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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第4章 国境開放と神々の邂逅編
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第127話 神達は次の国へ向かう

今回は珍しく早い投稿です。

この話で一劃りさせようとしたけど、上手く行かないからやめた。

俺達が魔物暴走(スタンピード)を制圧した後、後処理を駐屯騎士団に任せ、俺達は転移(テレポート)でグランツ王国王都グランセルへと戻って来た。


ライムは国賓と言う扱いで丁重に(もてな)された。


尚、俺はその場に居なかった為、詳しい事は知らない。


明日にでも次の国へと出発する為、各々準備やら帰省やらで別行動をしている。


その間ライムの相手はイーゼルが務める事になった。




≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡




グランツ王国王城グランセル=グランドに用意された俺の部屋にて、俺は珍しく国家公安卿としての仕事をしていた。



「・・・以上が事の要件です」



彼は国家公安省警察庁長官、ジェイ=エズモンド。


俺は彼からある資料を受け取った。



「はぁ、盗賊ねぇ。しかも国家安全保障に関わると」



その盗賊は武器密輸や麻薬取引だけでなく情報売買も行っているらしい。


つまり野放しにしておくと、いつしか国家機密を抜かれる事になる。



「如何致しましょう?」


「あぁ、場所がザンザルヴェート王国との国境付近て事で、明日丁度向かうから、こっちで対処しておこう」


「了解しました。後始末は我々にお任せを」



さて、面倒臭いがザンザルヴェート王国への道中は冒険者ではなく、最初から使節として向かうとするか。国に叛く害獣を誘き出すには丁度良い。


俺はイーゼルに念話(テレパシー)で了承を得ると、ジェイは一礼して部屋を後にした。




≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡




【極秘】



グランツ王国及びザンザルヴェート王国国境での盗賊に関する報告



グランツ王国とザンザルヴェート王国との国境付近を拠点とする盗賊(以下甲)は、武器密輸や麻薬取引、情報売買を行っている組織である。


警察庁国家中枢警備局は甲をテロ組織と認定、監視対象とする。


武器密輸に関して、甲はザンザルヴェート王国で廃棄された武器を回収・改造し、グランツ王国内で密売。


麻薬取引に関して、甲はグランツ王国指定麻薬を栽培・密売し、また麻薬を自ら服用。


情報売買に関して、未だ不明、調査を続行する。


またこれらに関する資金を街道を通る貴族・商人から強奪、駐屯兵が対処にあたるも失敗。


背後に強大な力が働いている可能性有り。


駐屯兵は警察庁に対応を要求。


後日、本事案を国家安全保障に関する事案として認定、国家公安卿に進言。


国家公安卿自ら、甲への対処を実施予定。



国家公安省警察庁長官

ジェイ=エズモンド


警察庁国家中枢警備局

アイリス=グランツ




≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡




一方カーシャは同時刻、実家であるベルナリン伯爵邸へと帰って来ていた。


玄関のドアを開けると、普通は侍女やら執事やらが出迎えるのだが、今日は違う。


カーシャの父、グスタフ=ベルナリン伯爵直々のお出迎えだ。



「只今帰りました、お父様」


「よく帰って来た、カーシャ。冒険者としての旅はどうだったかね?」


「はい!それは勿論ゼロ様とお供出来た事が何よりの幸せです!」



カーシャがゼロについて長々と語り出したので、グスタフは「分かった!カーシャが愛する男の事は分かったから!」と、焦って会話を止めた。



「その事もそうであるが、"アレ"についてはどうかね?」



グスタフが"アレ"について尋ねると、カーシャは一変険しい表情をして、粛々と応える。



「はい、問題ありませんわ」


「そうか、ならば良い。ベルナリン家の役目、忘れるでないぞ」


「勿論ですわ」



カーシャがゼロを愛するという気持ちは本物だ。


しかし、カーシャは最初からゼロという存在に近付くつもりではあったのだ。


それがベルナリン家の役目であり、使命でもあったのだが、これはまた別の話。




≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡




「と言う訳で今回は(れっき)とした使節として向かう。その事に異論は無いかな?」



イーゼルは皆に向かってそう尋ねる。


イーゼルは俺からの情報を受け取り、次に向かう国、ザンザルヴェート王国への道中では王族専用の馬車を用意した。


はっきり言って滅茶苦茶目立つ。


装飾には数多の宝石が(ちりば)められ、金やプラチナ等の希少な金属もふんだんに使用されていた。


一発で高貴なる者が乗っていると盗賊に認識させる為だ。



「盗賊、それは厄介ですわね」


「でもゼロくんが居るから大丈夫だよ!」


「御者は我に任せるのだ」


「皆問題ないみたいだな。ライムは大丈夫か?」


「問題ありません。(そもそも)十帝が2人居る時点が勝確です」



十帝2人は過剰戦力では?と思ったイーゼルだったが、戦力は多いに越した事は無いので、特に何も反論せずに馬車の扉を開けた。



「よし、それじゃあ行こうか!」



俺達が馬車に乗り込むと、早速ザンザルヴェート王国へと馬車を走らせた。


今回は冒険者パーティー・恒久の王権(レガリア)ではなく、グランツ王国外交使節団として。

盗賊の背後にいる強大な力とは?

ベルナリン家の目的・使命とは?

そして、極秘の報告にあるもう一つの名前の正体は?

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