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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第3章 五崩神と十帝編
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第109話 神は報告する

久しぶりにルナ、カーシャ、ヴェレアスが登場します。

現在、王城のイーゼルの部屋に俺、イーゼル、ヴェレアス、ルナ、カーシャが集まっている。


何故ここに集まっているのかと言うと、パーティーについての報告と十帝に関する報告をする為である。


いや、学校行ってるんだからそこでやれよ、と思うかも知れないが、今は絶賛冬休み中なので、学校はやっていないのだ。



「なんか、緊張するね」


「そうですわね、何故でしょう?」



ルナとカーシャは初めてイーゼルの部屋に入ったので緊張しているようだ。


それもその筈、イーゼルの部屋とは国王の執務室である。


普通そんな所に一般人はおろか、貴族でさえも立ち入る事は滅多にない。



「そりゃあ、国王(イーゼル)の部屋だからな」


「ちょっと、その言い方だと語弊が生まれそうなんだけど?」



イーゼルの冷静なツッコミをスルーし、俺は話を始めた。



「取り敢えず、話を始めよう。先ずは、パーティーについて。イーゼル、ルナ、カーシャは4月に冒険者となり、俺が作ったパーティーに加入する。今後、このパーティーで冒険者活動をするって感じだ」


「あ、前以て作ってくれたんだ」


「ああ、そうしないと、色々と面倒な事になる。国王陛下がパーティーを作った、と騒ぎになるだろう。だから予め作っておいたパーティーに加入する事にすれば、そこまで騒ぎにはならんだろ(希望的観測)」



あくまで予想である。


実際はどうなるか分からんが、エルカには口止めしておいたし、そう大した事にはならないと信じたい。



「ゼロくん、ゼロくん。そのパーティーの名前は決まってるの?」


「ああ、イーゼルが考えろって言ってきたから、ちゃんと考えてやったぞ」


「何か僕が強制したみたいに言わないでよ」



実際には出来れば考えておいて、と言われただけである。


呆れているイーゼルを余所に、俺はパーティー名を発表した。



「俺らのパーティー、それは''恒久の王権(レガリア)''だ」



恒久の王権(レガリア)、国王が所属するパーティーに相応しい名前となっている。



「へぇ、思ったよりいいじゃん!」


「うん、格好いい!」


「ゼロ様のパーティーに相応しいネーミングですわ!」



カーシャはちょっと違うが。


何はともあれ、割と好評そうで良かった。



「この''恒久の王権(レガリア)''は俺をパーティーリーダーとして、イーゼル、ヴェレアス、ルナ、カーシャの5人パーティーとなる」


「ねぇ、ゼロくん。ずっと思ってたんだけどさ。ゼロくんの隣にいる人って、誰?」



ルナはヴェレアスを指差してそう尋ねる。


カーシャもそれに頷く。


そう言えばルナとカーシャはヴェレアスとは初対面だったな。



「ああ、こいつはヴェレアス。風龍で、俺の従魔?みたいな奴だ」


「ん?ああ、我はヴェレアスだ宜しく」



ヴェレアスは目をパチリと開けて、ルナとカーシャに挨拶する。


こいつ、立ったまま寝てやがったな。



「えぇぇ!?龍!?この人が!?」


「うむ、我はゼロ様の眷・・・ゴホン、従魔である。普段はこうして人の姿になっておる」


「そ、そうなのですか。・・・流石ゼロ様!龍までも従えてしまうとは!」



ルナとカーシャはヴェレアスが龍だという事に相当驚いているようだ。


・・・いやカーシャは(以下略



「ゼロくん、本当に龍なの?見た感じ人間にしか見えないけど」


「高位の龍だと人の姿に出来るからな。それに龍だという事は他言無用な。一応俺の兄という設定で冒険者登録してあるから」


「「分かった(分かりましたわ)」」


「あ、ヴェレアス。普段寝てる時の状態に出来るか?」


「うむ、了解である」



ヴェレアスは俺の指示で小さい龍の姿に変身する。



「この姿がどうしt・・・」


「「可愛いい!!(可愛いですわ!!)」」


「うぉ、何をする!ちょっと待っ・・・」



ヴェレアスがルナとカーシャにナデナデされている。


それも高速でナデナデされている。


ヴェレアスも最初は抵抗したが、徐々に諦めていき、最終的には満更でもない様子だった。


その様子を適当に見ていると、イーゼルがこそっと尋ねてきた。



「ねぇゼロ。良かったの?二人にヴェレアスが龍だって事教えて」


「まぁ、一緒に行動するからな。先に教えておいても損は無いだろう。寧ろこれで龍としても動かせるしな」


「ふーん。そう言う割にヴェレアスが神龍である事は隠すんだね」


「流石に神龍を使役出来る人間なんて居ないだろ。それこそ、そういった能力を持っていなきゃ・・・」



いや、何故俺はそう考えたんだ?


神龍を使役出来る人間は居ない。


だが、そう言った能力を持っていれば使役出来るのか?


完全に矛盾してるな。


確かに考えてみれば分かる事だ。


最初の人間族は火炎(フレイム)大海(オーシャン)暴風(テンペスト)万雷(サンダー)大地(グラウンド)の能力で、例え他の神が子孫を残す為にその人間族と交わったとしても、必ずどっちかの能力、若しくは混ざった能力が顕現する筈だ。


ルナの星光(スターライト)やカーシャの花卉(フラワー)ならまだ分かるが、ライトの設計(デザイン)やブラントの修繕(リペア)なんか全くルーツが分からん。


つまり神由来の能力ではないという事、人間は使役出来ないものであっても、使役出来る能力は存在する。


そんな偶然あんのか?


・・・はぁ、また懸念が増えたな。


一体俺が転生してから何があったんだよ。


これはいち早く不死神のような他の神と再会しないとな。



「ゼロ?どうしたんだ考え込んで」


「いや、何でもないさ。それよりルナとカーシャはまだ撫でてんのか」



俺とイーゼルはルナとカーシャに撫でられ続けるヴェレアスを見て、微笑ましく思うのだった。

ゼロは能力について疑問を持ち始めました。

そりゃそうだろ、一体どんだけの能力があると思っているんだ、と。

次回はそれを検証します。

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