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「なるほど・・・それで魔人と勘違いされた訳か・・・。」
あの後、竜侯騎士団の二人が後を追って来た。
彼らは一旦俺を追い抜いて、放棄されたボロイ民家で俺の到着を待っていた。
あの町の名はバレット城塞都市、俺が今まで居た魔境バレットの森を護る盾として、メグテール公爵家の交易都市として、存在していた。
なぜ、竜侯騎士団の人が来たかと言うと、彼らの本境地と言っていた城塞都市がこのバレット城塞都市であり、どっかに行った俺を探査できると言う事らしい。
二人一組に成って、俺が降りたところから四方に飛んでいったっと言う事で、やはり俺が進んだ方向を見ていた奴は居なかったと言う事だ。
また、丸一日の探索だけ認められているので、明日の夕方には戻れるようにする事だった。
んで、町の行動は理由はメグテール公爵家の依頼として俺を倒しに来たのではないらしい・・・。
魔人と勘違いして討伐をしようとしたらしいのだ。
「確かに何も問いたださなかったのは悪いです。しかしながら、フードで姿が認識しにくくその左目なので、門兵たちは勘違いしたのです。」
「確かに・・・少し考えが至らなかったよ・・・。」
彼らは、バレットで売られている冒険者の服とコートと眼帯、市販されている剣と鞄を持ってきてくれた。
日は沈み、夜に成っていた。
この日もこのままここで一泊する事になり、騎士たちも夜にワイバーンを飛ばすことは出来ないので、彼らも一泊するそうだ。
「これから、どうするので?」
「一先ず、姿を隠しながらこの領地から離れようと思う。それから、ギルドに行って身分証明書の発行かな。」
どんな流れ者でもギルドでギルドカードを発行できる。
このギルドカードが身分の証明になるのだ。
ただし、それなりの貢献っと言うかランクが必要となる。
「っとなると、街道沿いは身分証明や人の目が多いので、人が踏み入れない場所から離れるしかありませんよね・・・。」
「因みに王都方面に向かうので?」
「出来ればかな・・・、何にせよ身分証明が先だよ。」
「王都方面は、かなり整備されているので人目を隠れて進むのは難しいですね。」
「っとなれば、他の領地か・・・。」
「本音を言えば、メグテール公爵家の派閥以外の所が良い。」
「んーそれならば、イヒェート山を経由してコンコード伯爵領に向かった方が良いな。」
「コンコード伯爵領だったら、他の領地の通り道になっているから都合が良いか。」
「ただ、コンコード伯爵家もメグテール公爵家の派閥の一つだから、其処のギルドではしないほうが良いのでは?」
やれやれか・・・。
「一先ずの行先だけでも決まって良しとするか!」
話はまとまり、騎士たちが見張りをすると言う事で、言葉に甘えてぐっすり眠らせてもらった。
*
「当面の問題は、石鹸ですね・・・。」
朝食の時に俺が突然居なくなった事で混乱と言うか、混沌した状態を話してくれた。
「あれで如何にかしろよ、下手に何かを持って帰らすと、お前たちがヤバいだろ?」
「確かにそうなんですが・・・。」
相当、混沌とした現状に成っているようだ。
「そうだな・・・俺も迷惑かけたしな・・・。」
そこで、もう一欠片の石鹸を渡した。
作製方法を!っと言って来たが、そうそう簡単に技術を渡せるか!!
ってな感じで朝は過ぎ去り、俺はイヒェート山に向かう事にした。
イヒェート山は中堅冒険者の狩場であるが、魔物の巣があるらしく、奥地まで調査はされていないと言う事だ。
俺は魔境の中心部を突破できる実力が有るので、問題が無いと言う事でこのルートを教えてもらった。
山に入るまでは、若干冒険者が屯していたが、其処に気付かれない様に進んでいった。
山の中は薄ら雪景色に成っていたが、魔境の雪ほどでは無かったので、このまま進んだ。
それなりの魔物や動物が銀世界で餌を求め狂暴化していた。
幾ら狂暴化していても、魔境ほどでは無かったので、剣技だけで突破できた。
ここで一つ魔物の巣を攻略する事にした。
このままでは腕が鈍りそうで怖かった・・・。
魔物の巣は黒い毛皮の狼たちで、ちょうど人を襲い食事をしていた。
二刀流剣技で巣を強襲し、全滅していった。
遺品の回収をしようと思ったが・・ここを通った事がばれると困るから、敢えて何も取らずに進む事にした。
一晩、山で過ごし明け方から山を下りていく事にした。
山を下りていくにつれ、人の往来が増えていった。
ばれない様に、人目を避けて山を下りていった。
近場に村が在ったが、其処に寄らずにもう暫く人目が無い所を進んでいった。
村から都市部へと向かう(っと思う)街道が有り、それを目印にして道なき道を進んだ。




