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 サアアア…


 風がコスモスと、目の前の私の長い髪を揺らし過ぎていく。


「わ…たし?」


 私は独り言のように、目の前の私に言った。すると。


「いいえ、私は貴女じゃないわ。私は貴女の妹よ。いや…妹になる予定だった…かな」

「…どういうこと?」

「つまり、私と貴女は双子。私は生まれることができずに死んだ貴女の片割れよ」

「そんな…」


 そんなの、初めて聞いた。両親から双子の妹の事なんて聞かされていない。


「お姉ちゃんあのね─」




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