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最強コーチは戦わない ~人工魔法競技~  作者: たなお
2章 タッグバトル編
101/102

101話 タッグバトル⑪ ※祐乃視点

 ボクはチャージを行いながら、ハヤトくんに接近する。


「ハヤト―――ッ!そいつ何か仕掛けるつもりッ!」

「了解ッ‼ 迎え撃つ!!」


 よし!《バスターソード》の重さのせいで、カレンちゃんの移動速度が遅い。 


「来な!《魔法拡声剣!トラメガスラッシュ》」

 

 ハヤトくんの手元に魔力が集中し、拡声器(メガホン)が生成される

 

 拡声器の中央の筒が一瞬で伸び、光の刃へと変わる。


「ユニークな武器だね!」


「カレンにカッコイイ姿見せるッ!容赦しないっすよッ!」


 ブンッ!と《トラメガスラッシュ》が振られる。


 ボクは後ろに飛んで回避するが―――背後には、追いついたカレンちゃんが《バスターソード》を構えていた。


「――しまった!」


「くらえッ!」


 ボクは脇腹から《バスターソード》を食らい、吹き飛ばされる。 


 スコアボードが更新された。


【夏目祐乃 HP7】

【✕✕カレン HP60】

【紫ハヤト HP60】


「…もう後がない!」


 過剰な魔力のチャージも行っているため、HPは刻一刻と減少していく。


 けど、ボクがやることは決まっている―――ッ!


「――ハヤトッ! お願い!」


 カレンちゃんが指示を出すと同時、《バスターソード》を霧散させて、両手を耳に当てる。


 あの技がくる――ッ!


「いくぜ!《騒音妨害!ノイズ》」


 ギィイイイイイイイン――――!


 不快な音が鼓膜を刺激する。


 両手両足から力が抜けて、ボクは地面に倒れこんだ。


 それでもボクは魔力チャージを辞めない。


 スコアボードが再び更新される。


【夏目祐乃 HP1】

【✕✕カレン HP60】

【紫ハヤト HP60】


 絶対絶命だ。


 しかし、限界までチャージを終えたマジックギアが、バリバリと唸り声をあげていた。


 あと1発の攻撃でボクの敗北。


 ハヤトくんがボク目掛けて《トラメガスラッシュ》を振るう―――


 ―――全部狙い通りだ!


 ボクは、全力で身体を捻り、丸腰のカレンちゃんに飛びついた。


「…は?」


「えへへ…捕まえたぁあッ!」


 狙い通りに事が進み、自分でも不気味なほどに口角があがる。


 がっしりとカレンちゃんをにしがみつき、両腕を拘束した。

 

「…くっ!離せっ!」

「やっと…捕まえた…《ノイズ》で動けないボクを狙って、2人が集まるのを…待ってたんだ…!」


「あんた…まさかわざと《ノイズ》をくらったの…?」

「そうだよ…そうすれば2人まとめて攻撃できるもん…」


 カレンちゃんは必死に抵抗するが、ボクは全力でしがみつく。 


 体力も限界が近く、息も乱れているけど――離すわけにはいかないッ!


「こいつ!カレンから離れろ!」


《トラメガスラッシュ》を握ったハヤトくんが、ボクの背後に迫る。


 かすり傷でもボクのHPは尽きる。

 少しでも刃をヒットさせれば、カレンちゃん達の勝ちだ。


 ボクの含みある笑いに、カレンちゃんは何かを察知した!


「ハヤトッ!あたしはいいから逃げてッ!こいつの狙いは―――ッ!」


 カレンちゃんは大きな声を出して、ハヤトくんにボクの狙いを伝えようと―――


 ギュイィィイイイイイイイン!


 ボクのマジックギアが、今まで聞いたことないほど激しい音を鳴らす。


「――しまったッ!」

「は―――?」


 カレンちゃんが顔をしかめ、ハヤトくんは状況を理解できていないようだった。


 準備が完結する。

 腕の奥から溢れ出した魔力が、制御を失い、暴走する。


 ボクは喉奥から声を振り絞り、とっておきの魔法を詠唱した!


「いけえええええええええええええええええええ―――ッ!《超究極(ちょうきゅうきょく)大爆発(だいばくはつ)!エクスプロージョン・ノヴァ》あああぁぁあああぁぁあああああ――――ッ!!!」


 次の瞬間、視界が白い閃光に包まれた。

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