐る恐る目を開くと、青々とした緑の絨毯が視界一杯に広がっているのが見えた。毎朝見るこの景色は、今まで一日として同じ様を見せたことはない。毎日、新しい姿を俺に見せてくれる。朝露にぬれてキラキラ輝く草原、晴れた日の眩しい緑、薄曇りの落ち着いた景色、雪に沈んだ真っ白な世界、朝焼けに染まる複雑な色合いの眺め。そういった毎日の変化が、いつも俺の気持ちを沸き立たせてくれる。
ベッド脇の時計を見ると、その針は朝の九時を指していた。
俺はその瞬間空腹を覚えて、空っぽの腹に朝食を詰め込むために朝の支度を済ませるべく素っ裸のまま隣の部屋に通じる扉に手を掛けた。
隣室は既に用意がなされていて、俺はとりあえず誰かが用意してくれたであろう着替えに目を遣る。きっちりとアイロンを当てられたまっさらな下着類が並べられているのを見るのは、なんだか気恥ずかしい。
節操のないお前のせいだぞと俺はこの場にいない相手に向かって内心で責任転嫁しながら下着を持ち上げた。ささやかな自己弁護だ。
それからすぐに頭を切り替えて、その用意された下着に足を通しながら誰か人が来るのを待つ。俺は気にならなかったけれど、一度脱いだ下着に再び身に付ける俺に対して、アルベルトが申し訳ないからと毎日準備させているのだった。あいつは朝の支度の前に全裸で過ごすことを何とも思っていないからな……。
そうして長着まできちんと着込んでしばらくすると、部屋の扉が叩かれた。見計らったようなタイミングだった。まぁ、見計らっているんだろうな。
クリストフをはじめとする彼らアルベルトの従僕たちは、毎朝俺たちの世話をするためにどこか近くで待機していて、俺たちの活動に合わせて日々の細々とした準備を手伝ってくれる。
起き出してくる時刻がいつもまちまちだというのに、文句も言わずに仕事をこなしてくれる彼らの献身ぶりに、俺は日々頭が下がる思いだった。
興味深いことにアルベルトもそのことは感じているようで、使用人に対して彼は決して横柄な態度を見せない。時に、非常に気さくな態度でもって接することも多かった。
この日、俺の返事とともに入室してきたのはベルナールだった。長身瘦躯の彼は人の好い笑みを浮かべて朝の挨拶をするとすぐに俺を浴室へと案内してくれる。
熱いシャワーで汗を流して心も体もさっぱりさせると再び部屋へと戻った。それからすぐに朝の支度にとりかかる。
「本日のお召し物です」
「ありがとう」
お洒落について何もわからない俺は、アルベルトお抱えの従僕らが用意してくれたものを毎朝着る。
必要以上に身なりに気を使う習慣のないこちらとしては基本的に出されたものに否やはない。毎日ただ言われるがままに身につけている。それが一番間違いがないからだ。
時折これを俺が着るのか、と思わされるような派手なものや俺からすると奇抜な意匠のものを与えられるときもあったが、実際に出来上がった俺を見て誰も何も言わないのを鑑みるに、どうやらそういう平民感覚からかけ離れたように見える衣装でも貴族社会ではごく当たり前の様であるようだった。俺の感性がまだ上流社会に馴染んでいないと言う証左であろうと思われる。
もしかしたら、内心彼らも、あぁ失敗したなと思う日もあるのかもしれなかったが、やはり俺にはそういうことも分からなかった。
一方アルベルトなんかはもっとはっきりと自己主張をする。この辺り、やはり貴族としての年季が違うようだった。彼は毎朝気分によって色々と色味だったり意匠だったりに注文を付けている。そして、それに当たり前のように対応するクリストフらの対応力に、俺はいつも感動を覚えるのだ。
そんなことを考えながら、面倒くさい衣装をベルナールの手を借りながら身に付けると、髭を剃り髪をきれいに整えてもらう。鏡台の前に座り、丁寧に髪の毛を梳られながら、俺たちは朝の簡単な会話を交わすのが日課だった。
貴族らしい立ち振る舞いとか態度とかを忘れないようにするためでもあるし、使用人たちと仲良くなるためでもある。
「起きたらアルベルトがいなかったんだけれど、どこに行ったかわかるか?」
俺は起きてからずっと気になっていたことをベルナールに聞いてみることにした。彼なら何か知っているだろう。
「申し訳ございません。私にはわかりかねます」
「そうか」
「ただ、夕方には戻られるとのことでしたので、さほど遠いところではないかと思います」
「夕方?昼にも戻らない?」
「そう言い置いてお出かけになられました」
「そうか。でも、なんでだろう?何か用事があるんだろうか」
「私が聞いている限りでは、その、訓練とのことでございます」
「訓練?」
「はい」
「仕事とか用事とかそういうのではなくて?」
「はい、恐らくは。朝早くに殿下お抱えの兵士たちとご一緒に出て行かれました」
「え?昨日何かそんなようなこと言ってたっけ?俺は聞かされた記憶はないんだけど」
「はい、そうですね。私どもにもとくに何も仰ってはおられませんでした。今朝、起きられてから突然そのようにすると仰いまして、それから朝食を摂ってすぐに出て行かれました。理由につきましては、恐縮ではございますが私は存じ上げません。申し訳ありません」
「いや、いいよ。そっか。それ、いつの話?」
「ええと、朝の六時ころでございましょうか。七時過ぎには外へおいでになられたようでございます」
その言葉に俺は二の句を継げない。朝の六時?普段の起床時間よりもずっと早い時間だ。
「なんでそんな早起きを……」
「申し訳ありません」
ベルナールが再度頭を下げた。
「ただ……」
「ただ?」
「今日の朝早くに応対したのはクリストフなのですが、彼曰く、殿下はなんだか少し焦っているような急いているような印象だった、とのことでございます」
「急いている?緊急事態とかか?」
「いえ、そういうことでもないようです。もしそうであれば、もっと指示を我々に言い置くはずですし、貴方様を置いて出て行かれるというようなこともなかったと思います」
「それもそうか」
俺は不可解な突然のアルベルトの行動に、しかし全く思い当たる節が無くて、ベルナールが髪の毛を整えている間、ただじっと座って考えることしかできなかった。
「終わりました」
その言葉に俺は現実へと戻される。気づけばぼさぼさだった髪の毛が綺麗に整えられている。
「いつもありがとう」
「いえ、とんでもありません」
「そろそろ髪の毛を切った方がいいかな」
「どうでしょう。カイン様に判断を仰いだほうが良いのではないかと思います。肖像画の件がございますので、勝手に印象を変えてしまうのはよくないかもしれません」
「確かにそうか」
そう言って彼は立ち上がると、ベルナールが俺を食堂へと案内してくれる。
食卓につくとすぐに皿に盛られた料理が運ばれてくる。その日の朝食を目の前にして、俺は一人で食べるのはなんだか寂しいなと思った。黙々と料理を片付けていると、食事も中盤に差し掛かったころにカインがやってきた。
先日わざわざ王都から、俺たちの肖像画を描くために遠路はるばるここまでやって来てくれたアルベルトの従兄弟を前に俺は立ち上がる。彼は座るよう身振りで示すと俺の方へと近づいてきた。
最初、彼がここへ着いたばかりの頃は俺は彼に対して非常に緊張していたが、今では随分と彼に慣れた。そのざっくばらんな言葉遣いや俺に対して裏表のない態度のおかげだった。
堅苦しいのは好かないとのことで、今では互いに名前で呼び合っている。敬語も止めるように言われているけれど、こればかりはなかなか改善できそうになかった。
「お、キース。丁度いいタイミングだな」
「おはようございます」
「おはようさん。今日の朝飯は、フライドエッグとベーコンと……。俺もそれにするか」
カインがそう言うのを聞いた給仕係が、きびきびとした動きで朝食の用意に取り掛かる。その間に彼は俺の真隣の椅子に腰かけた。
「今日は早いですね」
「お互いにな」
そういってにやりと笑うカインの言いたいことを察して、俺は話題を間違えたなと思った。
言葉につまる俺をにやにやと見つめているカインの目の前に料理の皿が並べられていく。給仕係が綺麗に彼の前に配膳し終わると、一礼して壁際の所定の位置へと戻っていった。俺をそれはなんとなく目で追って、それから隣に座る男に視線を戻す。
カインは俺の反応に満足したように自身の目の前にある皿に視線を移すと、食器を握りしめて豪快に朝食を口に運んだ。
「ところでアルベルトはどうしたんだ?いつも一緒だろ」
「分かりません。今朝早い時間に部下を引き連れて訓練に出たらしく、私が起きたときにはもう出た後でした」
「へぇ、何でまた急に」
「さぁ……」
理由は俺も知らされていないので曖昧に濁すしかなかった。
「アルベルトがいないなら絵が描けないな」
「すみません」
「お前が謝ることじゃない」
「はい」
「暇になったな。お前、今日一日付き合えよ」
「何をするんですか?」
「さぁ?こんな何もないところでできることなんてたかがしれてるしな。なんかないか?」
「そうですね……。では、釣りなどはどうですか?」
「釣りか」
「私は少し前にアルベルトに付き合ってもらってやっただけの素人なんですが、結構楽しいですよ」
「そうか。昔そう言えばあいつらに付き合ってやってみたことがあったな」
「あいつら?」
「アルベルトとその弟のテオドールや、デミアン、ギュスターヴのことさ」
「なるほど」
「結構楽しかったような記憶があるぜ。まぁいいか。よし、久しぶりにやってみるか」
カインの言葉に、側に控えていたベルナールが使用人の一人に耳打ちするのが見えた。
「お前、釣りは上手いのか?」
「いえ、全然です。先日アルベルトと一緒に初めて近くの湖で釣りをしてみたのですが、一匹しか釣れませんでした」
「お前、それでよくもまぁ俺を釣りに誘ったものだな。一日やって一匹しか釣れないなんて、相当の腕前だぞ」
「一日に一匹ではなく、二日で一匹です」
「猶更だな。釣りなんて魚が連れなきゃ退屈なだけの遊びだぞ」
「そうですか?私はそれでも楽しかったですよ」
「変わった奴だな、お前……。おい、そこの奴」
カインがベルナールに声を掛ける。
「俺たち二人、これから釣りに行くことになった。準備をしてくれ」
「畏まりました」
「昼飯の用意も頼む。キース、昼は向こうで食おうぜ」
「わかりました」
それから食事を終わらせると、俺たちは出かける支度をして玄関広間に集合した。釣り竿などの細々としたものの準備が終わるのを立ち話をしながら待っていると、アルベルトの管轄する部隊の参謀役であるギルが通りかかった。
「キース様、カイン様、おはようございます。どちらへ行かれますか?」
そう言って軍人らしいキビキビとした動作で挨拶をしながら俺たちに問うてきた。
以前行動を共にした男は、相変わらず言葉遣いは丁寧なのにどこかざっくばらんな印象を与える話し方で問い掛けてくる。
「おはよう。釣りだよ。近くの湖まで」
彼の問いかけに俺はそう答えた。以前なら、階級が俺よりも上の相手だったので彼に対して敬語で対応しなければならなかったのだが、今となっては俺が敬語で話しかけられる側になってしまった。
さらには、俺から敬語でギルに話しかけては駄目だと散々言い含められているので、なんとか頑張って取り繕っている。未だに違和感が拭えないが、徐々に板についてきた感じがあった。
「それは良いですね。ただ、水に落ちないようお気を付けください。まだ冷たいですから」
「分かった。気を付ける」
俺と違って忙しい彼は一礼してその場を立ち去ろうとする。その背に向かって、俺は丁度いいのでアルベルトについて聞いてみることにした。
「そうだ、ギル。聞きたいことがあるんだ」
「なんでしょうか?」
彼は立ち去ろうとしていた足を再びこちらに向けて振り返った。
「アルベルトが、今朝から見えないんだ。聞いたところによると突然訓練と称して外へ部下を連れて出て行ったらしくて。お前は何か知らないか?」
「あぁ、そのようですね」
ギルがそう言う。
「なんでも最近たるんでいるからと、体を動かしたいご様子でした」
「そうなのか。じゃあ、特に何かのっぴきならない事態が起きたとか、国王からの命令だとか、そういうのではないということか?」
「はい。そういうことではありません」
「分かった。ありがとう」
そう言うと、ギルは一礼して確かな足取りで立ち去った。
「好き好んで体を痛めつけたいだなんて、俺には一生理解できないだろうな」
カインがそう言って玄関から出て行った。俺もその後を追って扉をくぐる。
俺はギルの答えに納得しかかったけれど、よくよく考えてみるとギルの答えだけではどうして今朝俺を置いて先に出て行った理由がはっきりしないことに気付いた。その点がどうにも腑に落ちなくて、後で聞いてみようと思いながら俺は湖を目指した。
目的地に着くと、誰かが小舟の準備をしてくれて俺たちはそれに乗り込んだ。岸から漕ぎ出して湖の中ほどまで進む。
空は晴れ渡り気持ちの良い風が吹き抜ける素晴らしい日よりだった。
俺は以前アルベルトから教えてもらった通りに餌の準備をして、釣り針を遠くへ投げ込む。カインも俺に遅れて釣り糸を投げ込む。
そのまましばらく、魚が掛かるのを待ちながらぼんやり水面を眺めていると遠くから男たちの声が小さく聞こえてくることに気付いた。その声のする方へ視線を向けると、目を向けた先で草原の中ほどを走り回る男たちの姿が目に映った。すぐにアルベルトたちだと分かった。
規則正しい足取りで十数人の男たちが威勢よく駆けている。
俺の目は自然とその方に吸い寄せられた。しばらくじっと見つめていると、彼らの進路がこちらのほうだったようで、進行方向を変えながらだんだんと近づいてくるのが分かった。そして徐々に彼我の距離が縮まると、はっきりとアルベルトの姿が視認できるまでになった。
それは向こうも同じだったようで、アルベルトが俺に気付いた風だった。
彼が太い腕を持ち上げてこちらに振って見せる。
「お、こっちに来るみたいだな。岸に一旦寄せるか?」
「いいんですか?」
「俺は構わないぜ」
「ありがとうございます」
そう言うと釣り竿を一旦片付けてから、俺は櫂を持ってアルベルトのいるほうへ漕ぎ出した。
桟橋がないので、岸に近づけた状態で湖上に小舟を停止させてアルベルトを待つこと数分。アルベルトが何事か言ってから、隊列を外れるとこっちへ小走りにやってきた。
「やぁ、キース!カインも!釣りかい?」
岸からアルベルトがこちらに向かって声を張り上げる。その様子は全くいつものアルベルトだった。
「あぁ、お前がいないと絵の下描きもできないからな。暇潰しに、こいつに釣りに付き合ってもらってる」
「すまないね。最近たるんでいると思って、こうして久しぶりに僕の部隊のみんなと一緒に訓練をしているんだ」
「突然なんで急に?」
俺はまっすぐに疑問をぶつけた。
「思い立ったが吉日と言うだろう?最近の僕はあまりに怠惰だったと反省したんだ」
「藪から棒だな、おい」
「そうかもね」
「じゃあ、何か切羽詰まったような理由があるというわけではないんだな?アルベルト」
俺は声を張り上げてアルベルトに問いかけると、彼が首をわずかに傾げて笑いながら言った。
「うん、そんなことはないよ。個人的な思いつきさ」
俺はその言葉に安心する。
「そろそろいかないと。二人とも、釣りを楽しんで!」
「アルベルトも、あまり無理はしないようにな!」
「もちろんだよ、キース」
そう言って眩しい笑顔を振りまいて、アルベルトは先に行ってしまった仲間を追って駆けて行った。
「思い付きで朝からあんな風に走り込みをするなんて、どうかしてるぜ」
カインがぼやくようにそう言った。
俺は再び櫂を握ると、湖の真ん中へと船を漕いで移動させて釣りを再開した。気になることが解消され、俺は集中して釣りをすることができた。
しかし、その日の結果は、やはり一匹も釣れなかった。一緒に釣り糸を垂らしていたカインのほうは五匹も魚を釣り上げていた。
それから俺たちが釣りを切り上げて屋敷に戻った後、日が沈んでからアルベルトは帰ってきた。
ひどく疲れたような様子ではあったが、俺の出迎えに彼は破顔して抱き着いてきた。
それから、別々にシャワーを浴びて一緒に晩餐を摂って、いつものように他愛もない話をして、二人でベッドに入って眠った。
「おやすみ、キース」
「おやすみ、アルベルト」
そう言って、目を閉じた。
翌朝、目を覚ますと、ベッドの中にアルベルトの姿は無かった。
忙しくて次話がいつになるかは不明です




