表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第4章 国境開放と神々の邂逅編
124/145

第119話 神の気配を感じる

神魔変転のサブタイトルを少し変えました。

翌日、俺の腕から離れない2人に対して強制的に起こした。


2人はまだ寝たいとか、俺にくっつきたいとか言っていたが、予定もあるのでそうはいかず、2人は結局渋々起きる事になった。


宿をチェックアウトし外に出ると、既にイーゼルとヴェレアスが待機していた。



「遅かったね。まぁ原因はなんとなく分かるけど。それにしてもどうだった?よく眠れた?」


「両腕を捕まれて朝まで動けなかったわ」


「あー、うん。思っていた通りで寧ろ安心したよ」



イーゼルは半ば諦めたように溜息を吐くと、「そうだ」と言って袋から何かを取り出した。



「朝飯は買っておいたよ。ゼロ達、というよりそこの2人が遅かったから、少し時間が押していてね。朝食は馬車の中で食べよう」



イーゼルがそう言うと、ルナは露骨に嫌な顔をしたが、イーゼルが「ルナの為に大量に買っておいた」と言うと、一転して目を輝かせ、「ごはん♪ごはん♪」と(はしゃ)いでいた。


こうして俺達は馬車に乗り、次の街へと向かう事になった。


その中でルナが大量の食べ物を口に頬張っていたので、リスかそれともハムスターかと思いながら、皆で朝食を摂っていた。


道中では特に何も無く、1時間程度で次の街、フェイスブルクへと到着した。


フェイスブルクは信仰都市とも言われ、教会が都市を運営している。


総本山は首都にあるが、フェイスブルクも可成りの規模を誇っており、教会の第2拠点とも言われている。


俺達はいつも通り入口での検問を終えると、フェイスブルクの中へと入っていった。



「にしても信仰都市ねぇ。確かに至る所に教会関連の物があるみたいだな。王国(ウチ)は絶対神信仰みたいだが、この国はどの神を信仰しているんだ?」


「確か・・・最高神だったかな?序でに言うと、次に行く予定のザンザルヴェート王国が創造神、その次のエグゼディア神皇国が魔法神だった筈だよ」


「へぇ~、同じ創神教なのに国によってここまで違うんだね」


「そうですわね。ですが、私達の信仰する絶対神様が一番ですわ!ヴェレアスもそう思いますわよね!」


「うむ、我も絶対神様をお慕いしている。当然であろう」



こっち見んなヴェレアス。


にしてもイーゼルの言う通り見事にバラけてんな。


この国では最高神信仰か。


まぁ位置的に最高神が住んでいた場所がこの辺だったからな。


俺が転生する前に全権を最高神に委譲したんだったよな。





~絶対神side~


「と、言う訳で今から全権を委譲する。後宜しく~」


「え?え?絶対神様?どうして転生など・・・私には荷が重いです。それに絶対神様に会えなくなるなんて・・・」



泣きそうな表情で、最高神は俺の手を掴む。


だが、俺の転生は既に決定事項である。 


今更覆す事は出来ない。


一から転生する理由を話したが、それでも納得する様子は無かった。



「・・・理由は分かりました。ですが!絶対神様が転生なさらずとも!」


「一応言っておこう。俺が転生する意義は''この身体''の消滅だ。普通の災害で神が死ぬか?それも五側神だぞ?他の神が態と災害を起こしたと考えるべきだ」


「つまり、その神が魔族と結託したと言う事ですか?」


「ああ、人間が滅んで喜ぶのは魔族ぐらいだからな。魔族が増えると我々にも、当然人間族にも悪影響を及ぼす。流石にそんな地獄を人間族に見せる訳にはいかないだろう。だが、今回の混乱と混沌で、誰がそれを行ったかは最早特定不可能だ。だから俺は楔を打った。滅んだ人間族を再び創造し、その人間に五側神の能力を授けた。神の能力を人間に与える事は禁忌だ。それは神族にとって一般常識なのだが、俺は絶対神だ。俺が禁忌を侵そうが、俺がそれを為した時点でそれは禁忌では無くなるのだ。だが、俺が禁忌を侵して消滅したという体をとる事によって、犯人の尻尾を掴もうという算段だ。まぁ、つまり要約すると、俺の身体を犠牲にして犯人を炙り出すって事だ。と、時間が無いな、最後に絶対神として命令を下す。良いな?」



最高神は大粒の涙を流しながら、「はい」と返事をする。


俺は最高神に最後の命令を伝えると、転生の準備を始めるのだった。





~ゼロside~


最高神は俺の最後の命令を完遂させた。


最後の命令とは、残された上級以下の神族と人間族との間で交配させる事だった。


流石に人間族に授けた5つの能力だけでは、俺が転生した時に不都合になるからな。


思惑通り、今の世界には様々な能力が溢れている。


そのお蔭で今の俺はカモフラージュされている。


最高神に会ったら感謝しないとな。


ま、今でもここにいるかどうかは知らんが。



「所でゼロくん、ここでは何処か寄る所があるの?」


「無い、通り過ぎるだけだ」


「(´・ω・`)」



ルナは何か食べる物に期待していたのか、通り過ぎると聞いてしょんぼりしていた。


さっきあれだけ食べたのにまだ食べるのかと、皆苦笑するのだった。

神代の災害の真相とは?

絶対神sideは第0話の前の話です。

第0話では重要な部分を抜いていたので、あの話だけでは分からないようにはなっています。

まぁあくまで主人公視点なので、あの時絶対神が思っていた事を書いたと言う事で。

関係ないけどゼロsideってジェノサイドに聞こえるよね、俺だけ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ