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【完結】真壁レオは今日も重い 〜独占欲強めな白銀狼に溺愛されています〜  作者: ほしよみ
第二章

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新入社員3 真壁唯衣

その日の夜、

毎日の日課になった電話が鳴る。

北米は今、朝の九時頃だろう。

本来なら仕事が始まる時間だ。

それなのに、

レオは毎日欠かさず電話をくれる。

以前、心配になって聞いたことがある。

「レオ、仕事は大丈夫なの?」

するとレオは即答した。

「大丈夫だ」

「俺は七時には会社にいる。

だからこの時間くらい、

ご褒美があっていい」

あまりにも真面目な声で言うものだから、

思わず笑ってしまった。

「ふふっ、ありがとう」

「本当はね、すごく嬉しいの」

少しだけ照れながら伝えると、

電話の向こうが静かになった。

「……そうか」

短い返事。

けれど、

その声はどこか機嫌が良さそうだった。

唯衣は小さく微笑む。

離れていても、こうして毎日声が聞ける。

その優しさが何より嬉しかった。

「そうだ!レオ! 」

「ワイシャツ届いたよ! 今着てるの」

唯衣は袖を摘みながら笑った。

「レオにぎゅってされてるみたいで、

すごく嬉しい」

「そうか」

電話の向こうで、

レオが少しだけ安心したように息を吐く。

「俺も唯衣の香水、至る所に掛けてる」

「えっ!? やめてよ! 恥ずかしい!」

思わず顔が熱くなる。

「俺しか匂わない。匂わせない」

「レオ……もう」

呆れながら笑うと、

電話の向こうでもレオが小さく笑っていた。

なんでもない会話、

なんでもない時間。

それなのに、とても幸せだった。

離れているからだろうか。

付き合い始めた頃みたいに、

少しだけ照れてしまう。

「レオ」

「ん?」

「大好きだよ」

思わず口から零れた。

一瞬だけ静かになり、そして――。

「俺は、唯衣の千倍愛してる」

「何それ、勝てないじゃん」

「勝負じゃない」

真面目に返ってくるその声がおかしくて、

二人で声を上げて笑った。

離れているはずなのに、

不思議と一人じゃない。

「レオ」

「ん?」

「もう一回、愛してるって言って」

電話の向こうで、レオが小さく笑う。

「何度でも伝えるよ」

「……愛してる、奥さん」

胸が熱く温かくなる。

「お前しかいらない」

「……おやすみ、唯衣」

「おやすみ、レオ」

電話が切れたあとも、

部屋にはレオのワイシャツの匂いが

すぐそばにあった。

離れているはずなのに、

不思議と一人じゃない。

わたしは安心するように目を閉じ、

深い眠りについた。

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