設定資料集
今回の投稿は設定資料となります。
主要となる登場人物八人の設定の公開です。
作中で語られていない設定も多々ありますが、ネタバレというわけではなく今後作中で公開される機会が恐らくなく、知っていても物語を読み進める上で問題にならない設定を記載しております。今後各キャラを見る目が変わる可能性はありますが。
興味がなければ読み飛ばして頂いても構いません。
今後もこの欄に加筆を加えていくかもしれません。
追記:世界観設定も追加しました。
追記:その他登場人物も追加しました。
・主な登場人物。
シオン
今作の主人公。異世界人達のとんでもない強さや独特な感性にリアクションしたり、案内役、解説役になったりというポジション。なんだかんだ本人も結構強くなるけど、実力はあくまでも異世界人以下。
性格は真面目、頑固、現実主義。常識人で苦労人。ノリはあまり良くないが適度に空気は読める。ツッコミ役で滅多にボケない。
恋愛観は幼少並。理解も関心も薄い。しかし本人に自覚はないがエリスの事は心の底から愛している。
アルヤメ村というアーヴァタウタ大国の領土内ギリギリの位置にある片田舎の出身。幼くして両親を亡くし、村長に育てられ、最低限の冒険者としての知識や戦闘技術を学んで独り立ちする。その後は底辺冒険者として活動を続けるうちにエリスに出会う。
年齢は十五歳。金髪碧眼。容姿は歳よりも若干幼い印象を受ける。エリス曰く美少年。
本来の身体能力は感知能力に優れている事以外に特に目立つ能力はなく、これと言った才能もなかった。エリスにスキルを与えられていなければ底辺冒険者人生を抜け出す事はなかっただろう。
ルキュシリア神の寵愛のスキルを得た後の身体能力は冒険者ランクで表せばC級上位〜B級相当の能力となった。
スキル、ルキュシリア神の寵愛の内容は、身体能力の上昇、精神に影響を与える外的要因に対する耐性の上昇、ルキュシリア神(=権能)の強化相性の最大化、そして所持者の魂の代用。
シオンの魂は死した際に失われており、現在はルキュシリア神の寵愛によって魂を代用している状態。定期的にエリスから魔力を受け取らなければ再び死体に戻ってしまう。
二人が近くにいる時に、シオンはエリスからお互い無意識のうちに魔力を譲渡されている。長い期間エリスから離れる事はできず、長くとも一ヶ月間離れてしまえば魔力が底を尽きてしまう。
また、死に至る程の肉体的損傷を負っても損傷を修復できたならば復活できる。修復不可能な程の損傷を負わなければ、エリスが生存している限りシオンが死ぬ事はほぼない。
融合気功術と呼んでいる技術は、正しくはエリスの手による身体能力過剰強化。エリスの魔力とシオンの魂を代用している魔力を能力強化に充てる事で発揮されている。この状態の時、その気になればエリスがシオンの行動を自在に操る事も可能。
コンセプトは当たり障りのない主人公。物語の中心にいる脇役。名前の由来はĒlysionから。
ステータス
筋力:D
敏捷性:C
感知能力:B
知力:D
精神力:D
魔術適性
風属性魔術適性:E
光属性魔術適性:D
気功魔術適性:D
信仰魔術適性:D
スキル:ルキュシリア神の寵愛
エリス・シノミヤ
今作のヒロイン。最強キャラ。およそ万能の人。ハイテンションでシオンラブ。実力自体は異世界人のなかでも特別強いというわけではないが、勝利する天運に恵まれた完璧超人。
誰もついていけない独特なノリをしているが、常識はあるし頭も良い。他者の心の動きに敏感で、誰にでも親身に接する事ができ、誰からも好かれる気質を持っている。
決して表には出さないが、心の内では葛藤が渦巻いている事が多く、さまざまな事に思い悩んでいる。明るさは内に秘める暗い自分の裏返し。シオンに深く依存し、密かに心の支えにしている。そして無意識のうちにシオンも自分に依存してしまうように仕向けている。
元の世界にいた頃は一般的な家庭で育ったごく普通の女子高生。ヲタク気質でハイテンション故に周囲からは「黙っていれば完璧な人」「軽く詐欺」「なんか惜しい」等とさんざんな評価をされていた。愛されてこそいたが。
成績は良好で何でもそつなくこなせていたので、異世界転移してきていなければ相応に何不自由なく暮らせて行けただろう。
年齢は十六歳。黒髪のロングストレートが目を惹く美人。中々のスタイルの持ち主。だいたいいつも笑顔。
身体能力は理想的な術者タイプ。精神力は異世界人の中でもトップクラスで、余程の事がない限り魔術を行い続けても枯渇する事はない。しかし、その魔力総量はシオンを復活させ、その魂の代用を維持し続けているが故に常に二割程減少している。それでも他人とは比較にならない程の総量を有しているが。
スキル、ルキュシリア神の権能の内容は、精神力を中心にした身体能力の大幅な上昇と神聖魔術適性の取得。ルキュシリア神の奇跡の力を借り受ける魔術である信仰魔術の元となる魔術適性。信仰魔術の行使に必要とされる祈祷を必要とせず同等以上の奇跡を起こせる。攻撃系の魔術以外ならだいたい何でもできる。攻撃魔術も光属性の魔術ならば高水準で使用可能。
神聖魔術は全て光属性が付随する為、闇属性魔術とは相殺関係となる。しかし、神聖魔術を相殺できる程の威力の闇属性魔術の行使は人間では困難な為、滅多な事では弱点にはなり得ない。
ルキュシリア神は慈愛と信仰を司る神。人々に感情を与え、愛を説いた女神。恋多き神としても知られ、他の神々との色恋話に事欠かず、またこの神に愛され寵愛を授かった人間も存在したと言われている。恋愛脳で乙女な神様。
信仰魔術の祖であり、主にヒト族から信仰されている。ヒト族以外の種族は信仰魔術の適性を得る事は稀らしい。
名前の由来はラテン語で色欲を意味するLuxuria。本来はアスモデウスと呼ばれていた存在。
コンセプトはひたすら明るい主人公ラブなヒロイン。実質的主人公。名前の由来はĒlysionから。エリスとシオン合わせてこの単語になる。
ステータス
筋力:D
敏捷性:C
感知能力:C
知力:B
精神力:A
水属性魔術適性:E
地属性魔術適性:E
光属性魔術適性:A
気功魔術適性:C
信仰魔術適性:鑑定不可
神聖魔術適性:A
スキル:ルキュシリア神の権能
マツリ・カミドリ
シオンの、というよりエリスのライバル。天才。嫉妬心と自己嫌悪の塊。身体能力が最弱でありながら全ての異界人の中でもトップクラスの戦闘能力を有するに至った怪物。唯一神々の正体を把握する人物。
他の追随を許さない頭脳を持つ反面、精神面は未熟で調子に乗りやすく冷静さに欠ける。SAN値チェックに失敗しまくるくせにアイデアロールは高確率で成功するのですぐに発狂するタイプ。最強なのに詰めが甘い。エリスとは逆に何かと不運でここぞという時に勝機を逃す。
目的の為ならば手段は選ばず、如何なる非道な事でも実行する反面、人並みに倫理観も持ち合わせている為罪悪感を捨てられず心の内に溜め込んで病んで行き、破滅に突き進む残念な性質。エリスとの決戦の末に改心していなかったなら、いつか何処かで間違いなく自滅していた。
元の世界にいた頃は人間離れした容姿と頭脳を周囲の人々から忌避され、家族からも居ないものとして扱われていた。学校にも通わず引きこもり生活を続けていた。自殺未遂も複数回起こしており、異世界転移した際に消えているが両腕の手首は見るも無惨な傷に塗れていた。異世界転移して最も救われた人物。
一応、裕福な家庭に生まれてはいる。
年齢はヴァリブトル地下迷宮脱出時点で十二歳。容姿は長い銀髪に青白い肌、赤い瞳の白皮症体質。肌は陽の光に弱く、陽の下に出る際は気功術による魔力で身体を覆い身を守っている。長時間外出する際は日傘を準備する。
誰もが認める美少女。歳の割に胸が大きい。本人はコンプレックスに思っている。
身体能力は知力が特出している事以外は目立つ点はなく、運動は苦手。唯一権能の力による身体能力強化がない為、総合能力は異世界人の中でも最弱。類い稀な頭脳とイーヴィティア神の権能との相性が良い召喚魔術の高い適性を持っている彼女がイーヴィティア神に見出されたのは必然だろう。
エリスとの決戦の際に使用した憑依召喚は、切り札と豪語するだけあり強力で、詠唱の時間を魔石で短縮できる優れた技術。しかし憑依中は思考回路や価値観が憑依した精霊の性格に寄ってしまう為、完全な制御はできない。そのうえ人間の限界を超えた能力を発揮する事になる為身体の負担も大きい。マツリは闇属性の上級精霊を憑依して戦ったが、本人は闇属性の魔術適性を持っていない為その反動はより大きくなっていた。
イーヴィティア神の権能の効果は、自分に対する他者の認識を「この世で最も美しく尊い存在」であると改変する能力と、所持者の美貌を永遠に保つ能力。認識の改変は正確に言うとマツリの言いなりになるわけではなく、マツリの事を極端に贔屓したくなるというもの。実はその認識を割り切って思考できる人物には効果が薄くなる。神の権能等の神の力に匹敵するスキルを有する者には効果がなく、また、神々に対する憎悪から生まれた魔物や魔族にも効果がない。
美貌を永遠に保つ能力は不老の能力で、外的要因による死を迎えない限りは永遠に生き続ける。現在以上の肉体的成長もしない。また、美を損なわれる外的要因を修復する能力も備わっており、自己再生能力が非常に高い。
イーヴィティア神は芸術と美貌の神。人々に芸術を伝え、精神的、感覚的発展を促した。その美貌は数多の存在を魅了してしまう程と言われ、無闇に己の美貌の虜になってしまう者が増えてしまうのを防ぐ為、エセティア神に授けられた仮面を常に被っている。
享楽を愛するホビット族から主に信仰の対象とされている。
名前の由来はラテン語で嫉妬を意味するInvidia。本来はレヴィアタンと呼ばれていた存在。
コンセプトはぅゎょぅι ゙ょっょぃ。主人公組のライバル。最強の敵。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。
ステータス
筋力:E
敏捷性:E
感知能力:D
知力:A
精神力:C
魔術適性
火属性魔術適性:E
光属性魔術適性:D
気功魔術適性:D
信仰魔術適性:C
召喚魔術適性:B
時空間魔術適性:E
スキル:イーヴィティア神の権能
マサヤ・トウドウ
異界人パーティー参加メンバー。特攻役。アホの子。考えるよりも行動派。実は貴重な前線に立つ戦士担当。
軟派な性格だったり難しい話には着いて行けなかったり周りの事があまり見えていなかったりと何かと残念だが、正義感は強く情に熱い。真っ直ぐで誰にでも本音でぶつかって行く。いざという時は正しい判断ができる。
実は元の世界に帰れない事を未だに気にしていて、割り切れていない。もし帰れる手段が存在するなら、皆と袂を別つ可能性もある。
元の世界にいた頃はあまり裕福な家庭環境とは言えず、中卒で働き家族を支えていた。兄弟が多い。自分が居なくなった後の家族の事を心配している。
異世界転移していなければ、生活面は改善こそされないだろうが家族の温もりを失う事もなかっただろう。彼亡き後の家族のその後は不明。
年齢は十七歳。元は金髪に染めていたが現在はプリン化が進み半分程が黒髪。若干ヤンキーっぽい。
近接戦闘に特化した身体能力。筋力と敏捷性はトップクラスで、鬼人族や竜人族に匹敵する。ダンジョンで実践経験を積み、鍛錬の末に技量も身につけた彼は一対一の戦闘においては勝てる者はいないだろう。長剣を武器にしてはいるが、権能の力によってどんな武器であろうと使いこなせる才能が備わっている。
気功魔術にも高い適性を持っているが、術式の構築は不得手なので専ら気功術限定の運用になるだろう。気功術の使用法に限っては感覚的に使いこなせる。
イルア神の権能の能力は、筋力と敏捷性を主にした身体能力の大幅な上昇と、戦闘面においてさまざまなプラス補正が加わる能力、如何なる状況においても戦闘能力が損なわれないというもの。戦闘において直感的に勝利できる行動が選択でき、肉体がどんな状態であっても平常時通りに戦闘を続ける事が可能。完璧な戦闘兵器と化している。
イルア神は闘争と義心の神。戦神として知られ、神々に仇なす悪辣なる輩を憤怒の形相で断罪する力の神。あらゆる武芸に精通し、かつての人々は荒ぶるイルア神の戦う様を見て戦う術を学んだとされている。
実力至上主義である鬼人族に信仰の対象とされている。
名前の由来はラテン語で憤怒を意味するIra。本来はサタンと呼ばれていた存在。
コンセプトは悪友。別に悪い奴じゃないけど。あまり日常会話に絡んで来てくれなくて作者的にはちょっと困ってたり。もっと目立たせたい……。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。
ステータス
筋力:A
敏捷性:A
感知能力:B
知力:D
精神力:C
魔術適性
火属性魔術適性:D
地属性魔術適性:C
気功魔術適性:A
スキル
イルア神の権能
イサミ・カザマ
転移してきた異世界人の一人。ダンジョン脱出時点で唯一パーティーに参加していない人物。
イケメン。自信家で冷静寡黙な仕事人だが以外とノリは良い面もある。
本格的な活躍がない為人物像については記載できる事が少ない。今後の進行によって編集予定。
元の世界にいた頃は受験を控える高校三年生。引退していたが弓道部に所属していた。弓を好んで使うのはこの為。付き合っている彼女がいた。リア充。
年齢は十八歳。整った顔立ちでいつも仏頂面。歳よりも大人に見られる事も多々ある。
戦闘面では何でもこなせる万能型。近接戦から弓を用いた後方支援、多少ながらも魔術も扱える。
感知能力に関してはシオン以上で、その能力を戦闘に取り入れて戦う事も可能。気配の感知のみならず、相対する敵の体内の魔力の流れを読み取る事でその行動を先読みするという芸当も可能。相手からすれば読心か未来予知でもされているかのように錯覚してしまうだろう。実際、他者の大まかな感情を魔力の状態から察知する事も可能。
また、周囲の空間の魔力の流れと自身の魔力の流れを極限まで合わせる事で自身の気配を限りなく薄くするという事もできる。気配看破のみならず隠密も破格の技量を持つ。
グリア神の権能の能力は、身体能力の大幅な上昇と特殊な感知能力の付与。その特殊性は上記の通り。それもまだ一部の力。仙人の如き能力を発揮する。
グリア神は豊穣と狩猟の神。人々に農作業と狩猟の技術を教え広めた。この世界の食への感謝はグリア神への感謝の念が強い。
自然と共に生きる事を善とする獣人族に主に信仰されている。
名前の由来はラテン語で暴食を意味するGula。本来はベルゼブブと呼ばれていた存在。
コンセプトはイケメンお兄さん。今後の展開を考えると結構不遇な人。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。
ステータス
筋力:C
敏捷性:B
感知能力:A
知力:C
精神力:C
魔術適性
水属性魔術適性:E
風属性魔術適性:B
気功魔術適性:A
錬金魔術適性:E
スキル
グリア神の権能
ユート・マキセ
異世界人パーティー参加メンバー。厨二病。ムッツリ。年少組。結構実力派。
どのような風貌や言動がカッコいいかを常に錯誤しており、特別な存在である自分に酔っている。能力も実力もその理想に見合うものを持っている為に助長する一方。しかし自分の理想を追求する為に自己鍛錬を欠かさない努力家な面も。異世界転移を誰よりも楽しんでいる奴。
マツリを好いているという言動も恋慕と言うよりはどちらかと言うと「美しい少女に付き従う騎士」という己の状況をカッコよく思い自己満足の為に従っている面が強い。マツリもその事は見透かしている。実はこの二人の関係は危うい。
元の世界にいた頃は別にここまでイタいコではなかった。自分が何ら特別な存在でもない、至って普通の人間である事を自覚し願望は表には出さず妄想に留めていた。それがこの世界に転移して強力なスキルを授けられ、自分の妄想を実現させられる環境に降り立ち爆発した。
年齢は十四歳。そういうお年頃。低い身長がコンプレックス。前髪を伸ばしており目元が隠れている。
彼の身に宿ったスキルは本来ここまで戦闘面において活躍できる能力ではない。錬金魔術の規模こそ莫大だが、あくまでも術者タイプの身体能力の為、近接戦闘等は不得手になるはずだった。それを独自の発想で克服し、他の異世界人にも引けを取らない程の実力に至ったのは恐らく神々ですら予想だにしなかっただろう。最も未知数な異世界人と言える。
ちなみに黒騎士の内側は結構快適に作られている。水や保存食もある程度保管していたりする。今後は自身の成長に合わせて黒騎士も巨大化していくかもしれない。
エセティア神の権能の能力は、精神力を中心にした身体能力の大幅な上昇と、高い錬金魔術適性の獲得、そしてあらゆる物の作成技術のプラス補正。一般人よりは高い身体能力にこそなるものの、戦闘面にはあまり関わって来ないスキル。
魔道具すらも作成できる能力で、彼の持つ変形大剣も魔道具。組み込まれている術式によって七種類の形状に変形でき、普通の鉄製の剣よりも頑丈で尚且つ自動修復能力も有する。
エセティア神は開発と発展の神。人々に建築や錬鉄、道具の作成等の技術を教え広めた。神話の時代に登場する多くの神器はこの神の手によって作り出されたもの。
鍛治を生業にしている者達、主にドワーフ族から信仰されている。
名前の由来はラテン語で怠惰を意味するAcedia。本来はベルフェゴールと呼ばれていた存在。
コンセプトは厨二キャラ。エリス・シオンに対するマツリ・ユートの年少天才コンビ。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。流用キャラの中で最も変化が激しい。ちなみに、元々の彼の性格はシオンみたいな感じ。性格だけがシオンに継がれた為に新たにキャラ付けした。黒騎士を気取っていない時は多分シオンと似た口調や思考になる。同族嫌悪。
ステータス
筋力:C
敏捷性:D
感知能力:B
知力:B
精神力:A
魔術適性
火属性魔術適性:C
地属性魔術適性:A
闇属性魔術適性:E
気功魔術適性:B
信仰魔術適性:D
錬金魔術適性:A
召喚魔術適性:E
スキル
エセティア神の権能
トモエ・ハナバラ
異世界人パーティー参加メンバー。行動派インテリメガネ。変態。ヲタク系。頭脳担当。
とても頭は良いがその頭脳を馬鹿な趣味にばかり費やしている残念メガネ。自分の性癖を惜しげもなく暴露する変態。探求意欲の塊で、未知なる事象の追求、解明に心血を注ぐ。場合によっては敵味方や善悪の区別すらも二の次になる事も。自分の想像を超える結果を見せる者に対しては、敵であろうと手放しに賛辞を送る。
いつも芝居じみた演技がかった口調で話す。
頭の回転も記憶力もずば抜けているが、それでもまだ権能の力を十全に発揮できているわけではないらしく、頭脳面では今の所マツリには劣る。
元の世界にいた頃は大学生。キャンパスライフを面白おかしく過ごしていた。周囲からはやはり奇特な人物と見られていたが、離れて見る分には面白い奴だとそれなりに人気はあった。彼の言動に振り回される者も少なくはなかったが。
年齢は十九歳。主要人物の中では最年長。姿勢の良い長身で常にメガネ。実は伊達眼鏡で別に視力が悪いわけではなかったりする。単なるキャラ付け。
戦闘面では典型的な術者タイプ。その魔術を用いた火力面や応用力は断トツに高いが、反面身体能力はそれ程高くはないので近接戦闘は不得手。多少は魔術技量で補えこそするものの、やはり異世界人の中で最も不安定である事に変わりはない。
アーリティア神の権能の能力は、知力を中心とした身体能力の大幅な上昇と、四属性を中心にしたあらゆる魔術適性の高水準獲得。本来ならば不可能とされる相殺関係の属性魔術の適性までも一切のデメリットなく獲得できる。
アーリティア神は知識と探求の神。魔術の祖とされ、人々に魔術を始めとしたさまざまな知識を授け広めた。
多くの魔術師がアーリティア神の叡智にあやかろうと信仰している。知恵の徒とされるエルフはアーリティア神が主な信仰対象。
名前の由来はラテン語で強欲を意味するAvaritia。本来はマモンと呼ばれていた存在。
コンセプトは変態眼鏡。頭脳担当。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。
ステータス
筋力:D
敏捷性:D
感知能力:B
知力:A
精神力:B
魔術適性
火属性魔術適性:A
水属性魔術適性:A
風属性魔術適性:A
地属性魔術適性:A
光属性魔術適性:B
闇属性魔術適性:B
気功魔術適性:B
信仰魔術適性:B
錬金魔術適性:B
召喚魔術適性:B
……その他、時空間魔術適性を除く多くの魔術の適性評価B
スキル
アーリティア神の権能
アユミ・ミズマチ
異世界人パーティー参加メンバーの一人。頼れる先輩。貧乳。ボクっ娘。だいたいこいつがいればどうにかなる。
ボーイッシュでさっぱりした性格の少女。先輩異世界人。いちばんのチート。本人の能力はそこまで高くはなく、完全に能力頼り。
神託の巫女を演じている際は厳かな物腰を心掛けているが、本人は窮屈に思っている。
元の世界にいた頃は中学生だったが、イイトコのお嬢様だった。異世界転移してきたばかりの頃は実は結構尖った性格をしていたが、二年程の異世界生活の後に多少丸くなった。ある意味は擦れたというか。
その過程で魔族に憎しみを抱く出来事があり、魔族の事を過剰に敵視している。発見したなら即成敗する勢い。
年齢は一応十五、六歳程。しかし元の世界にいた時点では十三歳で、元の世界の時の流れがこの世界とは異なる為に、他の異世界人が元の世界にいた時を基準にするなら十三歳となる。少々複雑な事情。
普段は髪を後ろ手に纏めたポニーテールの髪型を好んでいる。外観は相応に十代半ばだが、ぺったんこ。まな板。背中かな? 本人は物凄くコンプレックスに感じている。彼女の目の前で胸の話題は禁止。
戦闘時は主に時空間魔術を用いた技術を使用。空間の層を生み出す技術は万能に見えるが、マツリが指摘したように制限も多い。層だけでなく、時空間魔術自体が一度に複数使用する事ができない。
戦闘面では完全に能力頼りだったが、鍛錬によってその技量はさらに研磨された。体術もある程度会得した為、チートっぷりに拍車がかかった事だろう。しかしやはり精神体の存在に対しては打つ手がない。
四次元概念に干渉する技術、他の存在全てが停止した、時間の狭間に進入する技術を使用した際の反動は、本来ならば自身も停止しているはずの世界で、能力によって強引に行動しているが故のもの。解除後にその負荷が一気に肉体に襲いかかる事になる。
シュヘルムヴィアー神の権能の能力は、身体能力の強化と時空間魔術適性の獲得。人類には理解できない高次元の魔術を、権能の力によって自在に発動できるようになるというもの。権能そのものに術式が組み込まれている為、本人が望むだけで瞬時に発動できる。それによって空間転移、亜空間作成、四次元概念への干渉等の技術が可能となる。
一応はイーヴィティア神の権能とは異なり、身体能力の強化の効果もありはするが、他の権能と比較するとその強化は高くはない。
シュヘルムヴィアー神は時間と空間の神。その詳細はほとんど伝わっておらず、世界創世の際に中心となって活躍したという伝承のみ。主神と言われているが謎だらけの神。
信仰の対象にされる事は少ないが、竜人族はこの神を信仰しているらしい。
名前の由来はラテン語で傲慢を意味するSuperbia。本来はルシファーと呼ばれる存在。異界より数多の配下とともに彼の地に舞い降り、己が望む箱庭の世界を創世した元凶。大罪は偽りの名を語り、頂点に君臨するに至った。
コンセプトは先輩異世界人。主人公のその後。ガチなチート。
過去に書いていた二次創作小説のキャラクターを、改変を加えて流用しているキャラ。その時は主人公で、マツリとは姉妹だったりする。その設定は破棄される事になりました。
ステータス
筋力:D
敏捷性:C
感知能力:C
知力:B
精神力:B
魔術適性
水属性魔術適性:D
風属性魔術適性:E
闇属性魔術適性:D
気功魔術適性:D
信仰魔術適性:D
召喚魔術適性:A
時空間魔術適性:A
スキル
シュヘルムヴィアー神の権能
・その他登場人物。
ノーイ
リインドの街の冒険者ギルドの受付嬢。子どもに間違われる程背丈が低い、猫系獣人種の女性。十九歳。非戦闘員。
真面目だがノリが良く、エリスも納得のアドリブ力。
ちなみに受付の職員は彼女だけではないが、シオンが冒険者に新規登録した際にお世話になったので、シオンは彼女が担当している受付窓口を優先して利用している。
フラム
リインドの街の冒険者ギルドに所属する先輩冒険者で聖術師。Bランク冒険者で、リインドの街の冒険者の中でも五指に入る実力者。ブロンドのショートヘア、なかなかのスタイルをした美女。ヒト族の二十五歳。冒険者歴は十年近くになる。
信仰魔術だけでなく十字槍を武器にした近接戦も得意とする万能型。特定のパーティーを組んでおらず、仕事の際はソロか、他のパーティーから多めに分け前を貰う約束の上で参加して行う。その特徴から「十字槍のフラム」、「派遣僧侶のフラム」等と呼ばれている。
寂れた教会で孤児の世話をしながら冒険者業を務めている。自身もこの教会で育った孤児。実力があるので冒険者業自体はなかなかの稼ぎだが、時折慈善活動的な報酬の少ない仕事も引き受けるので生活は質素。エリスへの信仰魔術の手ほどきもその一環。
寡黙で沈着冷静。根は優しく、というかお人好しで、後輩の聖術師冒険者であるエリスを何かと目をかけていた。
身体能力は欠点のないバランス型。単独でも魔物相手に戦い抜ける。戦術は自身を強化する魔術を施してから戦う堅実なもの。
ゴルダ
リインドの街の冒険者ギルドに所属する冒険者。Bランク冒険者で、その実力はリインド内では随一と言われていた。筋骨隆々な大柄の男性。ヒト族の三十七歳。冒険者歴は二十年程のベテラン。
パーティーを組んで活動しており、そのパーティーのリーダー。メンバーは全員がCランク以上の凄腕。リインド内で最も高い功績を挙げている。自身の役割は前衛での近接戦闘、及びタンク。
竹を割ったような性格の快男児。パーティーメンバーのみならず、多くの冒険者から慕われている好漢。
筋力に秀でた身体能力をしている反面、魔術の類いはからっきし。
身の丈程の幅の広い大剣を武器としており、剣身で身を守りながら隙を見て重い一撃で魔物を倒す。本人曰く、「攻撃、反撃するタイミングだのをしっかり見極めねぇといけねぇから思ってたよりも頭使う戦術なんだわこれが」、とのこと。
ラゴズ
アーヴァタウタ大国とヴァスキン帝国の国境砦にて中隊長を務めていた兵士。ヒト族の三十一歳。実力はBランク冒険者に相当する、国内でも有数の実力者だった。
生真面目で大国への忠義が厚く、自身の仕事に誇りを持つ理想的な兵隊長だった。
マツリに認識を改変された国境砦奪還戦の際にゴルダに負けて他の兵士達とともに拘束され、投獄される事に。
リーフェルト・アーヴァタウタ
アーヴァタウタ大国第一王子。金髪碧眼の爽やかな美青年。ヒト族の十九歳。
習い事の一環として剣技を身につけてはいるが基本的に非戦闘員。
普段は朗らかながらも威厳と節度を重んじる人格者として振舞っているが、本質は気さくでノリの良い人物。自称アユミの共犯者。何のだ。
冒険者として活躍していたアユミと、ある事件の際に出会い意気投合。アユミの境遇を知り協力者となる。アユミに神託の巫女という地位を与え手元に置く事にした。彼女に対するプロポーズが本心なのかは不明。
トバリ・マノジアク
ヴァスキン帝国の軍師を務める、黒いローブとフードに身を包んだ謎多き男。目的の為なら犠牲も悪業も厭わない残虐な人物。
その正体は魔族で、ヴァスキン帝国を侵略国家として他国への攻撃を促し各国に混乱を呼んでいる張本人。帝国内で発見したマツリを軍事利用しようと画策し、歪んだ野望を彼女に植え付けた。
本人も相当な実力者で、マツリ達の元いた世界の銃器に酷似した魔道具、キャリバーを用いた戦術を得意としている。身体能力は感知能力に特に秀でていた。
ウィルヘルム・ファルク
ヴァスキン帝国に所属する騎士。ヒト族の青年で二十歳。「剣聖」と称される卓越した剣技の持ち主で、この世界の人類で数少ない異界人に近い実力を持つ人物の一人。帝国の最大戦力と目されている。
彼も他の帝国の者の例に漏れずマツリに魅了されており、マツリの側に置かれている黒騎士を何かと目の敵にしている。
黒騎士は彼を修行相手に利用し、戦闘技術を磨いている。
バネッサ・クリムソア
サーグラ国王立騎士団副団長を務めるヒト族の女性。二十六歳。赤毛のショートヘアが目立つ凛然とした人物。
国内随一の実力者。規律に厳しく生真面目で直情的な性格で、少し融通が利かない。この世界に来た直後のイサミと出会い保護し、騎士団に加入させこの世界の常識や戦闘技術等を教えた。
密かにイサミに想いを寄せているが、色恋沙汰とは無縁だったが故に思い悩む日々。
クート
112話より登場。ヒト族の二十二歳。特定の国に属さず旅をする冒険者。正義感に溢れ人のために苦労を率先して背負う勇者的な人物。少々天然。
Aランク冒険者の凄腕で、この世界の人類では数少ない異界人に匹敵する実力を有する。多くの魔族を屠った事から魔族から目の敵にされている。
輝く聖剣を武器に戦う姿から、「輝剣」の二つ名で呼ばれている。
過去にアユミと接点があったらしい。
ハクメ・ダツキ
魔族の少女。実年齢は外観の印象に近い十五歳。
ダンジョン内でマツリと出会い意気投合する。
若い身ながらも魔族の暗躍に加わり仕事をそつなくこなす実力者。しかし本人は魔族の使命にそこまで乗り気ではなく、少々我儘で怠惰人物。思い込みが激しい一面も。
自身の魔力から猛毒を作り出す技術を持っており、魔族達が自害の際に使う毒も彼女が作り出したもの。その毒は強力で、人類種ならば経口摂取、及び血液内に入れば即座に治癒できなければ数十秒で体内を侵され死に至る。
メラベ・シヤトクロ
初老の魔族。実年齢は四桁に近い。
年老いてこそいるが非常に好戦的で、実力も魔族内トップクラス。異界人を倒し得る可能性がある存在。
普段は落ち着いた物腰だがその実、戦う事しか考えていない戦闘狂。より強い実力者を求めて辻斬りまがいのことばかりしている危険人物。魔族達からすらも恐れられている。
戦闘手段は刀を用いた剣術。技術の極致にまで至った達人。
・世界観設定。
シュヘルムヴィアー界
この世界を創造した神々の中心人物であるシュヘルムヴィアー神の名がそのままこの世界の名称となっている。
地球とは異なり一週間が六日間。これはこの世界に存在する属性が六種類である事に由来し、曜日も六属性が当てはめられている。
一ヶ月は全て六週間からなり、一ヶ月は三十六日。一年はそのまま十二ヶ月なので、一年間の日数は四百三十二日となる。地球と比較すると約二ヶ月分程一年間の日数が多い。
主な地域は西方大陸、南方大陸、北方群諸島に大別されている。
西方大陸はこの世界の陸地の半数程を占めており、人口が最も多い地方である。地域にもよるが基本的に温暖な気候であり、最も人々が栄えるのに適した環境とされている。
西方大陸で扱われている言語は、地域によって多少の訛りこそあるが大陸内ならばだいたい通じる共通言語で、この世界で最も多く使われている言語と言われている。
人族が人口の半数以上を占めるが、現在では他種族にも寛容な国が殆ど。その為街中では亜人も自然と見受けられる。
大陸内には八つの国家が存在し、国民性は国によって様々で、他国に友好的な国家もあれば侵略国家も存在している。
南方大陸は南極を含めた大陸で、殆どの地域が雪国で厳しい環境である。
長い年月を経てひとつの国家に統一された大陸で、その国家はこの世界で最も面積が広い国とされている。
人口は人族が大半を占め、独裁国家で今でも根強い差別主義が横行しており、貧富の差が激しく奴隷制度も健在。特に亜人種は蔑ろにされる傾向が強く、中でもこの大陸内に居る獣人種は基本的に奴隷。
国民性は高圧的で自国民が史上であると信じて疑わない者が大半で、他国の者を軽視する傾向にある。他国からは快く思われていない。
北方群諸島は細かな島国が集まった地域で、分布は赤道付近から北極まで幅広く気候も様々。
他大陸と比較して亜人種の人口割合が多く、種族ごとに集まった国家が大半である。その為排他的な国が多い。だいたいの国が一つの島に一国家を築いているが、中には複数の国が存在する島や複数の島を支配下に置いている国もある。
国民性はそれこそ国の数だけあり、種族特有の性格が強く出ている。他国や大陸との貿易を積極的に行う国もあれば他国との交流を一切絶っている国もある。
種族
この世界の人類は複数種類存在し、最も数が多い人族、それ以外を亜人族と呼称している。人族は地球の人間と生態が殆ど同じであるが、亜人族はそれぞれ異なる特徴を有している。
人族
信仰と慈愛の神、ルキュシリア神によって創造された種族。この世界で最も栄えている種族。この世界の人口割合は人族がおよそ七割を占めている。
寿命は七、八十年程で繁殖能力が高い。身体能力は特別これと言って優れた面こそないものの、個人によって得手不得手が全く異なるという他種族にはあまり見られない特徴がある。
唯一他種族との交配が可能な種族で、他種族とのハーフは相手の種族の特徴を有している場合が多いが短命。また、稀に数世代前の他種族の血が発現し、先祖返りして生まれてくる者もいる。
最も欲深い種族だと他種族から認識されており、歴史上、国家間の競争、戦争等を幾度となく繰り返してきた。
ルキュシリア神の恩恵を得られる信仰魔術の適性を得られる種族。人族以外の種族がこの魔術適性を得られるのは稀。多くの人族が信仰している為、この世界で最も信仰されている神はルキュシリア神である。
エルフ族
知識と探求の神、アーリティア神によって創造された種族。森の民、賢者の一族等と呼ばれている。
耳が長く尖っており、肌や髪、瞳の色素が薄く長身。長命で知られており、千年以上存命したエルフ族が居た記録が残っている。反面繁殖能力は人族と比較するとあまり高くない。
知力に優れた種族として知られており、エルフ族にしか扱えない魔術も存在するらしい。また、特殊な感知能力を有しており、木々や植物等の感情が読み取れると言われている。
種族全体の特徴としては温厚で平和主義だが保守的で排他的。伝統を重んじる傾向が強く、他種族等の部外者をあまり受け入れない。
基本的に深い森等の自然豊かな地域に少数部族で隠れ住み、外部との交流を絶ち独自の文化、風習を築いて暮らしている。中には凝り固まった考えに反発して自ら部族を抜ける者もおり、街等で見かけるエルフはそのような者かその末裔である事が多い。
ドワーフ族
開発と発展の神、エセティア神によって創造された種族。天性の職人種族。この世界におけるあらゆる技術の発展に携わっている。
背丈は低いが屈強な肉体を持ち、尚且つ手先が器用。男性のドワーフは基本的に長い髭をたくわえている。寿命は人族と大差ないが、多くのドワーフ族が技術開発に勤しみ工房に篭るので、身体を害され実際の寿命よりも短命になる場合が殆ど。
性格は偏屈で頑固な者が多く、例えドワーフ族同士でも意見の相違があり互いに譲らず不仲になる事が多い。
筋力に優れており頑丈な肉体を持つ。また、錬金魔術適性が高く、あらゆる能力が開発技術に特化している。
生活面には無頓着で、己の技術を買ってくれる者、国の元に住まう為にあらゆる国に点在している。その為か番いの相手が見つけられずに子孫を残せないドワーフ族が多いとか。
ホビット族
芸術と美貌の神、イーヴィティア神によって創造された種族。享楽、娯楽を愛する民。
背が低く、成人しても人族の半分程の背丈しかない。小人族とも呼ばれる事も。
全体的に楽観的で社交的な性格をしている。しかし悪戯好きな面もあり他種族からは煙たがれる事が多い。臆病でもあり、身の危険を感じると一目散に逃げ出す。あまり一つ所に留まらない性質で、その場所に飽きたらすぐに居を移してしまう。今日も彼等は好き放題に世界を巡る。
敏捷性と感知能力優れており、それらの能力は専ら逃げ足に生かされる。
芸術肌な気質があり、多くの人々に愛される絵画や音楽を世に生み出した者もいる。
獣人族
豊穣と狩猟の神、グリア神によって創造された種族。人としての知性と野生的な獰猛さを併せ持つ種族。
外見は獣的な特徴を有しており、人族の見た目に獣の耳や尾が生えているだけの者から、全身毛皮に覆われ獣の頭部を持つ者、さらには背に翼が生えた有翼族や下半身が四足の馬になっている人馬族まで幅広く存在する。
性格は元となった動物に由来する者が多いが、全体的に知性は低く感情的に行動する者が多い。繁殖能力は人族以上に高いが、自分と同一の動物が元となる獣人種と番いになりたがる傾向がある。勿論生態としては必ずそうでなければならないわけではない。寿命は人族よりも短いとされている。
筋力、敏捷性、感知能力といった身体能力に特出している反面、魔術の適性は軒並み低く、気功術以外の魔力の扱いは苦手な種族とされている。爪や牙を用いた格闘戦を得意とする種が多く、中には理性を犠牲にして身体能力を大幅に上昇させられる者もいるとか。
れっきとした人類だが、歴史上多くの国に外見や性質から魔物として扱われた過去を持ち、迫害されていた種族。今でこそそのような国家は少なくなっているが、過去の怨恨を未だに根に持っている獣人族も中にはいる。
鬼人族
闘争と義心の神、イルア神によって創造された種族。頭に角を生やし、筋骨隆々な種族。肌の色は赤や浅黒い色をしている。
根っからの戦闘民族で、力こそが全てと信じて疑わない種族。仲間内での取り決めも意見が衝突すれば戦って決め、最も発言力のある者は最も強い者であるとされている。
さっぱりとした性格の者が多いが基本的に荒々しく、他種族に馴染める者は少ない。殆どが鬼人族のみの部族で生活している。部族内の取り決めを破り罪人となった者は、角を折られ部族を追放されるという。
寿命は比較的長く繁殖能力は並。鬼人族は戦死することこそが種の誉れという考えがあり、老獪になろうと戦場に立つ。その為天寿を全うする者は少ない。
非常に筋力に優れている種族で、腕力は全ての種族の中でも随一。肉体も頑丈で、岩のような硬い肌をしている。
他種族に友好的な種ではない為、長い間魔族のように人類に対して敵対的な種と勘違いされていた。
竜人族
時間と空間の神、シュヘルムヴィアー神によって創造された種族。他種族にあまり生態が伝わっていない謎の多い種族で、竜と心を通わせる種族と言われている。
外見は人族に竜の角や尾、羽が生えているような見た目から、全身が鱗に覆われ竜の頭を持つ者まで様々。一時的に竜の姿に変身できるらしい。
プライドが高く、竜人族こそ最も偉大な種であると信じている。その為他種族を見下している者が多い。
寿命は長いが繁殖能力は低く、総数は非常に少ないとされている。山中で竜種と共に暮らしていると言われている。
あらゆる身体能力が高く、弱点らしい弱点がない強力な種族。そのうえ飛竜等を乗りこなす竜騎兵までも存在する、最強の種族。竜人族は滅多に他種族に関わりを持とうとしないが、歴史上の敵対した国は瞬く間に根絶やしにされてしまっており恐れられている。竜人族の里以外で竜人族を目にする事はないと言われている。
魔族
妄想と虚飾の悪魔、ベリアルによって創造された種族。人類の敵対者。神々の子らである他種族に深い恨みを抱く種族で、長きに渡って人類の滅亡を企て暗躍してきた。
外見は人族と大差ないが、浅黒い肌と漆黒の眼を有している。
種族特有の性格はあまり存在せず人族に近い。国家等の大規模な人族の組織に潜伏し、情報を集め時として戦争等を引き起こす火種を撒く事も。
寿命はエルフ族と同等の長命だが、繁殖能力も同様に低い。そのうえ他種族との抗争で命を落とす者が多い為にその数は非常に少ないとされている。
身体能力は高く、特に知力や精神力といった魔術方面に優れている。独自の様々な技術を有しているが秘密主義で、他種族に技術が露見してしまいそうになるとあらゆる手段を用いて躊躇なく抹消する。
魔物を従わせる能力を持ち、魔物を操り他種族に仕向けて混乱を引き起こす事も。
動物
地球に生息する動物とほぼ同じ動物もこの世界には多く存在する。魔力を帯びて扱い方を身につけた動物を魔獣、長く生きて精神体の存在へと進化を遂げた動物を霊獣と呼ぶ。
魔獣
体内に魔石が生成され魔力の扱いを会得した動物の総称。その扱い方は基本的に身体能力強化の気功術が主だが、時として本能的に魔術を扱う魔獣も存在する。人類からは魔物と同じように扱われる。
知性は殆どの場合動物の頃から変化はなく本能のままに行動するが、稀に知性を獲得する魔獣も現れ、群れを率いる長となる事が多い。知性を持つ魔獣に率いられた魔獣の群れは非常に危険。
霊獣
精霊のような精神体の存在に進化を遂げた動物の総称。肉体に生命を依存せず、精霊のように寿命がなくなっている。原理は不明だが単に長生きしたからといって霊獣に進化できるわけではないようで、個体数は非常に少ない。
大抵の場合知性も同時に獲得し、人類と意思疎通が可能になる場合が多い。霊獣化すると温厚な性格になる事が多く、基本的に争いを好まない。
魔力の扱いは魔獣以上に長け、上級精霊のように大魔術を操れる霊獣が多い。
魔物
心臓部分に存在する魔力の源である魔石に生命を依存している生物。魔族の創造主と同じ悪魔が創造したとされ、総じて人類に敵対的。また、他の存在が創造主の魔力に感化され魔物化する現象も確認されている。
一言に魔物と言ってもその種類は非常に多く千差万別。生態系は不明瞭な点が多く謎に包まれている。
ダンジョンに生息している生物の殆どは魔物で、ダンジョンの外に居る魔物も多くはダンジョンが起源だと言われている。
魔力を扱える魔物も多く、また魔力の流れに敏感。魔術の術式を構築しようとしている敵に過敏に反応して襲う習性がある。
知性は殆どが動物並だが、中には人間と同等の知能を持つ魔物も存在し、その危険性は魔族に匹敵するとさえ言われている。
精霊
自然に流れている魔力に意思が宿り実体化した存在。肉体を持たず精神体の存在で、発生した場所の魔力の属性を宿している。
基本的に発生した場所から離れる事はなく、性格は様々。自身の属性の魔術を得意とし、詠唱を必要とせず魔術を行使する事が可能。
下級精霊は発生も消滅も頻繁で、存在感が希薄で視認できる機会は少ない。
中級精霊は下級精霊が寄せ集まり合体する事で発生すると言われている。子ども程度の知能を有し、他の生物を脅かす程の威力の属性魔術を扱う事ができる。
より多く上質な魔力が充満している場所に長く存在していた中級精霊は上級精霊に進化すると言われており、上級精霊は詠唱を必要とせず高位の属性魔術を行使する事ができる。上級精霊一体で街ひとつが更地になってしまう程の強さを有している。
竜
生態は魔石を生命の源にしている、魔物に酷似しているが原点が異なる存在。生態系の頂点に君臨するとされている生物。
多くは爬虫類的な外見をしており、強固な鱗に身体を覆われ、翼を有し飛行できる種類が多い。高い生命力を持ち、寿命が果てしなく長く自己再生能力も高い。常に他を圧倒する存在感を発しており、他の生物は近付くだけで畏怖し身動きが取れなくなってしまう程。
魔力の扱いにも長け、自身の身に宿る魔力の属性を帯びたブレスを攻撃手段として用いる個体が多い。高位の竜は独自で本格的な魔術を扱える。
竜人族は竜種と共存し崇拝している。両種は進化の過程で枝分かれした存在であると考えられている。
ダンジョン
魔物が生まれ出る地下の異界。人類にはその全容は明らかになっていないが、その正体はかつて神々の争いに敗れた魔物と魔族の祖である妄想と虚飾の悪魔、ベリアルの遺体である。
ベリアル亡き後、その遺体は世界の裏側に落ちた。しかしその遺体の一部が世界のさまざまな箇所に繋がり、この世界と裏世界とを繋ぐトンネルとなった。それがダンジョンである。
異界化しているベリアルの遺体は元の権能の力によって魔物を生成し、時として世界にその魔物を放つ敵対者としての機能だけを残した機構となった。これによって人類にとっての脅威であり、同時に希少な資源を提供する装置と化しているのである。
外部から侵入してきた者と魔物との戦闘の際に発生した魔力と、ダンジョン内で死した者を糧にして内部の魔物を一定数に生成し保つ構造をしている。供給が低下すると他のダンジョンから糧が分けられる事で機能を保つ事ができる。
最深部には転移の魔法陣が設置されており、ベリアルの遺体の中心の異界に繋がっている。この中心には他の手段で立ち入る事ができない。しかし現在は主に魔族が利用し様々な問題が発生した結果、この魔法陣が残っているダンジョンは少なくなってしまっている。
また、最深部のどこかにダンジョンの核が存在しており、ダンジョンの外に持ち出されるとそのダンジョンは機能を停止してしまう。過去に一度そのような事態を発生させてしまった冒険者がおり、冒険者間では禁忌として広まっている。
魔力・魔術
この世界に存在する、超常的な現象を引き起こす力の元となるのが魔力。その超常現象を魔法と呼び、魔法を発動させる技術を魔術と呼ぶ。
魔力は生物の生命力のひとつで、その身に宿す量は個体によって様々。魔力には性質があり、どのような魔術を扱うのに適しているのかも個体差がある。基本的に種族によってある程度決まっているとされている。人族だけは例外で、他のどの種族よりも個体差が大きいとされている。
魔力の性質は個人によって異なる為、他人の魔力が混ざり合う事はない。他者の能力を補助する魔術を用いた場合も、程度にも個体差があるが必ず拒絶反応が発生する。拒絶反応が強い場合、補助は長続きせず、最悪の場合身体に害を及ぼす可能性もある。
魔力の性質の中で最も色濃く現れるのは基本属性とされている六属性で、火、水、風、地、光、闇の属性。これらを扱う魔術は属性魔術と称される。
六属性は火と水、風と地、光と闇がそれぞれ対抗属性となっており、基本的にどちらかの属性を有している魔力はもう片方の魔力の性質は持たない。対抗属性は相殺関係にあり、その属性の魔法に対抗属性の魔法が作用すると打ち消し合う事になる。
魔力は自然界にも満ちており、自然に存在する魔力は六属性の何れかに偏っている。使用した属性魔術が周囲に存在している自然の魔力と同質の場合、その効果は上昇するとされている。
魔法を発動させる為の技術が魔術で、その魔術を使用する際に魔力を適した形にする事を術式を構築すると表現されるが、この術式を用いず本来の魔力のままで発動させる魔法を気功術と呼ぶ。気功術は主に術者本人の身体能力を向上させる効果があり、あらゆる魔術の基本になり得る技術である。その効果をより複雑に発揮させる為には術式が必要となり、その場合は気功魔術と呼ばれる。
他にも魔術には信仰心を示しルキュシリア神の力を一時的に借り受ける信仰魔術、物質の形状を作り変える錬金魔術など、引き起こす現象によって多義に渡る。
能力評価
個人の身体能力や魔術適性は、鑑定術によって読み取る事ができる。結果の表現は術者によって異なるが、現在は五段階評価が世に広まっている。
身体能力はEランクが一般的、得意分野ではない程度、Dランクから戦闘面等で活用に期待できる評価、Cランクは得意分野、Bランクは特化能力、Aランクは史上稀に見る才能とされている。
能力は鍛錬等によってランクが上昇する事があるが、上昇できても生来の能力から一つ上のランクに上がれるかどうか、という程度。当然本来の能力が高ければ高いほど上昇は困難。
魔術適性も基本的に上記の通りだが、適性のない性質は最初から表記されない。
評価は一段階上がる毎におよそ倍の性能になる。Eランクを1点とすると、Dは3点、Cは5点、Bは10点、Aランクならば20点が目安となる。身体能力の総合評価を行う場合はこの点数を参照する。
例としては、
シオン
筋力:3点(D)
敏捷性:5点(C)
感知能力:10点(B)
知力:3点(D)
精神力:3点(D)
合計総合評価24点。
エリス
筋力:3点(D)
敏捷性:5点(C)
感知能力:5点(C)
知力:10点(B)
精神力:20点(A)
合計総合評価43点。
それぞれこのように評価できる。一応シオンの総合評価はこの世界の人族の能力としては高い部類に入る。
また、稀にスキルという能力を所持している者がいる。スキルは身体能力や魔術適性とは異なる特殊な能力を有している場合に表記される。神々の権能や寵愛はこれにあたる。




