図書館デート2
(この子ホントに外国人なの?)
そう思いながら、クインティーの方を見て噴き出しそうになった。
今日の彼女は、クリーム色のニット地のワンピース姿。一昨日のタンクトップとくらべてずいぶん露出が少なかった。
オレだって男だから、彼女の様な超絶美少女のセクシーな姿を見るのは嫌いじゃない。
でも、一緒に行動するとなると話は別だ。あまりにセクシーすぎる美女の隣にいるのは気恥ずかしいし、心臓にも悪い。
服装を決めているという水天宮先生=白神先輩が方向転換してくれたんだと、ホッとしていたんだけど……
(なんだよ、コレ? 胸元ユルユルじゃん!)
ニットの胸の部分が垂れさがって、隣に座って斜め上から見ると谷間どころかポッチリまでもが見えそうだった。
(もしかして、ノーブラ!?)
透のようなペッタンならともかく、クインティーのような巨乳がブラしてないなんてあるんだろうか?
思わず目を擦ったが、やっぱりニットの下に下着らしいものは見当たらない。
しかもノーブラであるにもかかわらず、彼女の巨乳は重力に逆らうように反り返っていた。
真白い双丘。
そして、その頂点にはまるで絵の具で描いたようなピンク色が……
(いくら古文ができてもやっぱ白人なんだ。乳輪めちゃピンクじゃん……って、いやいや、何やってんだ、オレ!)
慌てて目をそらした。
「ええと、鎌倉時代の主従関係は御恩と奉公といって、よくテレビとかに出てくる江戸時代の武士とは違うんだ」
「ゴオンとホーコー?」
「主人が家臣の領地を守る代わりに、家臣は主人のために働く。ドライな契約関係で、どっちが上とか下とかっていうのはないんだよ」
「へぇー、そうなんデスか。ありがとうございマス。姫雪クン賢いデスね」
「いやぁ、それほどでも」
「そんな賢い姫雪クンにもう一つ聞きたいことがあるんデスけど」
「な、何?」
「どうして姫雪クンは、こっちを向かないデスか?」
いきなり耳元に唇を寄せ、悪戯っぽい口調でささやいた。
「そ、それはっ、」
ピンク色が見えてるから、なんて言えるわけがない!
「ちょ、ちょっと本を探しに行ってくる!! クインティーさん、オレのバッグ見てて」
明後日の方向を向いたまま、立ち上がって書庫へとダッシュした。




