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金メダリスト異世界でも最強をめざす!  作者: ノザワ・タキオン
8/8

後始末

 1週間後

ジュリエッタとエミリー一家が旅立ちの準備をしている。王都での権力をすべて没収され領地へ帰るのだ。

クロエがはにかみながら二人のもとへ…

「クロエ様!」駆け寄る二人。

「あの、その…私のこと恨んでるわよね、ごめんなさい…」

顔を見合わせるジュリエッタとエミリー。

「いいえ、とんでもない!クロエ様の嘆願がなければ、私たちもっと悲惨な目にあっていたんですもの。」

「アリア様みたいに…」


『離しなさい!私を誰だと思っているのです!』衛士に連れていかれるアリア。

『許さないわよ~!クロエ―!!』


『さぞかし暴れたんだろうな~』

「お礼申し上げます、クロエ様。」

深々と頭を下げる二人。

しっかと抱き合う3人。


「今日は餞別を持ってまいりましたの。」

「ジュリエッタ様の領地は木工細工などが有名と伺いまして。」

1枚の髪を渡す。

「リ、リバーシ?」

「王国にまだないゲームの作り方と遊び方です。」

「エミリー様の領地は農耕が盛んで、お芋がよく収穫されるということですので…

ポテトを薄切りにして揚げるおやつ兼おつまみのレシピです。」

『異世界あるあるをやってしまった…でも二人のためになるのであれば、それでいいわ。』

「ありがとう。クロエ様…必ず成功させて見せますわ!」


クロエは二人の馬車が見えなくなるまで、手を振り続けた。


その後発売されたリバーシもポチトチップスも爆発的ヒットとなり、二人の領地に莫大な富をもたらしたのだった。


王立学園

「やっと傷も癒えて、今日から復学だ~。1人で登校するのって初かもなー」

正門をくぐると…

「クロエ様~!」「お怪我は大丈夫ですかー」

何十人という生徒がクロエを取り囲む。

『ええ~?何なの~?』

「ぜひ私と婚約を―」「我が家のお茶会に―」

「皆さん、お静かに!ジュノア王太子殿下が参りました。」

スッと下がる生徒たち。

「行こう、クロエ嬢。」

「はい」

「どいいうことかしら~」

「当たり前ですわ。クロエ様は殿下を守り、悪徳公爵を滅ぼした王国の英雄なのですから。」

「レオナ様…」

「生徒の中には崇拝者も多いとか。」

「ビジャ様まで、私は普通の…伯爵令嬢ですのに。」

「あはははは!」一同大笑い。

「普通の令嬢は騎士団に入りたいなどとは言いませんよ」

「それって…知れ渡っているのですか?」

「それはもう」

「そして、敵も多い。影の公爵派、公爵のおこぼれをもらっていた貴族はまだいますから。」

「すでに王国の護衛団がアランバートル家の方々についていますが、学園内では私たちがお守りいたします。」

「はあ、ありがとうございます。」

「ほんとは必要ないかもしれないけど?そういうことにしておいてね」


アランバートル家

クロエの部屋

『これでゲームのシナリオから卒業できたはず!これからは純粋に最強を目指すわ!』

と、いいながら腹筋を始める。



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