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アプデとの戦い(レン視点)

教会が見えて来た、うん、ゲーム版と同じ佇まい。

アランと一緒に教会の中へ。

礼拝堂の一番奥で、祭壇に一心にお祈りをしているのが今回の仲間…いない。

やっぱりフラグが立ってないのかな?

まぁ予定通り依頼を消化していこう。

という訳で祭壇近くの神官らしきおじさんに話かけてみた。


「あのー、失踪したシスターの調査の依頼でやって来たんですけど。」

「おお、早速来てくださったか。実は数日前から一人が姿を晦ましておりましてな、何か手掛かりだけでも掴んで頂きたいのです。一先ず、普段彼女と行動を共にする事が多い見習いから話を聞いてみてほしいのですが…」


神官さんは辺りを見回すと、


「いつもはここにいるのですが、今はいないようですね…一応、彼女からシスターを最後に見た場所を聞いていますので、そこを調べて頂けますか?」


神官さんに促され、教会の外へ。

教会横に建てられている倉庫のような所に案内された。


「ここは野外で使用する道具を保管する倉庫なのですが、ここで作業すると言ってから、行方が分からなくなったそうなのです。」


鎌や鍬などの農具が壁に立て掛けられていたり、棚に何らかの薬品が入った瓶や袋が並べられている。

念入りに調べてみたけど、特に気になるものは出てこなかった。


「うーん、書き置きみたいなのも無いし、争った形跡もないねぇ。」

「単純に逃げ出したんじゃないのか?」


まぁこうゆう時は何かしらヒントになるモノとか人とかがいるはずなんだよな。

面倒だけど聞き込みするか。

倉庫を出ると、ちょうど教会の真横の扉から人が出てきた。

こちらは若い神官といった感じ…なんだけど、ガッシリとした体付き。

教会って食事とかは質素だったりしないの?

でもさっきのおじさんは細見だったけどな。


若い神官は僕らに気付くと、真っ直ぐこっちに寄って来た。

あ、ヒントイベントですね、分かります。


「よぅ、あんたら依頼を受けた冒険者か?」

「ええ、そうですよ。」

「何とか見つけてやってくれ、俺達も必死で探してはいるんだが、中々手掛かりも掴めない。」

「何か、変化があった所なんかはありますか?」

「うーん、さっきまで昼寝…いや、整理していた地下室が妙に片付いていたな。」

「それはあなたが出てきた扉から?」

「ああ、そこから階段を降りたらすぐだぜ。」


そっちか、じゃあ行ってみよう。

階段を降りきると、木の扉が見えてきた。


「アラン、この扉…。」

「ああ、ほぼ新品だな。」


まるでさっき作ったみたいな扉だ。

もしかして、ダンジョン化してる?

こんなクエスト無かったよな?やっぱり大規模アップデートでもあったのかな?


「レン、この状況は先見の力で分からないのか?」

「うん、分からないな…とりあえず入ってみよう。」


もしダンジョンになってたら引き返そう。

ゴクリと唾を飲み込み、ゆっくり扉を開けていく。

地下独特の涼しい空気が隙間から吹いてきた。

緩い風を感じながら扉を開けると、左右に牢屋らしきものが並んでいる。

これは…ダンジョンでは、ないかな?

さっきの若い神官がボスの初級ダンジョンのパターンだと思ったんだけどな…ただの地下牢か…


「ダンジョンかと思ったけど、違いそうだね。」

「一応、警戒しながら進むぞ。」


中の牢の格子も新品のようにピカピカだ。床の石畳も埃が溜まっている場所もない。

普段からここまで磨き上げるかな?

そんな訳で色々探し回ったけど、どこも真新しいって事意外は目ぼしいものは無かった。


「何にも無いね、めちゃ怪しいけど。」

「そうだな、どう考えても怪しいが…」


アランがため息をつきながら壁に寄っかかる。

その時、壁についた肘がそのままめり込んだ。


「おわっ!?」


壁の向こうからゴゴゴと音がして、壁の一部がどんでん返しの様に開いた。


「まるで忍者屋敷だな。」

「あん?ニンジャ?」

「元居た世界の仕掛け扉に似てるんだ。」


きっとこの先に何かあるはず…。

警戒しながら進んでいくと、上り階段。

上りきった所も同じようなどんでん返しになっていて、そこを開くと外が見えた。


「ここは?」

「恐らく街の外だな。城壁が見える。」


街の外か…厳しいな。


「闇雲に探してみる?」

「いや、無理だろう。もしここから出て行った、攫われたとして、目的地が全然分からない。一旦ギルドに戻って報告した方が良いんじゃないか?」


だよね。ここでたった二人で探しても良い事は無さそうだ。

そんな訳で来た道を引き返し、さっきのおじさんに報告の為に教会の礼拝堂へ。

礼拝堂には椅子に座っているフードを被った人が一人だけ。

一旦帰るって言いたいんだけどな…

そこの人に聞いてみるか。


「あのー、すいません。神官さんはどこに………!?」

「ゴホッ、神、父、さま…逃げて…」


声は女性のものだ、うわ言のように呟いている。

問題なのは俯いた口から垂れる血、床に結構な血溜まりが出来ている。


「“ヒール”」


咄嗟に回復魔法をかける。

レベルも上がってるし、ヒールで十分回復できる筈。

そんな時に。


礼拝堂の正面扉が勢いよく開けられた。

最近中々進まない…


理由は頭が悪いのに、頭が良くないと出来ないゲームをやるからです。

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