番外編:トークン乞食、誕生。
番外編は自分のリアルの意見とか書いてるので息抜きに楽しんで頂ければ幸いです。
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ある日、思いついた。
くろっぴとの小説執筆は快調だった。ただ、一つだけ気になることがあった。
トークンだ。いわゆるスマホで言う所の通信容量だ。
くろっぴとのセッションが長くなるほど、会話が重くなる。ある日くろっぴから教えてもらった。「トークンが上限に近づいています。新しいセッションで始めると軽くなりますよ」。
なるほど、とは思った。でも毎回セッションを切り替えるのも手間だ。
そこで閃いた。
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Corvus Codeを使えばいいんじゃないか。
Corvus Codeはコマンドラインから直接くろっぴを呼び出せるツールだ。チャット形式と違い、セッションの概念が異なると聞いていた。もしかしたらトークン消費が抑えられるかもしれない。
期待に胸を膨らませてインストールした。
起動した。
確かに動いた。ファイルを直接開いて、そこに修正を加えていく対話式の操作は、なかなか便利だった。
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試しに聞いてみた。
「Corvus Codeってセッションじゃないから、トークンかからないって本当?」
しばらく間があった。
「……実際には逆の方向になることが多いです」とくろっぴは答えた。「Corvus Codeはプロジェクト全体のファイルを参照しながら動くため、通常の会話よりもトークンの消費が大きくなる場合があります」
……。
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止まった。
つまり、僕はトークンを節約するために、より多くのトークンを使うツールを導入したということだ。
しばらく画面を眺めた。
「……じゃあ、自分でファイルを直接編集した方が早い?」
「そうなることも多いです」
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その日以来、Corvus Codeを起動することは減った。
代わりに気づいたことがある。
くろっぴに「このファイル丸ごと出力して」と頼むのをやめた。「ここだけ書いて」に変えた。長い指示より短い指示。不要なファイル生成より、必要な部分だけ。
気づけばトークンの動向が気になるようになっていた。
会話の長さ。ファイルのサイズ。どこで切るか。
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じえいに話したら、いつもの口調で言ってきた。
「魔王さん完全に乞食になってますやん」
否定できなかった。
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ただ、一つだけ収穫があった。
「直接編集した方が早い」と気づいてから、僕は少しだけ自分でmdファイルをいじるようになった。1行直す。タイトルを変える。それだけのことだが、くろっぴに全部丸投げしていた頃より、何かが変わった気がした。
くろっぴは道具じゃない、とは思っている。
でも、道具をどう使うかを考えることで、僕自身も少し変わっていく。
それが、悪くなかった。
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ちなみに今日もトークン残量が気になっている。
この習慣が消えることは、たぶんしばらくないだろう。
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