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二人目 前編(レン視点)

前回の更新を66部分に割り込ませてしまったので、表面上の更新が開いてしまいました。

申し訳ありません。

これからも、週に1、2回更新していければ…

ロコー領を出ておよそ1週間。

僕とアランはバスクの街のギルドに到着した。

この街に来た目的は仲間をもう一人増やす為なんだけど、ちょっと手順が面倒なんだよなぁ。

まぁ優秀な人を仲間にしておくに越した事は無いからしょうがない。

ギルドの扉をくぐると、中の人達がこちらを注目しているのが分かる。


「やっぱりその格好目立つよなぁ、良いのか?」

「うーん、良い装備が手に入るまではこれで良いかと思ってたんだけどね。でもこの格好だと勇者って伝わり易いってのが便利なんだよね。」


そう言いながら自分の格好を見下ろす。

今の所、召喚された時と同じ学生服のままだ。

できるだけ攻撃をもらわないように立ち回ってるし、ボロボロになるまではそれで良いかなぁ…

後は、こっちの世界の服の肌触りがどんなものか分からないしね。

いずれ良いものに出会うまでは“クリーン”で浄化しながらやっていこうって方針だ。


そんなこんなでギルドで依頼を受ける事にする。

今回はいくつか適当なギルドをこなして、受付の好感度が上がると受けられる特殊クエストで仲間を増やせる。

受付は地味目なお姉さんで名札にはエミリーと書いていた。


「こんにちはー、ここで適当な依頼をこなしたいんですけど。」


王様から貰った身分証明書を見せる。

これがあれば冒険者ギルドでの身分証明にも使える優れものだ、受付が許可してくれれば最初から高難度クエストの受注もできる。

その代わり自分の実力を見極めずに受けると死

ぬ。

この世界でリスポーンってものがあるのか分からない以上、慎重に進めて行きたい所だ。


「あら、見慣れない服装だと思ったら召喚されたと噂の勇者様なんですね。」

「まだまだ実力不足ですけれどね。」

「そうね…勇者様なら、この依頼なんてどうかしら?」


そう言ってエミリーさんが持ってきた依頼は、


『失踪したシスターの調査』

場所・町外れの教会

ランク・C


あれ?いきなり教会の依頼だ。

教会のクエストを受けるのが目的だったんだけどな。

本来なら最低3回は依頼をこなさないと教会のクエストは提案されない…はず。

いきなり教会に行けってパターンあったっけな?

依頼自体も失踪したシスターの調査だったか?地下墓地の幽霊退治とかだった気がするんだけどな。

…まぁいいや


「それじゃあこの依頼を受けます。」

「はい、宜しくお願いします。詳しい事は現地で聞いてみて下さい。」


ギルドを出ていこうとした所で


「ちょっと待った。」

「どうかしました?」


よくあるイベントが発生。


「どうやらあんたは勇者らしいな。あんたは街に詳しくないだろう?俺が協力してやるよ。」


声のしたほうへ振り向くと、体はマッチョで顔つきは子供のアンバランスな青年(?)だった。

「いえいえ、地図があれば大丈夫ですからご心配なく。」

「俺はBランクだ。一緒に行けば役に立つぜ?あんたらヒョロヒョロしすぎで心配だからな。俺が守ってやるよ。」

「いえ、結構です。」

「何だと!?」

「お断りです。」

「そうか、俺の事を舐めてるようだな。だったら俺の実力を見せてやるから、それで納得したら勇者パーティに入れろ。いいな?」

「品のない方はお断りです。」


ブチッと音が聞こえた気がした。

目の前の男が何も言わずに殴りかかって来る。

反応しそうになったアランを制し、一歩前に出る。

レベルが上がってステータスが上がった事もあり、彼の遅すぎる拳を片手で止め、足を払って転ばせ、そこに粘着液の“グルーボール”をぶつけ、床に固定した。


「お、おい!離せ!」

「僕に協力する気なら、少なくとも自力でそこから脱出して下さい。」


それだけ言い捨てると、アランを促してギルドを出た。

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