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隣の領へ

ここからは、ゆったりなスローライフを送っていく、、、少なくともローガンはそう考えてます。

俺とソフィは隣の領へ向かって旅を始めていた。


万が一の為に髪を茶色に染め、服もボロい平民チックなものに着替えた。

ロコー領を出るまでは一応気を抜かないようにしないと………

隣の領で身分とかごまかせるよね?


「ステータス!」

「どうした?」

「いやぁ、この言葉で自分の情報が出て来たりしないかなぁと思って。」

「お前はまたよく分からん事を言ってるな。」

「そうなんだけどさ………鑑定!」

「どうした?」

「いやぁ、この言葉でソフィの情報が見えたりしないかなぁと思って。」

「お前は本当にキモいな。」

「ひどい!」


まぁ、そんな便利な能力は無いか………鑑定目なんてあったとしても、アイテムの効果とか真偽判定とかだよね。

つーか、そんな能力があるからって、人の情報を盗み見ようとかマジでキモいしな。


それにしても、殆ど何も持たずに出て来てしまった。

まあしょうが無い、アイテムボックスとかそんな能力が使えれば良いのだけれども、俺もまだその域には達していなかった。


空間魔法というのはイメージが難しいのだ。

どうしても前世の頃の常識が立ちはだかって上手くいかない。


いいとこ服のポケットとか、袋の容量を大きくする事くらい。

まぁそれでも十分役立ってはいるのだけれども。


実際に使っている所を見せて貰えば、俺も出来る様になるかもしれない。


旅の途中、ソフィの魔法の修行にも付き合っている。

今も手のひらの上で無詠唱でダークボールを維持し続ける練習をしている。


ソフィの魔法の練習に付き合う内、面白い事が分かった。

魔法ってのは結局イメージ力という事なのだろうが、ソフィは闇魔法ならばちょっとコツを覚えたら、かなりの勢いで応用出来る様になった。

身体強化については、ごく自然に行うことができるようで特に考えなくても普通の人間以上のスピードで走ったり、ものを持ち上げたりする事ができるようだ。

他の属性についても、俺が見本を見せたら少しずつ使えるようになっているが、今重要なのはそこではない。


俺が髪の色を変えた時に、ソフィが「私もやってみようかな」と言って髪の色を黒から白へと変えていた。


そんなノリで、前みたいな姿になれないか聞いてみたら、しばらくウンウン唸った後、前のようなアラクネの形態に変化し、更に手のひらサイズの蜘蛛にも姿を変化させた。


更に、蜘蛛を5、6体召喚し、自在に使役出来る事も判明した。

今までの経験が活きているとでも言えば良いのか、スパイダーストリングも簡単に習得できた。


変化と召喚の魔法は、俺にはなかなかハードルが高い。

だって他の生物に姿を変えるってイメージがつきにくいんだもの。

土魔法でゴーレムを作って、その中でそれを操作する、とかならともかく、自分の骨格から別の生物にってのは今のところ怖くて出来ない。

召喚も似たようなもので、何かを召喚して突っ込ませるとかは出来るものの、自在に操作するとか、自動で攻撃させるとか、使役したものに情報収集させるとかいった細かいことは、今のところ出来ない。


それがソフィにはできる。

お互いに出来る事が違うというのは最高だ。

学ぶ事ばかりだからな、その内俺も変化とかが出来る様になったら良いなぁ。



もう一つ気づいたこと、それはソフィは魔法発動の際に体内の魔力だけで魔法を発動していると言う事。

これは他の人達も同じなんだけど、めちゃめちゃ効率悪いよね。

せっかくそこら辺に使える魔素が漂ってるんだから、それを使えばもっと幅が広がることだろうと思う。

その内そのコツもソフィに教えてあげることにしよう。


そういえば、普通の人達に関してはなんだかよく分からないんだけど、使用する魔力に対して、発現する効果が弱いように感じるんだよね。

なんか、魔方陣に魔力を天引きされているんじゃない?

逆に勇者は使用する魔力より威力の高い魔法が発動しているような感じ。

絶対関係あるよね?しらんけど。


ま、そんな事は別にどうでも良い。

これからの生活に何も関係ないもんね。

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