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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第4章 国境開放と神々の邂逅編
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第130話 神は再会する

ようやっと第4章の半分は終わったかな、多分。

今年中には終わりたい所存。

頑張れ私。

ザンザルヴェート王国、グランツ王国の東南部に位置し、大陸一の面積を誇る絶対王政国家である。


嘗て、グランツ王国東部にはザン王国、南部にはザルヴェート王国があったのだが、創神教では同じ創造神を信仰している事から国家の統合が進み、最終的にザン王国の王女とザルヴェート王国の王子が結婚した事により、つい数年前に対等合併、ザンザルヴェート王国、正式名称ザン=ザルヴェート連合王国が誕生した。


新たな首都は旧ザン王国に建設され、創造神ザナラス=ユスタルの名を取り、ユスタリオンとされた。


ユスタリオンはザンザルヴェート王国と同じく、つい最近出来た新しい都市なのだが、その建築は嘗ての神代を彷彿とさせるような荘厳な造りとなっており、その美しさから忘れられた神代の都という愛称で親しまれている。


だが飽くまで神代風建築であるのだが、昔の建築技術と最先端の建築技術が組み合わさった都市である事から、多くの建築家が留学に来る程である。


そして俺達はエヴォース伯領から建築の都ユスタリオンまで、特に何も起こる事はなく、昼過ぎには到着したのであった。




「とうちゃ〜っく!いや〜凄い景色だね!」


「相変わらずルナは燥ぎですわ。今回は冒険者ではなく、国王陛下の護衛という立場をお忘れなく」




ルナがぶーぶー文句を言っているこの状況も何度目か、流石に慣れた。


まぁ確かにルナの言う通り、凄い景色ではある。


新都市という事で、区画は碁盤の目のようになっており、左右対称のシンメトリー都市、中央に聳える王城がまるで周囲の建物と一体となっているような、首都そのものが王城であるかのような光景だった。


実際神代での都市はこんな感じであった。


流石に現代建築との融合もあってか、俺から見たら神代感は薄れるが、それでも懐かしさを感じる程には精巧な造りであった。


俺が懐かしさに耽っていると、イーゼルが口を開いた。




「ザンザルヴェート王国との会談は明日だから、今日はもう自由行動で良いからね。宿は既に用意されているから、日が暮れたら戻って来てね」




イーゼルがルナとカーシャに宿の場所を教えると、二人はライムを引き連れて早速観光に向かった。


何だかんだ言ってカーシャも楽しんでいるようで何よりだ。


ライムは・・・うん、頑張って。


何か悲鳴が聞こえるけど気の所為だろう。




「さてと、俺は俺の用事を済ませるかな」


「分かった。じゃあ僕は明日の準備があるから、先に宿に行くね」


「では我もイーゼルと共に宿へ向かおう。我は寝る」


「了解っと、じゃあイーゼル、ヴェレアスを頼んだ」




俺は既に小さな竜状態になっているヴェレアスをイーゼルに託すと、俺の目的を遂行する為、この首都ユスタリオンにある創神教の教会へと歩を進めた。


目的は勿論、創造神ザナラス=ユスタルである。


気配は感じるので恐らく教会の中にいるであろう。




「それにしても、アルマは国家元首をやっていたが、ザナラスは何をしていたのやら。教会で祀り上げられていたら笑うな」




そう思いながら教会の前に着くと、丁度教会の中から見知った二人が出てきていた。




「ライトにブラント、久しぶりだな」


「え?ゼロ!久しぶりだね」


「ゼロくん!久しぶり!」




ライト=ヴォルレアンとブラント=ヘスだった。


二人はザンザルヴェート王国の建築の都、ユスタリオンに留学に来ていたのだ。




「二人の留学先はここだったのか」


「そうだよ。僕は元々設計士の家だからね。ここには一度来て学んでみたいと思っていたんだ」


「成程な。ブラントもそうなのか?」


「うん!僕は建築物の保存、修理、改修を学んでいるよ。ここの建物、最新技術で数100年は持つんだ。修繕(リペア)の能力向上に役立つかと思ったんだ。そう言えば、ゼロくんはどうしてここに?」




俺は二人にここに来るまでの事を話せる範囲で話した。


即ち、イーゼル達と一緒に来た事とか、国交樹立の為とかそう言う事だな。


流石に俺の目的は伏せている。


ライトは「そっか、皆元気そうで良かったよ。ルナは相変わらずで笑った」とくすくす笑う。


ブラントも笑いながら、「ゼロくんも大変だね」と同情していた。




「さて、俺はそろそろ行くとするか。二人共、また何処かで」


「「うん、またね~」」




二人の去り際に俺は二人の魔力反応を確認する。


以前俺が渡したお守りはちゃんと持っているようだ。


何か嫌な予感がするから持たせておいたのだが、杞憂に終わってくれると有難いがな。


俺はそう思いながら二人を見送ると、教会の中へと入っていった。


観光客を装ったので、司祭の女性に教会内を案内されながら、目的である大聖堂の中へと歩を進めた。


俺は司祭の女性に一人で祈りたいと言うと、司祭の女性は笑顔で「畏まりました。心行くまでお祈りください。お帰りの際はお声を掛けてくださいね」と言うと、大聖堂を後にした。


丁度誰も居なくて助かった。


さて、大聖堂を見て回ろう。


神聖アーク帝国もそうだったが、ここも中々神々しい造りになっている。


そう思うとグランツ王国の教会のショボさが如実に現れる。


まぁ別に俺がそこに居る訳でもないから当然か。


いやぁそれにしても・・・何だアレ、聖杯か?


虹色に光輝いているが、何か凄い場違い感がある。


だが、恐らくアレが教会が祀っているものだな。


物凄く主張が激しい。


周りの装飾がどうでも良く感じる程だな。


これ程の聖杯なら祀る価値が・・・うん?ちょっと待て。


祀ってるって事はアレ、創造神じゃん。


草。

久しぶりにライトとブラントが登場です。

後一回ほど出ます。

いや、後一回しか出ないのか、と。

つーか久しぶりすぎて口調とか設定とか忘れていたわ。

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