〜華ちゃんとの遊園地デート〜
「おはよう……今日は本当に……遊園地に行っていいの……?」
朝、待ち合わせ場所に現れた華ちゃんは、淡い黄色のワンピースを着て、少し緊張した顔をしていた。首元には前にお買い物でプレゼントしたハートのネックレスが、優しく光っている。
「もちろん。華ちゃん、楽しみにしてたよね?」
「……うん……でも……人多いところ……ちょっと怖いけど……君と一緒なら……大丈夫……かな……」
華ちゃんは俺の袖をそっと摘まみながら、小さな声で言った。俺が手を差し出すと、華ちゃんは恥ずかしそうに指を絡めて握り返してきた。
遊園地に着くと、華ちゃんはまずジェットコースターを見て目を丸くした。
「……あれ……速そう……ボク……絶対無理……」
結局、二人で選んだのはゆったりしたアトラクションばかり。メリーゴーランドでは、華ちゃんが隣の馬に乗って、俺のほうをチラチラ見ながら小さく手を振ってきた。
「……わあ……気持ちいい……君と一緒に乗れて……嬉しい……」
お化け屋敷では、暗闇で突然音が鳴ると華ちゃんが「ひゃっ!」と小さく悲鳴を上げ、俺の腕にぎゅっとしがみついてきた。
「……ご、ごめん……怖くて……でも……君の腕……温かくて……安心する……」
俺が華ちゃんの背中を優しく撫でると、華ちゃんは耳まで赤くなりながらも、離れようとしなかった。
昼ご飯はクレープをシェア。華ちゃんはイチゴのクリームを一口食べて、目を細めて微笑んだ。
「……おいしい……君も……あーんして……?」
華ちゃんはスプーンでクリームを少し取って、恥ずかしそうに俺の口元に差し出してきた。俺が食べると、華ちゃんは嬉しそうに「えへへ……」と笑った。
午後になって、徐々に華ちゃんの緊張が解けてきた。カップルで並ぶアトラクションの列で、華ちゃんは俺の腕に自分の腕を絡めて、甘えるように身体を寄せてくるようになった。
「……ボク……今日……本当に楽しい……君と一緒だと……世界が……明るく見える……」
最後に二人で乗ったのは、大きな観覧車。ゴンドラがゆっくりと上がり始めると、華ちゃんは窓の外の景色に目を輝かせた。
「……きれい……街が……小さく見える……ボクたち……二人きりだね……」
観覧車が頂上近くに差し掛かった頃、華ちゃんは俺の隣にぴったりと寄り添ってきた。ハートのネックレスを指でそっと触りながら、勇気を出したように顔を上げた。
「……あの……ボク……ずっと……思ってたんだけど……」
華ちゃんは頰を赤らめ、目を少し潤ませながら続けた。
「……君とこうしてデートできて……本当に幸せ……ボク……君のことが……大好き……」
そう言うと、華ちゃんは目をぎゅっと閉じて、ゆっくりと顔を近づけてきた。
ちゅっ……
柔らかくて温かい唇が、俺の唇に優しく重なった。観覧車の中で、二人だけの甘いキス。風がゴンドラを少し揺らす中、華ちゃんの息が熱く、甘い香りがした。
キスは短かったけど、華ちゃんは離れた後も俺の胸に額を預けて、幸せそうな声で囁いた。お
「……ふふ……心臓が……ばくばくしてる……でも……また……キスしたい……ボク……君の彼女で……いいよね……?」
華ちゃんは照れくさそうに笑いながら、俺の手をぎゅっと握りしめた。観覧車がゆっくりと降りていく間、華ちゃんは俺の肩に頭を預け、ずっと離れようとしなかった。
「……今日……最高の思い出になった……また……一緒に来ようね……?」
遊園地デートは、引っ込み思案な華ちゃんの心を少しずつ開いていく、甘くて優しい一日になった。




