表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/31

不眠解消の対価

カーテンの隙間から陽の光が漏れて、いつの間にか部屋が明るくなっていた。こんなに気持ちのいい朝は久しぶりだ。

「んーーーー。よく寝た。」

ナナミは伸びをしてスマホの時計を見た。時刻は十時。寝過ぎて体が痛い。


昨日、シロヤマ神社の境内を出た直後のことだった。それまでの晴れ空が嘘のように、夕立に見舞われた。雨傘の代わりに日傘を差していたら、突風で傘の骨が折れてしまった。あの急勾配の坂で二回滑って転んだ。

何とか自宅に戻り、シャワーを浴びようとしたら、今度はシャワーヘッドが壊れた。幸い、壊れた物とは別に備え付けのヘッドを保管していたのでシャワーを浴びることは出来た。

しかしその後もひどかった。

夕食を摂ろうと食事を運んでいたら、皿を持ったまま何もないところでつまずいて転んだ。食事を床にぶち撒けて、お気に入りの皿は割れた。もう泣きたいくらいの不運続きだった。

それでもベッドに入ると二秒で眠りにつき、三ヶ月ぶりに熟睡することができた。

(今日は家で大人しくしてよう。ご飯もこぼれても片付けが楽なのにしたらいいよね。)

昨日でもう過ごし方のコツは分かった。しばらく不運が身に降りかかるのは避けられない。それなら、せめて被害を最小限にするために工夫してやり過ごすしかない。

そんなことを考えながら、ナナミは食パンに何も塗らず、トーストもせず、そのままかじった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ