目次 次へ PR 1/5 1 サアアア… 色とりどりのコスモスの花咲き乱れる、コスモス畑。私は気づくと、その広大なコスモス畑の真ん中に佇んでいた。 サアアア… 生暖かい風が、コスモスを何度も強く揺らし過ぎていく。 サア…… 風が、ピタリと止む。風に揺れていたコスモスは、まっすぐぴんと背筋を伸ばした姿に戻った。 するとふいに、視界の向こうに揺れるなにかが見えた気がして。目を凝らしてみると、背を向けて誰かが立っていた。 「貴女はもしかして─…」