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比べてちゃいけない

 話は少し戻って、天子ちゃんが落ち着かないから、海をアウトドアチェアーに座って見ていた時。

 神様は、折りたたみの机の上で、手動でゴリゴリッ、コーヒーの豆を挽いていた。

 天子ちゃんは、何となくその音が気になって。時々振り返って、ソッと見ていた。


 天子ちゃんは、〈神様なら、神の力で想うだけでコーヒーぐらい出すことが出来るはずなのだ。前なら、コーヒーを出すことすら、思いつかなかった気がする。それが、私のために時間を使って、一緒にいてくれるだけでなく、コーヒーまで手間を使って作ってくれる。それが、何だかワクワックして、嬉しいな〉と天子ちゃんは思った。


 とはいえ、天子ちゃんは知っている。神様と人間を比べた。気が利く人間なら、それぐらいするのだ。神だから、有り難く感じるが。

 天子ちゃんは〈でも、当たり前って思ってはいけない。光は、神という大変な仕事をしている。

 その合間に、こうやって気遣ってくれる。だから、有り難さをしっかり、味わなければいけないのだ〉



             続く

やっぱり、感謝は必要だよね。何でも、当たり前じゃない。

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