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ステータスとスキルポイント

 ステータスオープンと唱えると、目の前に自分の現在のステータスが表示される。

 第三者からは見えないので、どこでも気兼ねなくステータスをチェックできる便利なものだ。なかには相手のステータスを見ることのできるスキルもあるそうだが、極一部の情報しか閲覧できないらしい。

 

 これらの情報は、転生前に神様らしき存在から教えてもらった。

 どんな会話をして相手がどんな容姿をしていたのかといったことは、手のひらから砂が零れ落ちるように忘れてしまったが、そこで得た知識だけは明確に頭のなかに残っている。とは言っても、この世界のことは最低限のことしか教えてもらってはいないのだけれど。


 前世で両親から愛されなかったという事情に配慮して、神様らしき存在は私を保護者がいなくても生きてゆけるだろう10歳の姿で生まれ変わらせてくれた。ストリートチルドレンが当たり前にいるこの世界では、違和感のないことだからだ。

 とは言え、何の知識もないまま放り出されては危険だということで、必要最低限の知識も与えてくれたというわけだ。


 と、話は逸れたが、ステータスを確認してみる。



ステータス

名前:

人種:人族

年齢:10

性別:女性


スキルポイント 0

スキル:知性 4 教養 2 言語エキストラ 6


ギフト スキルポイント操作


称号:イレギュラーな存在



 開いてびっくり。いきなり名前がないときた。これは自分で好きに名乗れということか?

 スキルに関しては、【知性】やら【教養】は前世で培った知識と経験からきていて、【言語エキストラ】に関する部分は転生後に困らないように授かったもので間違いないだろう。まだ現地人に遭遇していないが、無理なく会話できるはずだ。

 そして、特別に授けてくれた能力がスキルポイント操作というギフトだ。

 

 スキルは、1から10までの段階があって、一定以上の能力を得ることでレベルがつくようになる。具体的な基準は教えてもらわなかったが、人並みのレベルでは評価に値しないらしい。つまり、平均より優れていて初めてレベル1になるというわけだ。

 レベルを上げる方法は2つあって、1つはその能力をひたすら使い磨き上げること。一定条件を満たせば自動的にその能力のレベルが上がる。

 そしてもう一つの方法が、スキルポイントを得ること。この世界に貢献する行動を起こすとスキルポイントを得ることができる。では、この世界に貢献する行動は何かというと、わからない。教えてもらえなかったのだ。神様なのか、この世界の管理人なのかはわからないが、それを判断する存在があるそうで、基準らしい基準はないとか。ただし、1つだけはっきりしていることがある。魔物を討伐することでスキルポイントを得られるというのだ。


 ところが、ここで別の問題が浮上する。なんと、現地人はスキルポイントを自分で自由に割り振ることができないどころか、その存在も知らないというのだ。

 欠陥機能なんてもんじゃないと呆れてしまったが、そのおかげで私はこの世界でややチートな存在になることができた。

 そう、スキルポイント操作というギフトだ。

 このギフトがあるおかげで、得たスキルポイントを使ってすでに得ているスキルのレベルアップが図れるばかりか、新たなスキルを得ることもできるのだ。


 ステータスを確認し終えたところで、折れた際に先が鋭く尖ったのであろう、ほどよい長さの木の枝を見つけた。さぁ、まずはスキルポイントを得るところから始めようか。


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