表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

巻き戻る

 この春一匹目の小鬼を見つけた。

 小鬼は醜い躯をまるめ、「タキ。タキ」と己を呼ぶ。

 そうすると。

 ああ。

 おれはタキだったのかと。ぼんやりと思う。

 男の周りには美しい野辺の花々が咲き誇る。

 男は花に囲まれて座っている。ここからは出て行けない。

 両の足首には鎖が巻き付き、男の自由を奪っている。

 男はもうずっとこうして、ここに居る。

 鎖をずらすと、白い骨がある。ああ。肉が腐って落ちたのだな、と思う。

 痛みは感じない。

 煩わしさもない。

 何もない。

 ただ、ここから逃れられないという不自由さは感じている。

 それだけだ。

 何も変わりはしない。


 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 来月締め切りの公募作品の息抜きにと「化野ーあだしの」を書き始めたところ……うっかり本気で書き上げてしまいました。のめり込むくらい楽しかったのですが、なにせ時間がなくて色々ストーリーから抜け落ちている部分もあり、分かりづらかったかもしれません。

 もし今後機会がありましたら、タキエとヨウジの出会いやタキエの壊れていく過程などを書いてみようかと考えております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ