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第七話 金色と写真


「イーリス、今日は土産写真があるでよ」

「カメラって便利だよねぇ」


 そう言いながら拠点のシンボシベースに戻ってきたのは、本日の出動ペアのマリアライトとダンビュライト。彼らは北極星の加護を受けて空間修復を行う、人型に姿を変えた宝石、シンボシラピスである。

 イーリスと呼ばれたのは異世界からやってきた喋る猫、もとい運び屋の種族フォロスキャットだ。


「写真か。吾輩も運び屋ゆえ様々な土地へ行ったが、改めて思い起こすには良いものだな」

「ごめんねぇ、今日のは景色じゃないんだぁ」

「これ、何に見えるか当ててちょー」


 楽しそうにマリアライトが見せてきたのは、写真からでも眩しさを感じる黄金の塊。


「何と、これは金塊か。一体何処に……」

「んふふ、残念だがや。これはパイライトっていう宝石だがね」

「本当、金にそっくりだよねぇ」


 パイライトは、金属光沢を持つ真鍮色の宝石だ。金によく似た色合いの為、『愚者の金』とも呼ばれている。パイライトをハンマーなどで叩くと火花が飛び散ることから、古くから火打ち石としても利用されてきた。


「こう言っては何だが、紛らわしい宝石だな」

「宝石同士とかだと、こういう間違えられやすいのって珍しくないんだよぉ」

「金じゃにゃあけど、ええ金色だで。俺も本体は黄色だもんで、親近感あるでよ」


 写真を眺めて満足そうなマリアライトに、ダンビュライトが笑った。


「金色や黄色って、明るくて金運を連想するよねぇ」

「ふむ、金は仲間である金のそばにやってくるらしいからな。マリアの親しみもそのせいかも知れん」

「えらい言われようだがね。俺は色味に対する親近感だがや」

「あはは、ごめんごめん。イメージだよぉ、猫に小判とか」

「突然の流れ弾は驚くぞ、ダンビよ。吾輩はモノの価値をちゃんと分かっているつもりだ」




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