表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100年の恋〜君に捧げる永遠  作者: 愛龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/34

9

互いの気持ちが言葉に溶けて、静寂が落ちた。

千沙の唇が小さく震え、大地はそれを見つめながら息を呑んだ。


「……千沙」

名前を呼ぶ声が、夜の空気を震わせる。


次の瞬間、自然と距離がなくなった。

触れた唇は、確かに互いを確かめ合うためのものだった。


最初は優しく、けれど次第に強く――


押し寄せる想いが、二人の境界を溶かしていく。


千沙の指先が大地のシャツを掴む。


大地の手が頬に触れまた口づけされるたび、千沙は何かが溢れだすように涙がこぼれそうになる。


ずっと誰かを求めていた。


でも違った。――“誰か”じゃない。

“この人”じゃなきゃ、駄目なんだ。


もっと。

もっと近くに――。


指が絡み、互いの鼓動がぶつかり合う。

切なくて、焦がれるように求め合う。

理性なんてとうに消えていた。


千沙は震える声で囁いた。

「……大地さん…好き」


大地の腕が、彼女をさらに強く抱き寄せる。

ゆっくりと首筋…胸に腕に太ももに口づけされる。


「……っん…やだぁ…」

甘く漏れる吐息に大地の理性は崩れた。


何度も何度も口づけする度千沙の身体が仰け反るように反応する。


そしてゆっくりとまた唇を重ねると共に腰を落とした。唇の端から吐息が漏れる。


二人の肌はゼロ距離…全てが溶け合う夜を月が照らした……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ