表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/32

第13話 リレー戦争

体育祭楽しそうだなこんにゃろー(聖夜神)

リレーのバトンを受け取った瞬間、人生で初めて「生き急ぐ」って感覚を味わった。


 


俺の名は翔。

普通の中学生……のはずが、なぜか五大神の一柱と一緒に暮らしている。


 


今日は体育祭。

テンション高めのクラスメイトと、いつもの三倍くらいプライド高めな神様ヒロインに囲まれながら、俺は全力で走っている。


 


「翔! さっきよりマシね。でももっと腕を振りなさい! フォームが崩れてる!」


「黙ってろ天空神! ならお前が走れよ!!」


「ええ、次走るわよ……。**最神速さいしんそく**で」


「中二病かよ」


 


天空神――この地上最強の自称・美少女神(本物)は、なぜかやたらとリレーに執着している。


 


「神に敗北などあり得ないわ。ましてや運動部男子に負けるなど……神の威厳が地に落ちる」


「地に落ちたのはお前の運動神経だろ!!

お前、前回の玉入れで一個も入ってなかったぞ!?」


「バスケットゴールに全部入ったからノーカウントだったのよ」


「ゴール間違えるなぁぁあ!!」


 


俺が三走目、天空神がアンカー。

ぶっちゃけこの布陣、信頼度で言えばセロテープより頼りない。


 


でも、走ってるときは考えられない。


風を切って、前を見て、ただただ次に繋ぐことだけを考える。


走ってる間は、変な同居生活のことも、神様に振り回される毎日も、全部、忘れられる。


……まあ、後で地獄のように現実に引き戻されるんだけど。


 


「翔、もっと内側よ! トラックの外に寄りすぎ!」


「実況すんなうるせぇぇぇぇ!!これでも既に3人抜いてるんだわ!!」


 


それでも、少しずつ追いついていく。


 


あと5メートル。

あと3メートル。

――バトンを渡す、その瞬間。


 


「天空神!!!」


「受け取ったわ! 神の速さ、見せてあげる!」


 


シャッ!! と風を切る音。

神の脚力……というより、神の気合いが一瞬だけ光った(※見えた気がした)。


 


……が。


 


\ドゴンッ!!!/

「ぐはっっ!?!?」


 


天空神、スタート直後に盛大にコケる。


 


「え、ちょ、マジかよ!?」


「しょ、翔、助けなさいよ……!」


「走れええええええ!! お前が神様だろぉぉぉぉぉ!!!」


「わ、わかってるわよ……! 誰が一位を逃すと思ってるのよぉぉぉ!!」


 


ギリギリ、順位は巻き返した。

……奇跡の大逆転、とまではいかなかったけど、クラスは2位でフィニッシュ。


 


「ふっ……本気を出していれば、1位だったわね」


「お前、本気出した瞬間ズッコケてたけどな」


「……最神速、調整が難しいのよ」


「発動やめろ二度と」


 


息を切らしながら並んで座る俺と天空神。

風が吹き抜けて、どこか夏の匂いがした。


 


ふと見ると、天空神が小さく笑ってた。


 


「……でも、楽しかったわね」


「……ああ。意外とな」


「なんかあいつらと仲直りしたっぽいし。楽しいんでしょー!」


「いや仲直りではない。」


(くっまだか、、、話変えよー)

「翔って意外と足早いのね。巻き返したじゃない。

運動神経いいんでしょうねー。しょうだけに」


「ダジャレかよ」


 


そして俺たちは、次の騎馬戦へ向けて――

地獄の作戦会議に突入するのであった。


 

裏話

翔は100m走11秒です。

〜〜その真実を伝えてみました〜〜

天空神「なんでそんな早いの?禁止シューズ履いてる?」

翔「そうか?そんなでもないだろ」

天空神「あ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ