誕生日の続きなんだが
「なぁ柊くん!もしかして、昨日からウチにいたのかな!?」
明らかに怒りを堪えている表情で健一さんがリビングに入り、俺に近づいてきた
「ちょっと健一くんやめなさい!」
如月ママの声が聞こえると、健一さんは動きをとめる
そして如月ママもリビングに入ってきた
「晴翔くん、おはよー」
如月ママは健一さんと違ってニコニコしながらそう言ってくる
「もしかして美里さん、柊くんが昨日からいるの知ってました?」
健一さんが振り返って如月ママに聞く
「知ってたわよー。美琴にお願いされてたんだもん。昨日の晴翔くんの誕生日に温泉旅行に行って欲しいって」
え…?
そうだったのか?
たまたま温泉に行ってたとかじゃなくて、如月がそう仕向けたってことか?
俺は如月の方を見ると、如月はキッチンで顔を赤くして立っていた
「美琴ぉ…なんで…。まだそういうのは早いって…」
健一さんが涙目になる
「なによ。健一くんだって昨日の夜は楽しんだでょ!?」
「そ、それは…俺たちは結婚してるんだし…」
「あたしは全然楽しめなかったけど!!早いし!」
「え?み、美里さん?」
「晴翔くん。独りよがりのエッチはダメよ?健一くんみたいにならないでね」
その言葉は俺に深く刺さった
健一さんをみると、俺より深く刺さったのか泣きそうになってた
如月ママがリビングを見回す
「あれ?パン焼いたのに食べてないの?」
「た、食べようとしてたのよ!あのバター塗るやつ探してたの!ほら!あったわ!」
如月はそう言ってバターナイフを掲げてみせた
「ふーん。もしかしてここでエッチしてた?」
「は、は、はぁ!?す、するわけないでしょ!?」
「その慌てぶりようは怪しいわね。顔も真っ赤になってるし」
「ママ!ふざけるのはやめてよね!」
「はいはい。あー喉渇いたわー、なんかあったかしら」
如月ママはキッチンに行き冷蔵庫を開ける
「え?あんた達ケーキ食べなかったの?」
「あとで食べようとしてたのよ!」
「んー?あとでって、なにかしようとしてたの?」
そう言いながら如月ママはまたニヤニヤし出した
「ねぇねぇ、なんで?普通昨日食べるわよね?晴翔くんの誕生日なんだし。食べるのも忘れて楽しんでたの?」
「そ、そ、それは…、そう!せっかくだからママ達と一緒にみんなで食べようとしてたのよ!!」
「ハハハハ、必死で面白いわね。冗談よ冗談」
「もう!ママ!ふざけるのはやめて!!」
「ごめんごめん。でもさ、真面目に言うけど避妊だけはちゃんとしなさいね。わかった?」
如月ママが真面目な顔をしてそう言うから、俺と如月はコクンと頷いた
それからケーキを切り分けてもらい、みんなでケーキを食べた
「あ、美味い!美味しいよ如月」
「そ、そう?よかったわ」
「晴翔くん、これね。市販のスポンジに市販のクリーム塗ってイチゴ乗せただけよ。手作りってほどのものでも…」
「ママうるさい!!柊くん!早く食べてどっか行くわよ!ここだとママがうるさいから」
「お、おう」
こうして俺と如月はケーキを食べ終わると家を出た
このあとどこに行ったのかはあえて言わないでおく
まぁなんとなくわかるだろ?




