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第21回SFサバイバルゲーム  作者: 野川太郎
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途中経過

 高橋と林は敵と交戦中であった。多くの仲間たちは木や壁、公衆トイレなどに隠れて敵のレーザー光線を回避しつつ、攻撃をしていた。リーダーの橋本は土の積もった丘に立っていて、その前に大きな大木があったので、敵はリーダーの居場所を細かくは把握できなかった。お互いのチームのレーザー光線が飛び交っている。

「くそー、また外した」

 高倉は敵に攻撃が当たらないことに苛立ちを抱いていた。

 哀川は何やってんだ。勝手なことしやがって。

 高倉は木を盾にして再び目標の敵を狙った。

「よし、当たった」

 不注意な敵の生徒が、レーザー光線が飛び交う中に出てきたので、倒せたのだ。

 林は別の木を盾にレーザー光線を放っていた。

 敵は、二人がいるエリアの道を挟んだ北側に存在していた。そこでも、敵味方の戦いがあり、広い芝生でできた場所であったので、たくさんの生徒たちが戦っていた。

 また、この戦闘を撮影している放送部も何人かいた。その中に、放送部部長の中村恵もいた。中村恵は、彼らの戦闘をまじかにして、興奮を覚えていた。

 皆、こんなくだらないゲームに真剣になって戦っている。もう、何回レーザー光線にあたったかしら。つい夢中になって知らないうちに当たってる。本当なら、何回リタイヤしてるのかしら、私?

 中村は公園の北にある芝生の戦いを撮影していたが、別の方向からレーザー光線が飛んできたことに気がついた。

 中村は慌ててその方向にカメラを向けると、ブライトフューチャーズの一団たちが走りながら迫っていた。その一団の先頭には坂田一喜と戸宮雄太がいた。

 中村はカメラで彼らを撮影しながら、場所を移動していた。彼らの戦いの邪魔になるからである。

 彼らは芝生にいたルーズドッグのメンバーたちを次々と倒していった。おもしろかったことが一つある。先頭に立って命令している坂田の放ったレーザー光線は敵には一度も当たらなかったことである。

 同じクラスになったことはないからよく分からないけど、彼の評判はあまりよくはない。成績はそれなりに優秀であるが、口が悪く、大人しい生徒を馬鹿にしては楽しんでいると聞いている。いっしょにいる戸宮にはそのような噂はないが、少し抜けている所がある以外は良く知らない。だから、撮影のしがいがある。

 中村は二人を撮影するために、一団から離れながらも邪魔にならない程度に近づいた。

 ブライトフューチャーズの生徒たちは公園を取り囲むようにして移動していた。しかし、公園の面積があまりに大きいので完全に取り囲むことは無理であったが。

 彼らは一斉に攻撃を仕掛けた。それと同時にレーザー光線の飛び交う率が高くなったので、撮影している中村はますます興奮してきた。


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