約束を見る。
今回は時間ないので少し少な目。
少女の記憶?
自分の記憶?
忘れたのに
忘れてしまったのに
約束があると
信じている。
助けを求めるその声は。少女?自分?他人?モルモット?それとも。
実験する科学者?
I shall remember to...
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夢をみた。少年は泣く。記憶が地獄とつながる。
「朝か・・・」
日常。平凡だった。そう思える日々は幾年前に消えた。 誰かが作った世界と世界と世界。三つの連なる世界を繋げる科学の進歩。世界は、強い希望に包まれた。そして世界の全てが光に包まれず闇もまたあると。光と闇は片方が消えることなどない。片方のみ強くなることもない。科学の進歩と魔法の進歩。
進歩したものは互いを受け入れ共有することなく、奪うことを開始した。どちらが先に始めたかということすら歴史に残りことはなく、仮想により二つの世界が争いを始めて幾年。
「学校に行かないとな・・・」
一躍町の有名人となった高校生、神谷 尽は朝の支度を開始する。
その涙を感じながら。
「・・・・ようつくし。テレビのニュースでお前を見たぜ。一躍有名人だ!」
学校に着くなりいつもつるむというかつるまれる哉に遭遇した。第一声が挨拶でなくちゃかしであったことにあきれを感じながら、窓側の自分の席に着く。
「・・・有名になんかなりたくない。メディアのせいで学校に来る道すがらさえ目線が来る。おまけに学校の校内ですらこれだ。」
現にいつもは各々好き勝手にいるクラスメイトすらこちらを見て様子をうかがう。彼らの考えていることは口から洩れる。当たり障りのない人生を送っていたいわけではないが、こういうのとは違うといいたかった。目線の先、自分の持つテブクロ。ROMに興味があるのだろう。ついでに伝説のようにテレビで放映されるナンバーの話だ。彼らは自分に対しそのことを吟味する。
非常に、居心地が悪い。
「あ、尽君おはよう。昨日はすごかったね。」手前の席に座る彼はこちらを見ながら席に着く。
「お、かの~。」哉が目線を変える
「おはよう。」いつものような愛想のない。でも少し気持ちが入ったようだ。
「うん、ぶっちゃけ目線がきついのはわかるけどさ。ここが日本なのを呪うしかないね。」
「そうしたいけど、どの国でもあまり変わらないし、なにより、デジタルの普及については尊敬してるよ。」
創造物には思い入れがあるからこそであるが。
「う~い、HR始めんぞ~。すわれ~すわれ~。」
痩せて疲れたような先生のけだるい声が教室に響き、朝から昼にかけて学校が活気を帯びる。
昼。休み時間に友人二人が売店に向かった矢先、クラスの委員長的な女子(実際委員長)とその仲間の女子グループが話を聞きに来た。周りのみんなも聞き耳を立てている。
「そんなに気になるなら話しかけて来いよ。」
「まあ尽君自体あんまし前に出てこないしね。で、本題に入るんだけど。」
「噂のナンバーズって本当!?」委員長より取り巻き女子が食らいついた!その性格は苦手である!
「・・・ほら。いつもは隠してるけど、数字が浮かび上がる。ナンバーは5。」
「ほんとだ!!でもこれって軍人がもつものなんでしょう?アメリカとかでそういってるけど?」
「このナンバーズ。科学の生成結晶と言われてるようだけど。作ったのは俺の兄だから。5番目は紛失した、または失敗作だったって公式では発表されてる。」
「でもただ単に俺の誕生日プレゼントになっただけなんだけどね。」
「なにそれうらやましい。大切なものを誕生日プレゼントって。ウケる。あ~あとそれさ、アメリカの1と同じように、めちゃくちゃパワーが出るとかあんの?」
「一号は「ジャイアント」だね。あれは体に毒なROMだ。聞いたことはあると思うから説明は省くけど、体の毒のような兵器を誕生日に渡す家族は持ってないよ。」
そうやって解説を入れようとしたところで、友人が帰ってきた。途中委員長sと友人sの「俺たちも飯のおともにと!!!」とか「聞きたかったのだからしょうがないでしょ!」とか口論が聞こえたけど、尽は早々に昼食をとりこっそりと教室を抜け出した。
向かうは屋上。残り30分は昼寝としゃれこむことにした。
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・・・けて。・・・・てっ!!!
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起きた時には午後の授業の開始のチャイムが鳴り響き、僕は寝ぼけた自分が泣いていることを理解する。
「教室に戻らないと・・・」 「待て。」
涙をぬぐい声の聞こえる先を見る。転落防止のフェンスの上に人影らしきものを視認する。
「誰だ?」 「誰でもいい。しかし用はある。神谷尽、お前を探していた。」
「メディア関係か?」 「違う。お前の、祖父からの頼みだ。」
「じいちゃん?ヒイラギのじいちゃんか?」 「違う。神谷家の先祖だ。」
「そっちの祖父は死んだ。」 「だから頼みなのだ。」
「霊界に」 「行かねばならない」 「アイアスは」 「半分だ。」 「止められない」
「夢に」 「夢を」 「思い出す」 「行かねばならない」 「貫くには」 「剣がいる」
「何を、言っているんだ?」
「じき理解しよう。来月霊界への研究班がでる。それに乗れ。お前の名は知れているだろう。」
「なあ。死尽された、学子よ。記憶を思い出すがいい。」
反響して残像。影は消えるが声は残る。頭の中に大音量で響く故、苦痛にゆがむ。
「・・・・・・・・・死尽された・・・・・学び・・・・?」
意識はそこでプツリと切れ、僕はそこに倒れこむ。思い出す。そのための眠りだと、来月自分は気づくだろう。
兄が伝えたかった最後のピース。それを遮る声が今も昔も、反響していた。聞き取れなかったのではない。 「聴こうとしなかった」のである。その言葉は。
けて、けて!! 尽!!、助けて!!!!!
単純なその言葉から逃げていた。少女の求める、その三文字を。
そして思い出す。そのあと自分が何を言ったのか。いや、「言ってしまったのか」
自分のことを知り、自分のことを理解し、二人は語った。その少女に、僕が告げたコトバ。
「君は誰?」
吐き気を覚え、目を見開き、尽は目が覚めた。そのとき彼の顔に出る表層は、後悔と忘れていた、約束と、。
どれくらい寝ていたのかわからないが、すっかり夕方のよう。先公につかまると思ったが、先日の事件で見て見ぬふりをしたようだ。屋上から一人、誰もいない校舎を進み、教室に行く。
「・・・研究用のワープに乗る?まさか、このROMはゲートを開ける。」
「今からいくさ。」
荷物をもち、彼は一人、煌く光に包まれ、消えた。
あとに残るは夕日に照らされた校舎と、部活の連中の掛け声のみ。
最後まで読んでくださると幸いです。




