第131話 神は創造神と邂逅する
お久しぶりです、ゼロです。
岸田首相が内閣改造したお陰で多少やる気出たんで、投稿できましたわ。
内閣改造っていいですよね、わくわく。
この世界でもゼロが首相やってるんで、グランディオ伯爵内閣って言う風になりますね。
かなりイーゼル国王が卿相を兼任しているんですけど、実際に国王が大臣を務める事なんてあるんですかねチラッ
ブルネイ・ダルサラーム国国王兼首相ハサナル・ボルキア。
居ましたわ。
(っ・ω・c)ジーッ
ゼロ「・・・」
聖杯「(・・・)」
ゼロ「・・・」
聖杯「(・・・(汗))」
ゼロ「・・・(神威)」
聖杯「(!?カタカタカタカタカタカタ)」
俺が威圧したら聖杯が震え始めた。
やはり聖杯が創造神で間違いないな。
俺は聖杯に対して念話を使って会話をした。
『久しぶりだな、創造神ザナラス=ユスタル』
『( ゜д゜)ハッ!貴方様はやはり、絶対神様であらせられますか!?』
『ああ、今の俺はゼロ=グランディオと名乗っている。まずは創造神、俺の命令を遂行してくれた事、大儀だったな』
『はっ!有難き幸せ!』
聖杯がぷるぷる震えている。
傍から見たら何コレ状態であろう。
創造神を労った俺は、早速本題に入る事にした。
『で、お前は何で聖杯になってるんだ』
『はっ!実は絶対神様が転生なされた200年程後・・・』
創造神は自らが聖杯になった経緯を話してくれた。
俺が転生して200年後、今の暦で言うところのルーヴァー暦200年、大体アルマが神聖アーク帝国を建国したあたりだろうか、創造神はこの地にて人間族の指導をしていた。
指導と言っても教育の方ではなく、文字通り指し導く事をしていた。
今の人間族は創造神が生み出した者であるが、俺が生み出した原初の5人の能力、そして上級以下の神族の能力がごちゃまぜになってくる時期であった。
その際、能力の暴走が無いか監視していたのが創造神であった。
本来、と言うより、一度滅ぶ前の人間族は同じように上級以下の神族の能力を受け継ぎ、変化させて来た。
その際能力を監視する神は居たのだが、中級神であった。
俺が居れば寿命で死んだ神の変わりに新たな神を生み出せるのだが、俺が転生でこの世から消えた為、新たな神は生まれず、創造神がその役割を担っていたのだ。
そして100年が経ったある日、異変が起こった。
『実は、何者かの襲撃に遭いまして』
『襲撃だと?創造神を襲撃出来る者となると同じ超級神族しか有り得ない話だな』
『はい、そしてこの聖杯に封印されてしまったのです』
俺は聖杯の魔力反応や神力を調べたが何も出なかった。
流石に今から1700年も前となると残っていなかったか。
だが、俺の転生は敵にとって予想外であった事には間違い無い。
創造神を襲撃出来る程の存在だ。
この世に上級以下の神族が残って居れば、間違い無く利用されただろう。
俺が転生した目的の一つとして、新たな神を生み出さないという事がある。
上級以下の神族は不死神を除いて皆寿命がある。
死んだ神はその能力を新たな神に受け継ぐ事によって継承していく。
その能力に記憶でも仕込まれたら、最早敵の特定など不可能であったな。
手駒となる神が消えた事により、敵は単独若しくは同じ超級神族と手を組んだか、どちらにせよ動けばバレやすくなっている筈だ。
全てはあの隕石を堕とした犯人を探る為に、敢えて神の数を減らしたのだ。
まぁこれで人間族と神族の関係が薄くなった上、最高神や創造神が表舞台から姿を消したとなると、人間族一強の世界が出来上がるのも不思議は無いか。
流石に1000年も経てば我々の存在が神話となるのも合点がいく。
まあ何はともあれ、転生した事で俺が動きやすくなった事には間違いない。
これで上級神族が生き残っていたり、能力が単調だったらどうしようかと思ったな。
『創造神、俺が転生した事で事態は動くだろう。封印を解くから、何か不審な点が無いか探れ』
俺は創造神の聖杯に『呪詛解放』を掛ける。
聖杯が青白く光ると、創造神の姿が顕現し、1700年ぶりに復活した。
創造神は俺の前で跪くと、「封印を解いて頂き、誠に有り難うございます。絶対神様の命、確とお受け致しました」と、頭を低れた。
俺は創造神に、普段は以前のように聖杯の姿で居るように伝えると、大聖堂を後にした。
帰り際、司祭の女性に声を掛け、教会の外に出ると、俺は宿へと戻っていった。
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翌日、神聖アーク帝国と同様に、ザンザルヴェート王国との友好条約を締結し、無事国交が樹立された。
元々旧ザン王国と旧ザルヴェート王国は友好的であり、条約締結も非常にスムーズに行われた。
その後、昼餐会を経てザンザルヴェート王国での全日程が終了した。
「お疲れイーゼル、これであと1カ国だな」
「そうだね、漸くここまで辿り着いたよ。長かったぁ」
グランツ王国は建国以来鎖国状態で、前国王が生きていたらずっとこの状態が続いていただろう。
100年は自国だけで何とかなったが、将来的にずっと鎖国というのは問題がある。
発展にも限界があるからな。
イーゼルにとって国交が結べたのは悲願だったんだろうな。
「あと1カ国というと、次はエグゼディア神皇国だね。最後のこの国が厄介なんだよね」
「ほう?厄介というと?国交樹立が難しいとかか?」
「別に排他的って訳じゃないんだけど、創神教への信仰が強くてね・・・」
エグゼディア神皇国での創神教の信仰対象は確か魔法神、魔法神グリーツィア=エグゼドだったな。
創造神のように封印とかされてなければ良いんだが。
「まぁ、そこはどうにかなるだろ。さて、と。そろそろ帰るか」
「うん、そうだね。ルナ達がまた大量にお土産買ってこなきゃ良いけど」
「まぁ、無理だろうな」
「だよねぇ」
案の定、ルナとカーシャは大量のお土産を携えて待っていた。
俺は仕方なく異空間収納にお土産を仕舞った。
今回は面倒だが、転移使えないからな。
俺達は馬車に乗ると、グランツ王国への帰途に着くのだった。
ザンザルヴェート王国編は以上ですね。
次回からは閑話を挟んでエグゼディア神皇国編です。
これが終われば第4章も完結!
いや長いですわ、終わるんかコレ。
一応第5章までで一区切りなんで完結するまで頑張りますか。
そう言えば小説家になろうっていいねとか星とかあるんですね、割と最近知りました。
いいねとか★★★★★とかくれたら主に私のモチベが上がって、投稿頻度が早くなるかも。
読者のみんな、是非よろしくね!