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Ep.0 釣り好き異世界転生する

どうしてこうなった。

レンジャー課程以来、久しくパニック状態に陥った事がなかった俺は今激しく動揺していた。


〜数時間前の記憶〜

さてと、道具も揃ったし釣りに出かけますかね。

小田ユウキは現在31歳独身、職業自衛隊、趣味は釣りとキャンプのどこにでもいる中年のおっさんだ。

現在土曜の午前3時過ぎ、バイクに跨り横浜から伊豆半島方面へと向かう。良い釣り場で良いポジションを確保する為なら早起きも辛くない。


国道1号線を下り、平塚市に差し掛かった時遠くの方からトラックが迫ってくるのが見えた。やけにヘッドライトが眩しいな。最初はトラックがハイビームで反対斜線を走っているのだと思っていた。段々とその距離が縮まり、真正面からトラックが凄まじい速度で突っ込んできていることに気づいた。


やばい、これは死ぬ


俺は咄嗟に右車線から左車線の路側帯ギリギリまでバイクを寄せ突っ込んでくるトラックを交わそうと試みた。しかひ、その行動を読んでいたかのように、十数メートル手前でトラックは制御を失い横転。蛇行する蛇のように速度を落とさずこちらへと向かって来た。最後の瞬間見た光景は目の前に迫り来るコンテナとオレンジ色の街頭の光。


(と、そこまでは覚えているのだかここはどこぞ??)


体に傷はなくバイクにも異常はみられない。それより、驚かされたのは目の前に広がる光景と俺の服装、そして体だ。

まず、空には浮かぶ2つの太陽、そしてどこ迄も続く草原、草原の青々とした姿はモンゴルでの合同演習を思い出す。

次に服装だ。何故か俺は迷彩服を着込んでヘルメットを被り、右肩には20年式小銃、背中にはリュックを背負っていた。リュックを確認するとレーションに救急セット、水筒に手投弾が入っていた。

最後に川の冷い水で顔を洗っていた時、反射で写った俺の姿が18歳に若返っていたことだ。


混乱した頭を再度冷やし、タオルを取り出そうとリュックに手を突っ込む。すると先程食べたはずのレーションが何故か未開封の新品に戻っていた。


(?!?!?!?)


意味がわからない。さっき食べた食料が新しく追加されているだと?!腹も膨れているし、間違いなく食べたはずだ。俺はタバコに火をつけ一服する。少し考えてからまさかと思い、小銃をフルオートで撃った。やはりだ。弾がきれない。銃身が加熱しすぎない程度で連射をやめ小銃を降ろした。


(それはともかく、ここは何処だ??まずは情報収集が先決か)とりあえず東に向かってバイクで走ってみる事にした。根拠はないが、レンジャー時代に培った野生の勘が東に何かがあると訴えたからだ。


草原を50キロ程走り続ける、途中目に入った笹の群生地で即席の釣り竿をこしらえた。また長いこと走り続けると気づけばあたりはすっかり夕方の景色になっていた。2つの太陽が燃えるような赤色に輝やき地平線に沈もうとしている。

俺は小高い丘を駆け上がり、その頂上でエンジンを切ってなにか無いかとあたりを見回した。前方10キロ先に人工的な明かりを目視した。双眼鏡を覗き込むと間違いないあの明かりは街の光だ。それもかなり大きい街だ。


見た感じだと道中、大きな石がゴロゴロと落ちているようだが気をつければ問題ない。こちらには文明の力がある。日が沈む前になんとかあの街に辿り着くぞ。ここは何処なのか、まずは情報を手に入れたい。


水筒の水を半口飲み、一息ついてから街へと向かった。

主な登場人物




主人公    オーデン(転生後18歳に若返る)


普通の少女?? エリゼ (同年代青髪モデル体型)


元軍人   グロディー(細身のボーイッシュ茶髪)


獣人猫娘   エレナ (銀髪グラマー)


衛兵のオッチャン   (中年小太り)




Ep.8以降の登場




魔術師(双子の巫女)


ジムグリデ・ロスヴァイセ(金髪碧眼の16歳)


百人隊長 ヴァレリア




カール大帝 (元軍人で婿入り婚)

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