10.叔母の家4日目、町を満喫しました。
いつもより遅めに起きてしまった。
遅めに食べる朝食は、昨日の残りもの。
2日目の煮込みって最高だよね。
ジャガイモも入れて温め直しました。
久しぶりに髪を丁寧に櫛でとかして
持っている中でも綺麗な服に着替える。
仕上げに叔母が髪の毛を左右から編み込んで、ー本にまとめてくれた。
やっぱり美少女!
しっかりと服と髪を整え、鏡に写る自分を見ながら思う。
ちょっと鏡に向かって微笑んで見る。
やだ、かわいい。
「何自分に見とれてるの」
叔母がジトっとした目で見てくる。
恥ずかしい!違うんです。
自分に見とれてたけど自分じゃないんです。
昼過ぎに、借りてきた馬に跨り、私を前に乗せる。
叔母はブーツとキュロットスタイルだ。かっこいい!
ゆっくりと馬を走らせていると、何人か見知った顔とすれ違った。
「いいお天気ですね」
叔母は挨拶を交わそうとするが、挨拶を返してくれるのは男性だけで、年配の女性は叔母の姿をジロジロみるだけだった。
1時間ほど馬を走らせると、沢山の石造りの建物が綺麗に並んでいるのが見えてきた。
町の名前はアイビースタウン。
ここら辺では1番人が集まる場所だ。
入り口近くの馬屋さんに馬を預けて、町の中に入り、しばらく歩いた所にある水色に塗られた壁の、可愛らしい雑貨屋に入る。
カランと小気味の良い音がして
「久しぶりだね!今日も買取かい?」
恰幅の良いおじさんが叔母に声をかける。どうやら店主のようだ。
「お久しぶり、買取をお願いします。今日のはすごいのよ」
叔母はカバンから紙包みを取り出し開く。
「これは今までにない模様だね。大きくても丁寧だし、これならすぐ売れそうだからいつもより多く払うよ」
二言、三言言葉を交わした後、
叔母がお金を受け取った。
「ここで少し待っててね」
と叔母が出て行ったので、椅子に座って待っている。
待っている間、売り物のジンジャーブレッドを店主がくれた。
ジンジャーブレッドはすごく美味しかった
絶妙なスパイスのバランスに、程よい硬さと柔らかさのバランス。
スパイスの後のアイシングがまた違った風味を加えてくれる。
食べきれない程大きいので、半分は叔母にあげる。
戻ってきた叔母がお礼を言って帰る時、店主に小さく微笑んで手を振ったら、にっこり嬉しそうに笑ってくれた。
笑顔って大事。
雑貨屋を出た後は、洋装店に入り、私の下着と普段着の服を選ぶ。
「ありがとう、叔母さん」
「ノラの稼ぎだからいいのよ」
レース編みでそんなに稼げる訳ないのに。ありがとう叔母さん。
買取と買い物が終わると、町のホテルの下に併設されているカフェに入ってオススメの料理を2つ注文した。
大きなプレートの上には
ふっくらとしたマッシュルーム、焼きトマト、
煮豆とソーセージ、小さなサンドイッチ、
型抜きされたスコーン、
フルーツの乗った小さなケーキが乗っている。
サンドイッチの中身はオムレツと、
フレッシュチーズとトマトの2種類。
スコーンはホッカホカの焼き立てで
クリームとマーマレードジャムが添えられている。
これは贅沢しすぎなんじゃない?
食べきれない分は、叔母さんが食べてくれた。
全部食べたいくらい美味しいかった。
胃袋のトレーニングをしなきゃね。
日が暮れる前に帰りたいと叔母が言うので
アイビースタウンをすっかり満喫した私たちは帰路につくのでした。
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