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第二章① 冒険者ギルド

すみません、久瀬、夜勤の民になっているフェーズ移行中です。


なので、更新しばらくのんびりになります。

ただ、全く投稿しないのも寂しいので、少しですがどうぞ。

第二章 冒険者ギルド

「ここが冒険者ギルド、か。」

 規模はかなり大きい方だろう。普通のお店とかは格が違うのは明らかだ。

「俺はここでも、非正規雇用なんだな。まぁ、いいけどさ。」

 アラミスは仮面をつけたまま、冒険者ギルドへ足を踏み入れた。

 中は喧騒にまみれていた。まるで、扉の外と内では別世界のように。

 アラミスは入った瞬間に、一気に視線を集めることとなった。

 (まぁ仮面をつけた変な奴がいたら、当然の結果か。)

 周囲から好奇の視線を感じる。ヒソヒソと何かつぶやく音も何となく聞こえる。

 だが、アラミスにとってそんなノイズはどうでも良かった。

 (俺はどこに行っても、独自ルート。この世界でも、それは変わらないさ。)

 (もっとも……正規ルートとやらを通る人間が、冒険者になるかは疑問だが。)

「……冒険者になりたいんだが。」

 わずかに静かな空間がそこには置かれた。しかし、会心の笑顔でフロントのお姉さんは返してきた。

「はい、かしこまりました。では、所定の記入欄を埋めてくださいませ。」

 所定のやり取りを軽く済ませて、クエスト募集の張り紙を見に行く。

 (俺のランクは最低位のF。まぁ当然だな。新人に高難易度のタスクを回す馬鹿はいない。)

 (しかし、薬草とりの護衛、ゴブリン退治、魔法研究の助手……どれも無難なものばかり、か。)

 (この体、戦闘に妙に特化しているようだから、やはりゴブリン退治か。不本意だが。)

 ゴブリン退治の張り紙を持って、フロントへ足を運ぶ。面倒、だとは思ったが、やるしかない。

「ゴブリン退治の依頼ですね。確かに受理しました。」

「……実は最近、強力なゴブリンがいると目撃情報があります。」

「もし、そのような個体と出会ったら、逃げてください。間違っても戦わないように。」

「その言い振りだと、すでに死体の山ができてるような言い方だね。」

 こくりと静かに頷くフロント。

「主な特徴は体が大きいなどありますが、明らかなのは、額に魔石をつけていることです。」

「目撃情報によると、紫の魔石だそうです。」

「どうぞ、お気をつけください。」

 ウェンディの知識によると、モンスターには特異的に魔石を持って生まれる個体がいるそうだ。

 で、紫の魔石は危険度Bか。

 と言っても、その危険度とやらが何を基準に設けられて決められてるのか、よくわからないのだが。

 要するに、あまり使えない。

 去り際にフロントから意外な一言が飛んできた。

「その、アラミス様……仮面をおつけになられると、その、他の方と区別が少し……。」

「これはただの境界だ。それに、このギルドに半面の仮面をつけたやつ、いるのか?」

「いえ、おりませんが……。まぁ、いいでしょう。少なくとも今のところは。」

「ところで……ゴブリンに自我はあるのか?」

 沈黙という時間が流れる。だが、周りは妙にうるさい。

「そ、それは、わかりかねます。」

 (自我ってなに?モンスター倒すのに確認すること、そこ?)

「そうか……。まぁ、いいさ。やるだけのことはやるさ。」

 *

 冒険者ギルドの一角にその集合はいた。

 SSランク冒険者PT、緋水。

 オーフェリのギルドで最強とされる最高峰のP Tだ。

 ここだけ雰囲気が静かだ。まるで結界でもあるかのように。

「あの仮面のやつ、本当にFランか?」

「動きに全く隙がない。あんな動き、俺にもできるかわからないぞ。」

「おいおい、オーフェリ最強の冒険者PTの剣士サマが何言ってるんだよ。」

「……でも面白いかもね。ちょっと私の魔法で観察ユニット飛ばしておくわ。」

 (あの仮面のやつと俺、模擬戦したらどうなるんだろうな……。)

「まぁ、変人なのは確定だろ。」

「それは否定できないな。」

 *

 

 

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