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色の世界  作者: イヴ
過去の軌跡
39/60

葵と命

半月ぶりです。お待たせしました。

 烈火達が訓練をしている間、葵は昔の仲間に挨拶をして回っていた。とある事情で大変迷惑をかけたことがあり、久々に始まりの町の外に出たためお詫びを兼ねて回っている。

 現在は命が働いている教会があるフロンティア島を目指して水の絨毯で飛んでいる。

「白木さんに会うの懐かしいな、久々だしなにを話そうかな。」


 そしてフロンティア島では、

「そういえば私がこっちの世界に来てからもう30年以上経っていますね、昔が懐かしいです。」


 同じ時に2人は昔の事を思い出していた。



_____________________________________________

「ここはどこですか?」

 命は目を覚ましたら知らない教会のような場所で横になっていた。

「おおっ!目覚められましたか?私はこの町の長をやっておりますワイマールと申します。」

 私はなにが起きているのかよくわからないままワイマールさんのお話を聞き、ここが私のいた世界と異なる世界であることと、この世界に魔法があることがわかった。


「よろしければ魔法の使い方を教えていただけませんか?昔からの夢だったもので。」

「それと元の世界に戻る方法はありますか?やり残したことが少しあるので・・・。」

 するとワイマールさんが首を振りながら教えてくれた。

「魔法の使い方は初心者の館と言う場所があるのでそこで教えてもらうことができます。元の世界に戻る方法ですが、正直に申しますとわかりません。なぜ異世界からこの世界に転移してくるのかもわからないため、方法があるのかどうか、帰られた方がいるのかどうかもわかりません。」



 私はどうするか後でゆっくりと考えることにして、今は状況を整理するために休みたいと思った。

「ご親切に教えていただきありがとうございました。できれば今日どこかに泊めていただきたいのですが今までの転移者はどのように過ごしているのですか?」

「転移者を私たちはトリッパーと呼んでおります。この町はトリッパーが現れやすいところにあるため、自由に使える小屋を用意しているのでそちらをお使い下さい。詳しいことは明日にでも初心者の館に行けばわかると思います。」

「はい、ではそうさせていただきます。ありがとうございました。」


 こうして私は小屋へ行った。すると小屋の中に同い年位の少年がいた。

「おっ、トリッパーですか?すいません、すぐ片づけますね。」

 私物と思われるものをどんどん集めて出て行こうとしています。

「待ってください。追い出してしまうのは申し訳ないので居て大丈夫ですよ。それよりもお話でも聞かせてくれませんか?」


 これが私と葵との出会いだった。


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