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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第3章 五崩神と十帝編
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第110話 神はCOする

前回能力の検証するとか言っていたけど、ゼロが十帝である事を伝えるのを忘れていたのでその話です。

因みにゼロも忘れてます。

「あ、そういや言い忘れてたけど、俺十帝になったから」


「「へ?」」



俺の唐突なカミングアウトにルナとカーシャはキョトンとしている。



「まぁ、だろうね。知ってた」



イーゼルは俺が十帝である事を知っていたのか?


驚く素振りもせずさも当然かのような反応を見せる。



「なんだイーゼル、知ってたのか?」


「いや、知らない。十帝が発足したとは聞いていたけど。まぁ寧ろゼロが選ばれない方が可笑しいでしょ」



あっ、知らんかったのね。


一国の王にも十帝が誰なのかは知らされていないようだな。



「え?え?え?ゼロくんが十帝?ホント?ホント?」


「ゼ、ゼロ様、あの十帝ですか?あの十帝ですか!?」



ルナとカーシャは興奮して、俺に顔を近付けながら聞いてくる。


つか、一体どんな風に聞かされていたんだよ、十帝の事。


単に冒険者上位10名の事だろ?


俺が十帝であると肯定すると、ルナとカーシャは更に興奮して騒ぎ始めた。



「ねぇねぇ!カーシャ!ゼロくん、十帝だよ!十帝!凄いよ!」


「お、落ち着きましょう、ルナ・・・ゼ、ゼロ様、ゼロ様が十帝ですわ!もうこんなの落ち着いてられませんわ!」



俺が十帝である事を知ったルナとカーシャはいつになくはしゃいでいた。

どういう訳かイーゼルに尋ねてみた。



「あー、うん。この2人が異常なだけだから。十帝の話は多分ゼロが聞いていた話と同じだろうし。まぁこの2人はゼロに対して(神である事を知らないのに)敬虔だからねぇ。ま、異常だから」


「「誰が異常よ(ですって)!?」」



イーゼルは不覚にもルナとカーシャに叩かれる事になった。


異常だからとか2回も言うから。



「あ、それと名前が長くなった」



俺は自分の冒険者カードを皆に見せる。


十帝は全員が金剛(ダイアモンド)ランクである。


逆に言えば金剛(ダイアモンド)ランクは10人だけという事である。


十帝の活動を公はする者や秘匿する者もいるので、冒険者カードは白金(プラチナ)ランクと似たような、というよりパット見で判別つかないようになっている。


だが、俺が冒険者カードに魔力を流すと、カードはダイアモンドのような輝きを放ち、そして俺の名前、ゼロ=グランディオという文字が変化し、ゼロ=グランディオ=アブソリューティアとなる。



「ゼロ=グランディオ=アブソリューティア、か。もしかして十帝は皆、能力由来の名前が後ろにつくのかな?」


「恐らくはそうだろうな。どうだ?少しは良い情報となったか?」


「いや、どうせゼロは十帝の中で一番強いでしょ?なら他の人はどうでもいいや」


「あ、そう。まぁ確かに俺は冠位序列第一位だが」



イーゼルも結局俺の事しか眼中にないという事だな。


まぁ正しい判断だ。


だが甘さが出ているのも否めない。


例えば十帝が全員集結した時、国家に何を齎すのか。


間違いなく良い意味でも悪い意味でも脅威となるだろう。


そも十帝全員が協力出来るのかと言われれば疑問になるかな?


知らんけど。


つか、ルナとカーシャは驚き過ぎて固まっているんだが。


逆にイーゼルとヴェレアスは当然だという反応を見せているが、それはそれでどうかと思うぞ。



「という訳で俺が''十帝冠位序列第一位〈絶対(ぜったい)〉ゼロ=グランディオ=アブソリューティア''だ。一応秘匿するつもりだから、その体で宜しく」



イーゼルとヴェレアスは頷き了承する。


・・・あれ?


ルナとカーシャの反応が無いんだが。



「・・・おーい、ルナ、カーシャ?」


「・・・は!?うんうんワカッタ!」


「・・・え?あ!?ハイ、ワカリマシタ、ゼロ様」



どうやら驚き過ぎて放心していたようだ。


2人は分かったと言っているが本当に分かっているのかは微妙だな。


取り敢えず2人が目をキラキラさせながら見つめてくるので2人の頭を撫でておいた。


俺は2人を撫でながら、イーゼルに確認を取った。



「取り敢えず報告はこんなもんかな。何かあるか?イーゼル」


「うーん、そうだね。じゃあ1つだけ。ゼロが十帝である事を隠すように、恒久の王権(レガリア)内では僕とゼロの役職は伏せておきたいかな。冒険者は冒険者らしく自由に活動したいからね」


「国王のお前がそれを言うか。まぁこれに関しては俺も同意だな。じゃなきゃ移動も出来ん」


「4月には隣国訪問もあるからね。じゃあそういう事で。あ、あと・・・ルナとカーシャ蕩けてるよ、大丈夫?」


「え゛?」



ふと2人の顔を見ると、撫でられているだけなのに蕩けた表情をしており、顔も紅潮している。


この2人に迂闊に撫でる行為は駄目だな。


自重するか。


しかし、2人がナデナデを要求するようになったのは言うまでもない。

ルナとカーシャのゼロへの好意を敬虔という言葉で表現するイーゼル。

間違ってはない。

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