第1話 共にいる それは日常の色
「よぉし、それじゃっ、みんなまた明日。今日も事故等に気を付けて帰れよ。」
先生の一声で、生徒達が一斉に騒ぎ出す。
その中でボクは心を落ち着かせるため大きく息を吸ってから
「ふぅ~、帰るか。」と一人言を呟いた。すると…
「亜紀ぃ~!!」
っと明るい声で言いながら駆け寄ってきたのは
朝川 瑞希。
ボクの幼なじみ。
性別は女性だ。
「瑞希…」
ボクは大人しく、でも隠しきれない嬉しさが混じった声で
瑞希の名前を呼んだ。
そして瑞希はボクの手をとって、キラキラとした声で言った。
「一緒にか~えろっ!!」
「そうだね…一緒に帰ろう…」とボクは言った。
「あれっ?そう言えば光は?」
はぁ…瑞希のお決まりの台詞だ。
最早安心感まで覚える。
「光は隣のクラスでしょ?」
「そうでしたぁ~…」
「あの…ボクらそろそろ高3になるんだけど…」
「しょうがないじゃん!!だってウチらいつも一緒でしょ?」
「そうだけども…」
まるで漫才ようなコミュニケーションをとりながら
ボクらはそのまま廊下へ出た。
暫くキョロキョロしてから「ハッ!!」とジャンプをしながら
シャラシャラした声で瑞希が呼び掛けた。
「おぉ~い、光ぅ~!!」
「おぉ~、瑞希と亜紀じゃん。」と言ったのは
夜空 光
光もボクの幼なじみ。
性別は男性だ。
瑞希が幸せ満天な声で言う。
「3人で、一緒にか~えろっ!!」
「おぅ、そうだな。一緒に帰ろうぜ!!」
「うん…」
3人共にいる。それがボクらの日常の色だ。




