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第九十四話 不穏な空気

更新が遅れてしまいすいません。第九十四話です!

「クソ……なんでだよ……俺が6位だと……ありえない」

 休み明けテストの順位を見ているこの男は、水瀬駿だ。

「トップ5位以内しか取ったこと無かったのに……しかも今回は男子で2位……二条悠太……またこいつか……くそ!」

 その時、丁度後ろに奴が通った。睨んでやった。隣には、可愛い子が二人……陽葵と里桜だっけか、なんであんな冴えないやつの横にいるんだよ……あ〜全部がうざい。




 そんな事も知らず、三人は歩いていた。


「ひまりのテスト点数凄くない?」

「まあ、これくらいはね。」

「おいおい、調子に乗るな。」

「ゆうくんが教えたの?」

「うん。大変だったぞ。」

「でしょうね。」

「りっちゃん、その……ゆうくん、良く頑張ったね、みたいな顔やめてくれない?」

「事実でしょ。ね、ゆうくん。」

 僕は、視線を感じた。あの人だ……

「ゆうくん?聞いてる?」

「あ、うん。」

「聞いてないでしょ。どうしたの?」

「いや……あの人、めっちゃ見てこない?睨んでる?」

「ほんとだ。」

 僕が言うとみんな気づいた。でも、何処かで見たことあるような気が……

「あの人、駿っていう人じゃない?」

 ひまりがそう言った。

「あの人が駿?あんまり良い噂、聞かないよね。イケメンとか騒がれてるけど……」

 りおは、浮かない顔で言った。僕は、その時に思い出した。リレーでしゅん様とか、言われてた人か。でも、そんな人がなぜ睨んできたんだろう……

「怖いね。」

「うん。りっちゃん。怖いよ。」

 二人にも心当たりは、無さそうだ。

「よく分からなかったな。まあ、あまりに気にする必要は、無いか。」

 本当は、気になってるけど二人を安心させるためにそう言っておいた。


 帰るときには、そんな事、すっかり忘れていた。厳密に言えば忘れてないけど気には、していなかった。

「ねえ、今日、遊びに行かない?」

 ひまりが聞いてきた。

「今日?私は、良いけどゆうくんは?」

「行けるよ。けど、どこに行くの?」

「何かね、スッキリしたい気分だからカラオケ!」

「良いね。ゆうくんはどう?」

 りおは、軽々オッケーしたけど、よく考えたら、自分の歌、聞かれるんだよな不安だ。

「大丈夫だよ。私も下手だから。」

 ひまりは、不安そうな僕を見て、助けてくれた。

「なら、行こうかな。」

「じゃあ決まりね。早く行こ!」

 楽しみと不安が大きく入り交じっていた。

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