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ドイツ軍召喚ッ!〜勇者達に全てを奪われたドラゴン召喚士、元最強は復讐を誓う〜  作者: LA軍@呪具師(250万部)アニメ化決定ッ


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第11話「戦場のキャンディ」

 ──は!! コイツはご機嫌だぜッッ!


 戦場覚せい剤。

 神経を高ぶらせ、対睡眠、対疲労、対恐怖効果のある魔法の薬だ!


「───ぶっ飛べやぁッッ!」


 高揚する精神のままに、敵散兵に特攻するナセル。

 まるで獣のように蛮声を張り上げてバリバリと銃を乱射しながら踊りこむと、体の延長のようにFG42を振りかざしていく。


「「ぎゃぁっぁああああああああ!」」


 無慈悲なまでの強力に過ぎる7.92mmモーゼル弾のフルオート射撃が、バタバタと王国兵をなぎ倒していく。

 まるで野獣のように走り回り、縦横無尽にFG42を振り回すも、戦果に満足することなく、弾が尽きると同時に───固定式スパイク型銃剣を素早く展開し、白兵戦を演じるナセル。


「かかってこいやぁぁぁああ!!」

「ぐわぁぁあああああああああッ! あっが……こ、こいつ───む、」


 及び腰の王国兵を次々に突き刺し、打ち捨てる。


 そのうちに、刺突をまともの食らった王国兵が、血を吐きながらナセルの服を掴むと驚愕に目を見開く。

 まるで、親の仇のようにナセルを見て、ようやく気付いたのだ。


「ぐがぁぁ……コイツ?! む、胸に、教会十字……?? ま、ま、ま、まさか──」


 ガハぁ……!


「ま、まさか──────……!!」


 ……はッ!!

 今更気付いたか!!


「そうとも……!」


 ブシュ……と、真っ黒な血をまとわりつかせながら引き抜かれる銃剣とともに、

 王国兵が断末魔の叫びをあげる───。


 そう……。


「──い、異端者だぁっぁああああああああああああああああああああああ!!」


 ようやく、空から舞い降りたナセルの正体に気付いたのだった。


「……御名答」


 ゴキィッ……!

 そいつの顔面を蹴りはがしトドメを刺すナセル。


 だが、悲鳴を聞いた王国兵たちが、ようやく───ナセルが隠しもしない教会十字をかざしていることに気付いてギョッとした顔をする。


「い、異端者?」

「まさか、あの──??」


 ザワリと動揺が広がる王国兵たち。


「…………ほぅ?」


 なるほど。なるほど。

 どうやら、ナセルのことは噂程度には知っているらしい。


(ふ……上等じゃねーか)


 今さら隠す気もないし、

 ……むしろ知っておいてもらおうか!!


 ジャキン!! と、FG42をローレディ気味に構え、片手のブロードソードは肩に置く。

 そして、挑発するように鼻で笑うと、

「───あぁ、そうだッ! 俺だ! 俺が、異端者だ!! 俺こそが異端者ナセル・バーーーーーーージニアだっぁぁあ!」


 ……だったらどうした?!

 だったらなんだ?!


 くいくい。


「……だったら、かかってこいやッ!!──俺だ。俺が、俺こそが貴様らの敵だぁぁぁああああああああああああああ!!」


 ──ガシャキッ!!


 かかってこないなら──……。


「こっちから行くぞぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」


 絶叫と同時に、最後の弾倉を叩きこむと、一切容赦のないフルオーーーーーーーートを──ズダダダダダダダダダダダダダダダダンッ!! と叩きみ、群がる王国兵の一団を薙ぎ倒す!


「「「ぐわあああああああああああああ!!」」」


 バタバタと倒れる王国兵。怯んだが最後──あとは殲滅あるのみ!!


「ひ、ひるむな!! たかが一人──」

「うおらぁあ!!」


 そして、弾切れのFG42を投げやりの要領で、兵を叱咤激励する将校にぶん投げた。


「──えぶわっ?!」

「た、隊長ぉぉお?!」「ひぃぃい!」


 ザクゥ!! と、そいつの顔面に突き刺さったの見届ける間もなく、すばやく腰のホルスターから拳銃を引き抜くと、空いた手には愛剣のブロードソードを構えて残る敵集団に突っ込んでいくナセル。


「「「逃げろぉぉぉぉぉおおお!!」」」

「逃がすか、おらぁぁぁああ!!」


 パンパンパンパンパンパンパンッ!!


「あが!」「ぐがぁ!」「ぎゃぁ!」


 ルガーP08を乱射し、集団の先頭が崩れたところを見計らってブロードソードごと体で突っ込むと、低い姿勢で構えて頭上でぶん回す。

 それだけで軽装備の王国兵の顔に肩に、胸を次々に切り裂いていく。


「どうしたぁ!! ビビってないでかかってこいやぁぁあ!!」


 当直の部隊だったのだろう。

 指揮官を失い一気に腰が引けた軽装備の王国軍は、ついに逃亡を始めた。


 だが、ナセルはもはや止まらない! 止められるものか!!


「トドメぇぇぇええええ!!」


 シュ──……と、ワン動作で手榴弾を引き抜くと、一挙動でキャップを外して点火。

 発火煙が手に纏わりついたまま、低い弾道で投擲すると、逃げ出した一段の足元に転がり────ボォォォン!!


「「「うぎゃぁっぁあああ!!」」」


 断末魔の悲鳴と共に、あとには王国軍の十数体の遺棄死体が残された。

 ……そうして、たった一人で、迎撃に出てきた初動部隊を殲滅したナセル。


 だが、

「「あそこだ!!」」

「「仕留めろぉぉッ!」」


 敵の援軍が、間髪入れずにナセルに襲い掛かる!!


(ちぃ……増援か?! キリがねぇ!!)


 今度はなんだ?!


「盾持ち多数……。槍持ち多数……つかみで500程──。軽装歩兵じゃないな……!」


 ──……重装歩兵集団(ファランクス)かッ!

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