プロローグ
ジャンプっ子だった作者の憧れだった異能力バトル。ノリと勢いで書いているのでメッッッッチャ拙いですが、生温かい目で見守っていただけたら幸いです。
──人間とは争いを止められない生き物だ。
歴史が始まって以来の人類の真理。
あるいは世界の現実と言い換えてもいいかもしれない。
それほどまでに人は、数え切れないほどの血を流し、数えきれないほどの屍を積み重ねても、戦争という行為を止められない。
ここ──クロード高原もその例に漏れず、数多の屍が散乱し、赤黒く変色した血が赤い池を形造っていた。
フィナリエント帝国とサエリオン共和国連邦との戦争が火蓋を切ってから千年あまりが経過している。
終わる気配のないこの戦争は永久戦争とも呼ばれ、多くのフィナリエント帝国民は日常の一部として、どこか遠くの出来事としてこの戦いを認識していた。
そう。そんなふうに認識しているのはあくまで多くの帝国民たち。実際に血を流しているわけではない帝国民たち。
そう。彼らは知っているが識らないのだ。
──実際に、血を流して闘う兵士がいることを。
──実際に、屍と化す兵士がいることを。
しかし、彼らの無知を責めることは難しいだろう。
戦場で命を落とす兵士たちは、存在するはずのない者たちなのだから。
存在してはいけない存在。
科学技術の発展に伴うクローン技術の完遂。
そして、軍の悲願でもある『無尽蔵の兵士の量産』の完成。
『生産』された108000体のクローンたち──彼らは一律に、『存在するはずのない存在』という意味から数学の虚数に例えられ───
──「i」と呼ばれた。




