26 天使
前話、もう少し主人公が頑張ってる描写入れた方が良かったですかね?
あと、ここも設定がばあったら刺してください……。
「やぁ。皆、来てくれたみたいだね」
翌日。
私達は、再びリダに集められていた。
但し、今日は白愛結が居てお兄ちゃんが居ない。
白愛結を初めて見た三人は愛結ちゃんと双子か何かだと勘違いして愛結ちゃんに詰め寄ったりしてたけど、それはまぁおいておく。
「今日は何? 試練は終わったんでしょ?」
あのダンジョンでやることは、終わったはず。
なら、集められた理由は?
「多分そろそろ、皆聞きたいと思うからさ。試練を乗り越えた事に敬意を示して、色々説明しようかなって」
その言葉に、全員に緊張が走る。
聞き逃せない。
「君達は、天使ってなんだと思う?」
天使。
私としては、神の使者って言うイメージが大きい。
他には、癒しを与えてくれる人に対して冗談混じりに称すくらい。
「……まぁ、大体の人がキリスト教やイスラム教、ユダヤ教の神との間の使者を指すものを想像するんじゃないかな」
ぼんやりと神に仕えるもの、くらいの認識の人が多そうだけど。
「ボクらも一応神に仕える者ではあるから、最初に天使だって名乗った訳なんだけど……別にそこまで偉いわけじゃないから、あまり気にしなくていいよ」
「……皆さんはそのようなことを聞きたいわけではないかと」
白愛結がリダを止める。
確かに聞こうと思ってた部分ではなかったけど、『神が居る』とか結構重要な情報だと思う。
「あぁ、やっぱり聞きたいのはダンジョンについて、だよね?」
私としてはリダ達のことも知りたかったけど、ダンジョンについても聞かなきゃいけない。
「まず、君達を強くするためってのは本当。……でも、それだけじゃないんだよね。これを説明すると長くなるから、聞きたい人だけあとで残って」
「それなら、何を話すつもりなの?」
「君達にして欲しいこと」
シャテラちゃんの問いに、リダはそう返す。
「それと、領域について、かな」
『王』で私の領域になった東京と、傲慢とか楽園とか支配者スキルにあった支配領域辺りの話なのかな。
「まず、君達にして欲しいことだけど……この世界を守ってほしい」
リダの口から告げられたのは、私が予想していなかったことだった。
私の予想では、『リダの元居た世界を救って欲しい』か、若しくは『どこかの世界か星かを滅ぼしてほしい』のどちらかだった。
他に考えていたこととしては、ダンジョンを作ったリダ達と戦う事になるか。
どちらにせよ、リダ達以外にも勢力があることは考えついてた。
でも、そもそもこの世界が危険にさらされていると言う発想に辿り着けなかった。
白愛結の精神に干渉出来た時の内容を、もっと深く考えておけば辿り着けた可能性もあったかもしれないけど。
「領域って言うのは、この星と君達を結び付けるためのもの。だから、領域支配は世界を守るために必要な事なんだよね」
「僕らを星と結びつけることがどう世界を守ることに繋がるのかがわからない」
「あぁ……そっか。これも説明しないといけないから、後回しにするね」
蓮弥君の指摘を受けて、数瞬考えた後。
ひとまず後回しにしたみたいだね。
「方法だけど、ダンジョンをクリアして解放した地域で支配者スキルか準支配者スキルを持ってる人間が何らかの宣言をするか、若しくは王みたいな支配権限のある職業につくかのどちらかだよ」
私は後者だけど。
「宣言って何?」
「その地域を支配する意思を感じられる発言をすればいいよ」
「それ、物凄く恥ずかしくない?」
「……まぁ、遊ばれてるからね」
遊ばれてる?
何に?
「支配権限のある職業になる方法は?」
考えている間に、他のメンバーから質問が飛ぶ。
「色々あるけど、簡単なのは上に立つにたる度量を見せること、かな。あとはもう無理だけど楽園と傲慢持ちは王になれるよ」
私はそのパターンか。
楽園も私が取っちゃったし、他の人は無理。
「うん、伝えなきゃいけないのはこのくらいかな。そこ三人はさっさとダンジョン攻略してね。諸々聞きたい人だけ残って」
言いたい事を言い切ったのか、リダは目を伏せる。
私は聞きたいから残るし、他も皆残りそうなものだけど。
まぁ、とりあえず待つしかないよね。




