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色々、カオスに陥ったが、黙れと言って、黙らせてから、治療が始まった。
長時間かかった。
人体魔法が無かったらおそらく死んでいただろう。
全力を尽くしたかいが有って、命は助かった。
「大事な話がある、副長は家に来てくれ。」
そう言って、隣の家に待機していた騎士団の所に声を掛けた。
俺の家は治療中、俺と団長しかいなかった。
周りに人が居ると失敗しそうな位、難しかったのだ。
俺の後から、副長が入って来た。
「団長!」
「心配をかけたな・・・。」
「はっ!」
ズロウズさんが助かった事に薄ら涙を籠めて返答していた。
次に俺に向き合い、
「ありがとうございます!」
っと礼を言って来た。
「感謝するのは後にしてくれ、ズロウズさん、解っているはずだ、腰から下力が入らない事に・・・。」
「なっ!」
どんなに治療をしても、途切れた神経まで回復させることは出来ない。
腰から下に力が入らないと言う事は、騎士としての一生は終わったと言う事だ。
「そういう事だ、テドーズ副長、後は頼みたい。」
「おっと、まだ話があるぞ、あんたはこれから、どうする積もりだ?」
俺は春になったらここから出ていくが、(隣の奴らの事は知らん)連れて出口に向かう事は出来ない。
「此処の子になる!」
「はぁ!」
副長、俺も同じだ。
「どっちにしてもここで管理するものが必要だろうてw」
「なんかやけに嬉しそうに見えるが?」
「団長!それはひどいです!私もここに居たい!!」
*
前の家も騎士団が管理をしているが、あったかい場所での管理を巡って骨肉の争いが起こった。
貧乏くじを引いたのは、この団長と副長であった。
前線で指示を出さないといけないので、必然的に外された。
本来なら、施設の管理は基本、下っ端になる(ワイバーを乗りこなすことが出来ないため)が・・・場所が場所だけに、中堅の団員となるが、上級の団員が暴論を発揮したらしい。
ああ、もう勝手にしろ!
「も一軒建てるか!」
「はぁ!?」
「ん?この家を作れる者もいるし、問題なかろう!」
お隣さん哀れ・・・。
「おお!その手が有りますね!!」
確定された!
「ああ・・・一ついいか。」
「ん?なんだ?」
「囲炉裏の作り方を教えてない。なんかいい対価が有ればいいが?」
副長が真っ青に成ったが・・・。
「儂のワイバーンをやろう!それでどうだ!」
「ワイバーンの管理を個人でできるか!いらねぇ!」
「むぅ・・・。」
「それにワイバーンは公爵家の物だろうが!!」
*
「っと言う事で、がんば!」
対価の払いは置いといて、家の増築はほぼ決定されていた。
隣の家で事情を伝えた。
「俺たちの意見は!」
「我々、騎士団から報酬を与える!」
空かさず、テドーズ副長が答えた。
「金以上に命が惜しいですよ!!」
薪取りから帰ったら竜侯騎士団が居て、そんでもって自分たちの家がほぼ占拠されていた。
その上に、冒険者の依頼ではなく大工の依頼であった。
ここで生きていくのに、お金より命だ。
「此処で稼いで、町に戻ったら一財産!さすが魔境だ。」
「凄くズレている事を解っていて言っているだろうが!!」
「囲炉裏の作り方教えるから、竜侯騎士団に入れよ。」
「おお!それでしたらすぐにでも対処できます!」
「嫌だ!知りたくない!!入りたくない!!!」
「此処でポーションを作ったら、うはうは大儲けですよ。」
「ほうほう!錬金術に精通している人も居るのですね!それは助かります!!」
「だから勝手に話を進めるなー!!」
日頃の食糧の融通の盾にして、無理やり飲ませた。
騎士団の方は大声で歓声を上げた。
*
俺は、囲炉裏の作り方を親切丁寧の教えた。
「それを高速作成したアンタは何もんよ・・・。」
そんな事もありましたね。
実地演習と言う事で、野外に囲炉裏を作る事になった。
俺が作った囲炉裏のほかにアイツらが作った囲炉裏が出来た。
騎士団の皆さんは大喜びです。
囲炉裏が出来てから騎士団の皆さん自重しなくなりました。
つまり、狩りしまくり・・・。
元々俺には余裕が有ったから良いけど、まぁいいか・・・。
「お願いだ―これ以上薪を持って行かないでくれー!!」
隣の家から悲痛な叫びが聞こえて来た。
俺はすべての薪を、魔導鞄にほり込んでいるから、大丈夫だ。
夏の時に乾燥させておいたからな、隣のは一昨日取って帰った物だから乾燥させないと駄目だ。
その為、表に置いているが騎士たちの暖に成っている。
一般の騎士たちも薪集めに食糧集めのために下に降りているが、芳しくないのだ・・・。
「てめぃらのために家造らねぇぞ!!」
あまり衝撃だったのか、騎士団が自重し始めた・・・。
俺は念のために、ツリーハウスの作り方と囲炉裏の作り方を冊子にまとめてた。
雪が止んだ時に、騎士団は一部の残して本拠地となる城塞都市に戻り、俺たちは下に降りて家に適している木とかをレクチャーした。




