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九話 変なトレーニングをしています

今回は少し短めです。

いや、どんどん短くなって来ているかも・・・。

この大会で、チームはそれなりの結果を残した。

ぼくは不完全燃焼だったけれど・・・。


それからぼくが取り組んだことは、練習後の体幹トレーニングと走り込み、そして徹底的な柔軟運動だった。

決してウエイトトレーニングはしていない。

筋肉をつけるのが目的ではなく、今自分に足りていないものを補うためのトレーニングだった。


体重が増えて身体の切れが悪くなっては意味がない。

スピードだけを求めるのではなく、走る姿勢を良くして持久力アップと共に無駄のない走り方でスピードを得ると言うのがクラウスコーチがぼくに求めたことだった。

これはZAALザールのカツコやカナコがぼくたちに求めたことでもあった。


「なかなか思うように行かないよな~」

これが実感。

そりゃ、短期間で出来るならみんなスーパープレイヤーだよ。

でも、周りはウエイトトレーニングとかやっているし・・・。


~~~


ここで、ぼくが取り組んだトレーニングのひとつを記録に残してみる。

少し変わったこともしたけれど・・・。

いや、確実に変なトレーニングだよ・・・。


それは周辺視野を広げるためのトレーニングだった。

カールコーチ曰く、ぼくは元々視野の広い選手だと言うこと。

でも、もっと確実に正確にするためのトレーニングで合同練習後にチーム内でも数名の選手が参加した。


考え方は、より優れた判断を下すためには、より多くの情報を知覚することが大切ということだ。

そりゃそうです。


より多くの情報を知覚するためにしたこと・・・。


対面の相手の目を見ながら行なうパス交換・・・基本だね。

複数のボールを同時に扱うパス交換・・・ボールが沢山ある練習なんて普段しないよね。

足元へのパス交換ではなく相手の体重の動きや視線を感じてパス交換・・・もう、反射神経の当てっこみたいです。

パスを出す瞬間にコーチがビブスの色を指定してパス交換や、指で数字を出して誰にパスを出すのか指示を受けてのパス交換・・・ZAAL参加時にカツコが計算させながらミニゲームやってたよな・・・。

最後は変態の極み・・・水泳ゴーグルをつけて視野を狭くしてミニゲーム・・・もう海パン履いてやったほうが似合います。

首を振り振り周りを見ないと下手したらボールすら見失うって・・・。


でも、流石にブンデス傘下のチームだと思うのは、最終的に視線追尾カメラをつけて何処を見ているかをミーティングで確認して修正したことだった。

これはなんとなくやるのではなく確実に自分の視線がわかるのでごまかしが利かない。

幸いなことにぼくはチームの中で一番プレイ中にいろんな情報を見ていたことかな・・・。


「ミズホの視線って挙動不審だよな。なんかオドオドしているヤツみたい」

いつものマリウスの突込みは無視。

でも、チーム内でマリウスと一緒に行動することが多いよな~


「これだけ周囲を見ているヤツはうちのチームにはいないよ」

クラウスコーチのフォローがありがたい。


後は、そのミーティングの最後にゲーム形式の練習のビデオを流しながら突然止めて、その瞬間のミニゲームの味方、相手の位置を書き込むテスト。と言うか、最初はもうあてずっぽうだったけれどね。

それが出来るようになってきてから練習中の動きを細かくノートに書き込んでいくことを続けている。


記憶力の向上とともに、同じようなシチュエーションになったときの判断の材料にするためということだった。

この練習は科学的なのだろうけれど、遊び半分のところもありなかなか面白かった。


そういえば、スペインの代表選手が視線誘導カメラを使って何処をみているかと言う番組のビデオをカツコに見せてもらったことあったよな・・・。


そんなトレーニングをしながらも、対外試合はもちろん、クラブ内のBユニオーレンとの練習試合もするようになってきた。

夏を過ぎれば上のカテゴリーに上がる選手も出てくるのだ・・・。

そんな時期になって着ていたのだ。



勉強?そんな事する暇なないです。

ドイツ語は母より上達したけれどね。

そんなことする暇ないなんて言ったときは部屋に缶詰にされて宿題終わるまで開放されなかったのですが、その辺は日本の中学校よりゆるいのかもしれないな・・・。



とにかく、今は試合に出れるように、チームメイトに認められるように努力する!

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