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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第4章 国境開放と神々の邂逅編
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第115話 神のパーティーは始動する

ついに恒久の王権(レガリア)始動です。

翌日に俺、ヴェレアス、イーゼル、ルナ、カーシャの5人は冒険者ギルドへと集まった。


これから冒険者パーティー、恒久の王権(レガリア)にイーゼル、ルナ、カーシャを加入させる作業があるのだ。


と言っても予め伝えておいたので加入手続きは直ぐに終わり、愈々隣国の神聖アーク帝国へと向かう事になった。



「皆、準備は出来たか?ちゃんと持つ物は持ったか?」


「僕は大丈夫だよ」


「問題ナシ!」


「大丈夫ですわ」


「我も問題は無い」



俺の呼び掛けに4人は元気良く答える。



「それじゃ、恒久の王権(レガリア)、始動だな」


「おー!ヽ(^○^)ノ」



うん、ルナだけテンションが異様に高いな。


まぁ今に始まった事じゃないが。



「神聖アーク帝国までは僕が用意した馬車で行くよ。道中は冒険者として移動するからちゃんと地味なのにしておいたよ」



イーゼルは自身が用意した馬車を見てそう言う。


確かにごくごく普通の馬車だ。


まさかこの中に一国の王が乗っているとは誰も思わないだろう。


一々目立つのは避けたいからな。


俺達は馬車に乗り、神聖アーク帝国へ向けて進み始めた。


因みに御者はヴェレアスだ。


あいつ以外にも器用なんだよな。


まさか馬を引けるとは思わなかったぞ。



「ところで神聖アーク帝国までどのくらいで着くの?」



ルナはふと尋ねる。


馬車移動は初めてらしく、距離感が分からないようだ。



「2日だな。途中の街にも幾つか寄るつもりだから、そんくらいだ」


「そうなんだ、意外と早く着きそうだね」


「あら?途中に街なんて1ヶ所ぐらいしか心当たり無いのですけど」



カーシャの疑問は尤もだ。


確かにこの街道において、''国内''の街は1ヶ所だけだ。



「国境を越えた先に2ヶ所あるんだよ。つか国境から首都までが遠い。この国は狭過ぎるわ」


「悪かったね、狭くて」



イーゼルが不満を洩らすのを余所に、俺は話を続けた。



「だから最初の街はもうあと1時間ぐらいで着く予定だ。街の名前は確か・・・」


「要塞の街、ノーザングランデだよ」


「そう、それだ。そこに着いたら昼食でも取ろうか」


「やった♪やった♪ご飯♪ご飯♪」


「ルナ、毎回そのテンションで疲れないのかしら?」



結局、ノーザングランデに着くまで、ルナのテンションは高いままだった。


そんなに飯が良いのか。


俺にとって食事は嗜む程度だからな。


毎回飯でテンションの上がるルナの気持ちは分からん。


と言うか多分皆そう思っているだろうな、うん。






~要塞の街・ノーザングランデ~



ノーザングランデはグランツ王国北部、神聖アーク帝国との国境沿いにある街だ。


最近は特に神聖アーク帝国との緊張状態は高まっており、この街は防衛の為の要塞としての役割も持っていた。


現在は緊張緩和(デタント)した事によって街の活気は以前よりも増している。


更にはイーゼルによって商人の国境通過が認められた事により、この街は貿易の街としての機能を持ち始めた。


商人にとって国交断絶は特に問題は無い、と言うより、商人と冒険者は国がどのような状態にあっても関係無いのだ。


グランツ王国は鎖国状態にあったものの商人と冒険者のみは国境を越える事が出来ていたのだが、戦争が近くなった事により、商人の越境が禁止されていた。


そのまま戦争が起これば、冒険者の越境も禁止になる所だったが。


まぁ要するに商人の往来が戻った事により街の潤いが戻ったと言う事だ。



「へぇ、ここがノーザングランデか。見た目はまんま要塞だな」



俺達はノーザングランデの街の門の前へと到着した。


当然門では衛兵に身分確認にして貰わなければ入る事は出来ない。



「身分証明をお願いします」


「これで良いか?」



俺は白金(プラチナ)ランクに見える冒険者カードを提示した。


この冒険者カードにはパーティー名も記載されており、パーティーは一括で証明する事が出来る。


衛兵が少し驚いた様子で確認し終わると、俺に冒険者カードを返却した。



「はい、確認しました。ようこそノーザングランデへ!」



俺達は門を潜り、ノーザングランデへと入った。


にしてもこれ本当にパーティーは一括証明出来るんだな。


イーゼルの冒険者カードを見せる必要が無くて助かったわ。


多分見せたらちょっとした騒ぎになりそうだな。


こんな所に国王が来たと知ったら面倒な事になるのは自明之理だ。


まぁ俺が白金(プラチナ)ランク(に見える)冒険者と知って、衛兵はちょっと吃驚してたけどな。


許容範囲だ。



「よし、無事入る事が出来たし、ご飯食べよう!」



ルナがウズウズし始めたので、俺達はこの街の食堂へと向かっていった。

ゼロが言ったあのセリフはフラグになるのだった。

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