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寝取られて壊れた俺、義妹が可愛すぎるから養うことにした ♦︎♦︎♦︎義妹に癒されながらブラック不動産で働くことになった  作者: 白井 緒望


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第62話 告白

 「これから亜梨沙ちゃんを連れて行きます」

 桜藍からのLINE。


 三条君に見せると、漫画のように椅子から落ちた。


 「ち、ちょっと。いきなり過ぎるっす! まだ『シネ』と言われてから数時間なんですよ? さすがの俺でもキツイっす!」


 「まぁまぁ。鉄は熱いうちに打てっていうし」


 「いや、そもそも熱されてすらいないんです」


 「でも、前はエッチしてたんでしょ? 女の子は好意ない人とはできないと思うけどなぁ〜?」

 千晴さんは、そう言うと缶をテーブルに置いた。


 缶からつーっと水滴が落ちて、小さな水たまりができた。

 

 「って、それビールじゃないですか」

 俺がつっこむと、千晴さんはビールを太陽に翳した。


 「そうだけど? 勤務後の一杯は最高だよぉー? 青年っ。あっ、君たちも飲む?」

 そう言うと千晴さんは足元のビニール袋に手を突っ込んだ。


 覗き込むとビニール袋の口から、チューハイやカルパスが見えている。


 「勤務中ですし、飲みません! ってか三条君、そのビール返して。もうすぐ新垣さん来ちゃうよ。同じことを繰り返しても結果は目に見えてるぜ?」


 「ど、ど、どうしよう。ってか、大真面目に告白して爆笑されたらマジで凹むんですけれど」


 三条君は笑顔だった。

 でもテーブルの下では、桜藍のLINEを見てからずっと、指の薄皮を弄っている。


 「千晴さん、やっぱ俺も一口もらっていいですか?」


 俺は千晴さんの缶ビールをゴクッと飲んだ。


 「あーっ!」


 んっ?

 桜藍の声?


 いるわけないし。


 「あのさ、三条君。君は勘違いしてると思うけど、亜梨沙あんなに派手なくせして、男慣れしてないし、実はすげー純情だよ?」


 「……え? 純情ってどういう……」

 三条君の声がかすれる。



 時が止まった。


 ガサガサッ。

 千晴さんは楽しそうにカルパスを袋から出した。

 「さて、ここまでの状況で、どうするかね。成年」

 

 「じゃあさ。おれ、亜梨沙に、すげー酷いこと言ってたことになるし、ますます無理でしょ……」

 三条君が机に突っ伏した。

 

 「わーった。フラれたら、おねーさんが残念会をしてあげる! これでどうだ!?」


 「千晴さん! 俺、どうしたらいいっすか?」


 「女の子はねー。覚悟をみたいの。三条君の覚悟。あんたの最大の誠意を見せなさい! あんだーすたん?」

 

 この人、絶対に楽しんでる。

 千晴さんがアルコールくさい。



 シャリ。

 マンションのエントランスから亜梨沙と桜藍が出てきた。


 亜梨沙はTシャツにビーチサンダル。

 いつにも増して軽装だ。


 「……なーんか、楽しそうだね」


 俺は黙った。

 千晴さんも、そっぽを向いている。



 三条君が立ち上がった。

 拳を握っている。



 ごくり。

 全員の注目が集まる。

 

 三条君は、頭をさげて手を伸ばした。


 「あのさ。これからマジな話するんだけど」


 「ふーん。ま、どうぞ」

 亜梨沙の声に棘がある。


 「新垣亜梨沙さん。俺、将棋の編入試験に挑戦するから。もし受かったら、俺と結婚を前提にお付き合いしてくださいっ!」


 ちょっとまて。


 編入試験でプロ棋士になった人って、今まで日本に3人しかいないんじゃなかったっけ。


 


 

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