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【完結】宣誓のその先へ  作者: ねこかもめ
【五話】勇躍と向後。
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(46)魔特班屋敷専属メイド

 さっきの人影といい、謎の紙といい、非日常と言うのは日常の中に突然現れる。


いつだって。


──今も、昔もだ。



 暫くリビングで待機していると、呼び鈴が鳴った。

その主は、何も言わずとも分かる。


「メイドさんだ‼」

「ねぇ、何で急にテンション高いの? ねぇ?」


怒鳴る母親に呼ばれたか如く早足で一階に降り、エントランスへ。

戸を開けると、一人の美人が立っていた。


「こんにちは。えっと……」

「……はっ!」

「⁈」

「こんにちは。私、本日よりこちらのお屋敷にて専属でお仕事させて頂きます。メイドのエリナと申しま──」


──刹那。


階段の方から乱雑な足音が聞こえたかと思うと、

亜光速でエリナさんに迫る影が一つ。


「エリナちゃああああああああああああああああああああん‼」


……お姉ちゃん?


「エリナちゃん久しぶりね‼」

「お、落ち着いてください、お姉ちゃん先輩」


先輩……?


「お姉ちゃん」に突っ込むことを忘れた俺は

エリナさんに密着しているお姉ちゃんに、初歩的な質問をする。


「あの、お知り合いなんですか?」

「そうなの。エリナちゃんはね、私の騎士校の後輩ちゃんなのよ」


その言葉を聞き、王にリストを見せられた時に見せた

お姉ちゃんの表情の変化を思い出した。


「お姉ちゃん、調べ物は?」

「あっ、そうだった」


忘れてたんかい。

アイシャが言い出さなかったらいつ思い出したんだろう。


「エリナちゃん、私は今から王城に調べ物をしに行くから。部屋の案内とか、その他諸々はこの二人に任せてあるわ。よろろしくね〜」

「かしこまりました」

「それからユウ」

「はい?」

「気をつけてね?」


……?


「何に、ですか?」

「じゃ、行ってきま〜す」

「ちょっ……‼」


バタンとドアが閉まった。


「行ってしまわれたましたね……」

「ええ……」


とりあえず、言われた通り屋敷内を案内しよう。


「改めまして、エリナと申します」

「ユウです」

「アイシャです。ユウの妻です」

「こら」

「ユウさんに奥様。以後よろしくお願い致します」


……エリナさんが真に受けちゃった。



 まずは荷物を置きに、エリナさんに用意した部屋へ。


「ここです」

「ありがとうございます」

「ちなみに隣はお姉ちゃんの部屋、その向かいが俺たちの部屋で、その隣がリーフさんの部屋です」

「俺たちの……? 奥様はユウさんと同居されているのですね、うらや……失敬。微笑ましいですね」


……?


「ところで、リーフさんは今おいでですか?」

「いえ、散歩からまだ帰ってないみたいです」

「そうですか。先にご挨拶を済ませようと思ったのですが……」

「まぁすぐに帰りますよ。多分」


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