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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第3章 五崩神と十帝編
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第112話 神は惑星を破壊する

疑似仮想世界(コピーベースワールド)は世界に対して使えるチートコードみたいなものです。

疑似仮想世界(コピーベースワールド)、その名の通り、世界をベースにコピーした空間の事だ。


設定次第で歴史のifを作り出す事が出来たり、ただのコピーなので破壊し放題やり放題。


ここなら幾ら力を出そうが問題ないという訳だ。



「成程、ココナラ幾ラ暴レテモ大丈夫トイウ訳デスカ。流石ハ絶対神様デス」


「そ、だから俺も惜しみなく力を解放するから」



俺は神の力を全て解放する。


額に絶対神族の紋章が現れ、両目の瞳が赤く染まる。


そして背中からは6枚の翼が広がり、俺は空中に浮かぶ。


その姿は神々しく、絶対神の権威を象徴するかの如く、太陽を背に光り輝いていた。



「ア、アア、絶対神様。 マタコノ姿ヲ拝謁デキルナンテ・・・」



不死神は涙を流し、俺の姿を見つめている。


不死神にとって2000年ぶりの俺の本来の姿だ。


感動するのも無理はない。



「見蕩れている場合じゃないぞ。消滅しないように精々足掻け!」


「・・・エ?消滅、エ?」



俺は絶対(アブソリュート)の能力を使い、地面に向かって魔法を発動させる。


その魔法陣の範囲は王都を丸々飲み込む程の大きさがあり、尚且つ複雑で人間には扱う事の出来ない魔力量が注ぎ込まれている。


魔法陣の完成後、俺は更に神力を流し込む。


すると魔法陣は黄金に輝き、更に神々しさを増す。


不死神はその光景をうっかり魅入ってしまったが、直ぐに防衛態勢を取った。



「絶対神第1奥義『天地開闢(ミスクリエイション)』」



魔法の発動と共に世界が白く輝く。


その輝きは段々と広がり、惑星を包み込む。


数秒間その輝きが続き、気が付くと俺がいた惑星そのものが消滅しており、宇宙空間に放り出されていた。



『ゼ、絶対神様。世界ノ始マリドコロカ終ワッテマスヨ』



不死神は宇宙空間に漂いながら、念話で俺にそう告げる。


宇宙空間に空気は無いので声は届かないので念話しか使えないのだ。


にしても不死神はあの衝撃の中で消滅せず生き残ったようだ。


まぁ不死なので死なない訳だが、俺は不死神を殺せる。


今回の魔法は不死神を殺すに匹敵する程だった。


本来、天地開闢(ミスクリエイション)はその名の通り、世界の始まり、即ち世界の創造たる魔法だ。


だが、俺の能力が合わさる事によって創造を通り越して破壊してしまったようだ。



「『あー、やっぱり俺の能力を組み合わせると威力が上がり過ぎるな。不死神の言う通り、開闢通り超して終焉だな、ハッ』」


「『笑イ事ジャナイノデスガ。反応ガ遅レテイタラ私ハ惑星諸共滅ンデイマシタヨ』」


「『生きてたからいいじゃん』」


「『ソレハ結果論デスヨ!』」


「『まぁいい、元の世界に帰るぞ』」



俺は疑似仮想世界(コピーベースワールド)を消去すると、俺と不死神は元居た不死の遺跡最下層へと戻ってきた。



「絶対神様、死ヌカト思イマシタヨ。私、不死ナノニ」


「ああ、まさか惑星ごと吹き飛ぶとはな。だからこの能力は迂闊に使えないんだよな。強すぎる。まぁ能力の確認が出来たのは良い収穫だったな。不死神、また暇になったら来る」


「ア、ハイ。待ッテイマス、絶対神様」



この時、不死神は思うのだろう。


俺1人で十分だったのではないかと。


不死神自ら行く必要は無かったのではないかと。


ま、実際いらなかったんだけどな。


だが、たまには俺の姿を見せないと、一応2000年ぶりの本来の絶対神だからな。


それにしても、転生してから能力使わなくて本当に良かった。


これ、俺が本気で能力を使って、更に絶対神最終奥義でも使ったら宇宙どころかその先の''無''まで滅ぶんじゃないか?


まぁ、そんな事より・・・



「能力の反動か?心臓が潰れては再生してをもう5回繰り返してるぞ」



俺は不死であり、尚且つ傷は直ぐに回復するので別に心臓が潰れたぐらいどうって事無いのだが、何回も繰り返されると流石に鬱陶しいな。


更に詳しく調べると、脳や他の臓器も破裂しては再生を繰り返している。


もう体の中がぐちゃぐちゃだな。


まぁこの体は一応人間の体だからな。


流石に神の能力に耐える訳無いか。


ある程度力を行使しても大丈夫なようにした筈なんだがな。



「・・・ガハッ」



吐血した。


そりゃあ幾度も臓器が破裂すりゃあ多少の血は漏れるだろう。


流石にマズいな、少し安静にしておくか。


俺は不死の遺跡から出ると、学園寮に戻り、暫く眠りにつくのだった。

あ、ちゃんと吐いた血は浄化で片付けてます。

誰かにこの血を取り込まれたら大変なので。

次回の閑話を以て第3章を完結させます。

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