第7話「翼竜 VS ジェット戦闘機(前編)」
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『聖女召喚されたけど、二人もいらないそうです〜実はチハたん(九七式中戦車)持ちで、燃料無限なんですが。好きに生きますね〜』
よろしくね!!
「な、なんじゃっぁぁああ?!」
あまりに騒々しさにバンメルがひっくり返らんばかりに驚く。
「なに」って、決まってんだろ───??
「────ジェット戦闘機だぁぁあッッッ!!」
『『集合終わりッ!』』
メッサーシュミットMe262が編隊飛行で飛び出してくると、ナセルの眼前で華麗なロール飛行を見せる。
こいつなら行けるッ……!
「突っ込めぇぇえッ!!」
『了解! 迎撃しますッ』
あっという間に時速860kmに達すると、バァン! と、衝撃派を生み出しながらナセルの真横を綺麗な編隊飛行で駆け抜けていくMe262!。
その数───4機!
重武装、一個小隊だ!
キュゴォォォオオオオオ!!
キュゴゴゴゴゴオオオオ!!
亜音速に近い、時速860kmの超高速度で、航過していくMe262!
力強く空気をかき分けていくジェット戦闘機のその音だけでも、バンメルの駆るドラゴンが委縮するほどだ。
……空の最強種たるドラゴンが怯えるほどの猛威! それがドイツ軍最強の戦闘機、Me262───!
空気を切り裂き、飛行機雲を棚引かせながら、猛烈に突進する様は、まさに高速の申し子だ!
「は、ほっほー! これまたぞろ、おっそろしく速いドラゴンじゃて」
だから、ドラゴンじゃねっつーのッ!
……だが、コイツならば無敵!……そして、一気に片が付く!!
「……目標、前方の蚊トンボっ!!」
耳を抑えながら妙にはしゃぐバンメルを横目に、ナセルが戦闘開始を下命する。
「──すべて、叩・き・落・と・せぇぇぇええッ」
『『『『了解ッ、指揮官殿』』』』
エンジンから響く音が、空気を切り裂く音から轟く音に変化したかと思えば、あっという間に敵の翼竜部隊に接触し、戦端を開いた。
対する前方の集団は、まさか真正面から攻撃されるとは予想していなかったのか、翼竜たちが同様に揺れているのが見て取れた。
──ははっ! その逡巡が命取だ!!
そして、言ったはずだ!
「容赦などしないし、慈悲もない!!」
だから───道を塞いだことを後悔しながら死んで逝けッッッ!!
すぅぅ、
「…………吶喊、突貫ッ、特観!……特と観よッッ」
───ギィィィイイイイイイン!!
これがドイツ軍の力だぁぁぁぁああああああああああ!!
『『『『目標捕捉ッ!』』』』
「突っ込めぇぇぇええ!!」
───了解ッ!!
翼竜 VS ジェット戦闘機
「はッ!」…………そんなもの、戦う前から勝負は見えてるッ!!
空を覆いつくす翼竜の群れに突っ込むMe262!
その時点でようやく高速で突っ込むMe262に気付いた翼竜たちが、慌てて回避行動をとろうとしているが……。
「はは──……間に合うものかッ!!」
相対速度もあり、Me262があっという間に集団の中を突き抜ける様は、まるで小魚の群れに食らいつく巨大魚のようだ!
辛うじて、騎乗している騎手たち──ドラゴンライダー達が反応し、回避運動が間に合わないとみて慌てて騎槍を振り上げ、魔法杖にボウガンなどそれぞれが持つ得意の武器を掲げるが──。
「闘う気概だけは上等ッッ」
──それだけは認めてやらぁぁあ!
だが、
「……まー、無駄死にじゃなー」
バンメルがやれやれと首を振ると同時に、
ジェットエンジンの爆音を響かせながら、Me262が仕掛けた!!
トリガーフリー!!
「──撃てぇぇぇえええ!!」
ナセルの命令一過!
Me262のパイロットたちが容赦なくトリガーを引く!
『『『『了解ッ!』』』』
───ドカンッ、ドカドカドカドカドカドカドカドカドカァン!!
遠く離れていてさえ、腹に響く重低音!! そして、遅れて砲撃の音が空を叩く!
それは、Lv4召喚獣──Bf109の主武装である20mm機関砲の比ではない!!
Me262ジェット戦闘機の機首に4門も集中配備された武装は、ドイツ軍製機関砲:口径30mmのMk108───初速540m/秒の強力無比な巨大弾頭30×90RB㍉弾を毎分650発でぶっ放す大口径機関砲だ!!
それが、4機で計16門───猛烈な破壊力を持って上空で阻止線を張っていた翼竜部隊にまともにぶち刺さったのだ!!
……しかも、ただの砲弾じゃない!!
どうやら普通弾以外にも、ミーネンゲショスこと薄郭弾頭で包まれた「高性能爆薬入りの炸裂弾」と「遅延信管付き焼夷弾」が放たれ、奇しくも隊列中央で一気に炸裂したらしい!!
カッ! と、猛烈な火炎を噴き出し爆散し他かと思った時には、すでに決着がついていた。
──ギェェェエエエエエアアア……?!
翼竜たちの悲鳴が響き渡ったかと思うと、ボンッ! ボンッボンッ!! と、隊列のど真ん中で次々に炸裂する砲弾に砲弾に砲弾!!
そのあとには、バラバラと空から墜落していく翼竜どもと、その騎手たち。
ついで、翼竜の後席にしがみついていた魔術師たちもわけもわからず真っ逆さまに地上に落ちていく!
オーバーキル!
……まさにオーバーキルだ!!
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『聖女召喚されたけど、二人もいらないそうです〜実はチハたん(九七式中戦車)持ちで、燃料無限なんですが。好きに生きますね〜』
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